イオンシネマで映画を見たのは、3/11日に「フクシマ50」を観て以来だ。9月に入り、久しぶりに高岡イオンモールへ行ってきた、とようこ姫さんが映画のチラシをたくさん持って来てくださった。私好みのものがいくつもあり、10月になったら行こうね、と話し合っていた。
が、その前にSE子さんと会わねばならない用事ができ、せっかく会うなら映画を観ましょうと話が進んだ。9月に上映中の映画の中で選んだのが「宇宙でいちばんあかるい屋根」、今はやりの長いタイトル、主演の高校生を清原伽耶、父親を吉岡秀隆、桃井かおりが不思議な老女役で出演しているらしい。1日一度の上映なのですぐ終わるかも、と決めたのが13日(日)。日曜なのにいいのかな? ウイークデーに観るのが我々シルバーの特権なのに? でも私は構わない、たまたまウイークデーは予定が詰まっていたし。日曜ならなはさんも誘ってみよう。「フクシマ50」の頃はコロナウイルス感染が増え始め、なはさんは息子さんに止められ断念されたのだった。
9/13(日)、半年ぶりのイオンはさすがに大勢の人出だった。映画館入り口で検温があるので行列を作っている。館内は一人置きの座席とは言え、観客はけっこう多い。
👇 お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父(吉岡秀隆)と、明るく包み込んでくれる育ての母(坂井真紀)。もうすぐ2人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。
しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でなんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところがある夜、その憩いの場に闖入者が――。空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!? つばめは老婆(桃井かおり)を「星ばあ」と呼び、心のうちを打ち明けるようになる。
書道教室の先生に「墨絵をやってみたら?」と勧められ、ずっと気になっていた墨絵作家の個展を観に行く。その作家が実の母親だと、つばめは知っていて淡い期待を持って訪ねたのだが、そこには新しい家族と暮らす幸せそうな母の姿があり…。心配する両親に思わずひどい言葉を投げつけ、「ママに謝りなさい」と父に叱られるつばめ。
大学生の亨は姉を思うあまり、バイクで大けがをして入院し失意のどん底。つばめは毎日お見舞いに行って励まし、リハビリも手伝う。
そして、悩みなどないように見える星ばあにも後悔と小さな望みがあった。屋上から見えるたくさんの家の屋根、「屋根の下にはそれぞれ家族がいる。赤い屋根の家に住んでいる男の子・まこと、私の孫に会いたい…」と。
赤い屋根の家を住宅地図に書き写し、リハビリを兼ねて付き合ってくれる亨とつばめは、まこと君探しを始める。
かなりネタバレになったが、観た後心がほんわりする感動の映画だった。屋根を作るのが仕事である我が息子。毎日屋根のことばかり考えていることだろう。その下で暮らす家族、大きな建築物の場合は働く人々、のことを考えたことなんてあるのかなぁ。