8/5(木)、前進座公演「東海道四谷怪談」を観た。 8月に怪談!とは、なんとタイミングの良いことか。 さて、皆さんはどのくらい「四谷怪談」をご存知でしょうか。 「恐ろしい顔をしたお岩さんが化けて出る…」くらいしか知らないのでは? 「なんで化けて?」 「旦那を恨んで…」、せいぜいこのくらいしか知らずに、知っているような気でいた。
特に、串田和美演出のシアターコクーンの「シネマ歌舞伎・東海道四谷怪談」を2,3年前に見たので、私はてっきりわかっているもりでいた。
ところが歌舞伎と前進座は少し違う。 鶴屋南北の原作は二日がかりで上演されたとか。 と言うのは、当時は「仮名手本忠臣蔵」と交代で上演されたらしい。 枝葉の話が満載で、3時間でさえ短いと言う。 あちこちの場面を端折るので尚更わかりにくくなるのだろう。
幕が開くと、いきなり歌舞伎調のセリフだ。 そして次々と殺しの場面。 誰が誰を殺し、誰の身代わりになったのか、席が遠く顔がよく見えず、耳も遠くなったかセリフが良く聞こえない。 お岩と妹のお袖が登場して、ようやく話が飲み込めてくる…。
👇は、河原崎國太郎さん演ずる「お岩さん」。國太郎さんはなんと4役の早変わりを演じられます。
歌舞伎独特の「ケレン」、「しかけ」、早変わり」の有名な場面がふんだんに盛り込まれています。 結局見終わってから、資料を見ながら復習です。 あの鬼火は? 手がゆらゆら出て来たのは? 戸板返しがよく見えなかったネ、などと話はつきない。
前進座が大好きなSAさんも、久しぶりの観劇だったSIさんもとても楽しかった、と満足気でよかったです。
👇は、前進座さんのブログから。 高岡七夕の最中で、その様子がアップされていた。