夕食には「蟹の押し寿司」が出た。近所で暮らす甥夫婦の北陸ドライブ土産だという。土日の高速料金1000円ぽっきりを使った温泉旅行だったようだ。
万歩途中で通り抜けたセルフサービスのキグナス・ガソリンスタンド。ガソリンの料金表示はハイオクタンが136円、普通が126円、灯油が106円とある。マイカーを持たず運転もしない自分には、ガソリン代が、最近は上昇傾向なのか、それとも下降しているのかが良くわからない。「高すぎて困る」という声はないようだから、ドライバー諸兄は納得しならが運転しているのだろう。
今日のBBC・モバイルの「ビジネス」欄には「石油値上がり、2008年の経済危機以来で最高」という記事が読める。
経済危機のピーク時と比べれば、依然低いものの、石油の値上がりはすでに大西洋の両側で起こりつつあるとBBCは書いている。
欧州の原油先物は、バレル91.58ドルに上昇し、同様にアメリカWTIの先物も89.35ドルと、2008年10月以来の最高価格をつけたという。
価格を押し上げる理由として、復旧中の世界経済のデマンド増、欧州の寒い気候、弱いドルが上げられるが、最近は米東海岸の気温急下降も価格上昇の懸念材料だ。失業者の割合が増える結果になった11月の米雇用統計も然程には影響せずである。
米経済への刺激策としてFRBが採用を続ける「量的緩和」だが、これがさらに拡大すれば、ドル発行が増えてドル価値が下落し、相対的に石油価格の上昇は避けられないともなる。
金融機関による2年先の石油価格予測でも「上昇する」が殆どで、例えばゴールドマン・サックスは、来年には100ドルの大台だと予測する。すでに、現行の石油価格は 2007年レベルにまで上昇した。当時、コモディティの多くは投機バブルの対象となり、原油の先物価格は2008年7月に、147.50ドルまで上昇したというが、流れはどうやら同じ方向に向かいつつある。
VOAの経済報告でも、同様に、「鉄鋼、石油、金」といったハード・コモディティ、「小麦、木綿、米」といったソフトコモディティ、双方の価格上昇が見込まれるとし、中国やインドといった発展途上国の経済拡大が、コモディティ価格の上昇を誘導していると云う。
最近のユーロやドルの不安定な状態も、為替に強く反映し、コモディティ価格を押し上げる誘因で、「金」の価格が記録的高値にまで上昇しているのは、これが理由だと指摘する。
欧米の台所事情によって高値が続く日本円だが、コモディティの買付・輸入には苦労は無いわけで、鉄鋼も石油も小麦も比較安価で入手できるチャンスである。
安く手に入れた原材料に、日本的な付加価値つけ、為替を巧みにつかいながら、新たな「コモディティ製品」を作り上げる新しい「日本モデル」はたんとありそうだ。自動車しかり、新幹線しかり、携帯電話しかりである。内向きの「ガラパゴス化」ではなく、世界の求めに応じた「コモディティ化」が現代日本のビジネスプラクティスには重要であろう。FTAを急ぐことはない。
万歩途中で通り抜けたセルフサービスのキグナス・ガソリンスタンド。ガソリンの料金表示はハイオクタンが136円、普通が126円、灯油が106円とある。マイカーを持たず運転もしない自分には、ガソリン代が、最近は上昇傾向なのか、それとも下降しているのかが良くわからない。「高すぎて困る」という声はないようだから、ドライバー諸兄は納得しならが運転しているのだろう。
今日のBBC・モバイルの「ビジネス」欄には「石油値上がり、2008年の経済危機以来で最高」という記事が読める。
経済危機のピーク時と比べれば、依然低いものの、石油の値上がりはすでに大西洋の両側で起こりつつあるとBBCは書いている。
欧州の原油先物は、バレル91.58ドルに上昇し、同様にアメリカWTIの先物も89.35ドルと、2008年10月以来の最高価格をつけたという。
価格を押し上げる理由として、復旧中の世界経済のデマンド増、欧州の寒い気候、弱いドルが上げられるが、最近は米東海岸の気温急下降も価格上昇の懸念材料だ。失業者の割合が増える結果になった11月の米雇用統計も然程には影響せずである。
米経済への刺激策としてFRBが採用を続ける「量的緩和」だが、これがさらに拡大すれば、ドル発行が増えてドル価値が下落し、相対的に石油価格の上昇は避けられないともなる。
金融機関による2年先の石油価格予測でも「上昇する」が殆どで、例えばゴールドマン・サックスは、来年には100ドルの大台だと予測する。すでに、現行の石油価格は 2007年レベルにまで上昇した。当時、コモディティの多くは投機バブルの対象となり、原油の先物価格は2008年7月に、147.50ドルまで上昇したというが、流れはどうやら同じ方向に向かいつつある。
VOAの経済報告でも、同様に、「鉄鋼、石油、金」といったハード・コモディティ、「小麦、木綿、米」といったソフトコモディティ、双方の価格上昇が見込まれるとし、中国やインドといった発展途上国の経済拡大が、コモディティ価格の上昇を誘導していると云う。
最近のユーロやドルの不安定な状態も、為替に強く反映し、コモディティ価格を押し上げる誘因で、「金」の価格が記録的高値にまで上昇しているのは、これが理由だと指摘する。
欧米の台所事情によって高値が続く日本円だが、コモディティの買付・輸入には苦労は無いわけで、鉄鋼も石油も小麦も比較安価で入手できるチャンスである。
安く手に入れた原材料に、日本的な付加価値つけ、為替を巧みにつかいながら、新たな「コモディティ製品」を作り上げる新しい「日本モデル」はたんとありそうだ。自動車しかり、新幹線しかり、携帯電話しかりである。内向きの「ガラパゴス化」ではなく、世界の求めに応じた「コモディティ化」が現代日本のビジネスプラクティスには重要であろう。FTAを急ぐことはない。
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