5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

SDG未来都市って?

2021-05-22 21:16:32 |  経済・政治・国際

5月23日のコロナ状況は、全国で4048人(延720268人)の感染と62人(累12335人)の死亡が確認され、そのうち愛知県では431人(延44615人)の感染と6人(累716人)の死亡の発表があった。

最近のマスコミ英語で気になるのが、SDGsだ。

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標とあるが、そも持続可能な開発とはいったいどんな開発を指すのか、扱う対象が広すぎて、いまひとつよくわからない。

政府肝入りのアジェンダだから、マスコミとしてはその趣旨に追従して広報にこれ努めようというわけだろうが、どうせ総論賛成各論反対で、一時の熱が醒めれば計画はやがて足踏みを始めるのではないのかと考えている。

今日のNHK福井局は「福井県が〈SDGs未来都市〉に選定」というニュースを掲載した。積極的にSDG対策に取り組む自治体を国が選定するSDGs未来都市のひとつとして今年は福井県など31の自治体が選ばれたというのだ。

1)県内企業で製造開発した県民衛星の〈すいせん〉など、地元の製造技術を活用した新たな産業の拠点化を進めていること。

2)原子力に加えて再生可能エネルギーの活用や省エネを推進し環境エネルギーの分野で先進的な取り組みをしようとしていること。

などを通じて、福井県では経済や社会と環境の好循環を生み出して、持続可能な地域を目指していることが評価されたのだという。

福井県内で〈SDGs未来都市〉に選定されるのは、鯖江市に続いて2例目だというが、さて、県行政としては今後どういう啓蒙を県民たちに対して行うつもりなのだろうか。

「子供たちを対象にした先端技術を学ぶ企業体験会や地域の歴史や文化の学習活動などを進めたい」というのが今回の指定を受けて知事が発したコメントだ。

子供たちを対象にして企業体験や歴史・文化の学習をすることが知事の脳内にあるSDGの趣旨ということなのだろうか。

これなら、SGGとわざわざ謳わずとも基礎教育の一環としてこれまでの教育行政がやってきたことだろう。それとも「サスティナブル」と殊更謳いたいのは、現在の教育環境がサスティナブルではないと考えているからなのだろうかと皮肉な見方をしてみたくなった。

未消化のままで走り出したような政府の〈SDGs未来都市〉選定。さて息切れをするまで今後どれほどの時間が必要になるだろうか。

 


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