5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ヒガンバナの頃

2019-09-28 21:33:04 | 自然

今日の夕刊一面には「奇跡をもう一度、日本きょうアイルランド戦」というラグビーワールドカップ対戦の期待記事が載っているが、その願いが通じたか「奇跡」は起きた。夕方の電車を降りてタブレットのツイッターを読めば、なんと「日本が世界ランク2位のアイルランドに19対12で歴史的勝利」とあるではないか。なんと、なんと。

これなら、チーム念願のベストエイト入りも望めそうだ。次回の対サモア戦は10月5日の土曜日、こんどのベニューは豊田スタジアムだ。きっと過熱気味の盛り上がりになることだろう。こうなると、当日現場の雰囲気も覗いてみたくなるのだが。爺は弾き飛ばされるかもしれない。

アイルランドの象徴のような三つ葉のシャムロック(クローバー)は春の野花だが、数ある日本の秋の野花のひとつにヒガンバナ(曼殊沙華)がある。もとはアジア原産らしいが、その亜種はアマリリスとして欧州にも生えているらしい。

フォトツイートがお得意の宇部の神父さんは「見ごろを迎えた、教会の庭のヒガンバナ。紅白並んで秋の風に揺れています」「第二陣が咲き始めました。どういうわけか、今年はお彼岸を挟んで二回の開花。これまでになかったことです」「田圃のあぜ道を真っ赤に染めたヒガンバナ。金色の稲穂とのコントラストが印象的です」など、この花の写真を幾度もツイートしてくれている。

今日の万歩の途中には、路地奥にピンク色の花弁を一房見つけた。花の色の違いは何故起きるのだろう。土壌の所為もあるのだろうか。

夕刊コラムの「夕歩道」にもヒガンバナの話題が載った。

いつもなら近所の土手が深紅に染まるころだが、今年の暑さのせいか彼岸を過ぎても見かけないなと思っていたが、いまごろになってぽつりぽつりと現れたとあるけれど、これも神父さんのいう第二陣なのだろうか。

童話「ごんぎつね」の舞台になったのが半田市の矢勝川。最盛期には三百万本が咲くということでよく紹介がされる、この辺りの秋の風物詩のひとつだが、観光協会によると、涼しい方の北堤側では一足はやく赤く染まってきているという。

ヒガンバナも、人間が決めた暦や温度計の目盛りをみながら咲く日を決めるわけではない。暑さ寒さも彼岸まで。涼風を体で感じて咲き出したというわけだ。「咲くべき時」は花の方がよく知っていると、夕歩道氏はなにか意味ありげな書き方をしている。

黒バックに燃えるような赤いヒガンバナの花弁が大写しになった印象的な写真と一緒に、宇部の神父さんはこうもツイートしている。

「不運より幸運によって滅びる人の方が多いというのは、必ずしも嘘ではありません。不運に見舞われたとき、私たちは苦しみの中で謙遜や思いやりを学びますが、幸運に恵まれたときには、は、有頂天になって思い上がり、傲慢に陥りがちだからです」 

アイルランドチームへの慰め、日本チームへの戒めのように感じられる説教ではないか。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿