近頃は毎晩のように台所のガラス窓の外に来客がある。ヤモリだ。小さな白い影は以外にすばしこくガラスを上がったり下がったりする。夜中でも明るい窓をめざして飛んでくる蚊などの虫たちを捕食するのだ。
地球温暖化とグローバル化が進むせいか、外来昆虫の狼藉がニュースになる昨今だ。ヤブ蚊がデング熱を媒介するというし、マダニのウイルスが身近な猫や犬に移りそれが変異して人間を苦しめだしたというし、強い蟻毒を持ったヒアリが各地で見つかっている。
今日の福岡からのニュースによると福岡市内の会社敷地で中国から博多港に陸揚げされたコンテナから荷出し作業をしていた作業員がヒアリに噛まれた。 病院で手当を受けた作業員は軽傷だという。環境省によれば、国内で人がヒアリに刺されたケースが報告されたのは今回が初めてだという。
福岡では21日以降、ヒアリが確認されており、今回の中国広東省発のコンテナは 24日に博多港のコンテナターミナルに陸揚げされたもの。ここでは30匹のヒアリが見つかりすべてが処分されたとされているが、実際はそうではなかった訳だ。
こんな蟻の歌を見つけた。
「国引きの歌が聞こえる蟻の列」
斎藤夏風という歌人の名前からしてナツのイメージではないか。出雲風土記の「国引きの伝説」を夏の炎天下も倦まずに餌を引っ張って行く蟻の列になぞらえたもの。 平成6年だからまだ出来たての類である。大岡信の「新折々のうた3」に載っていた。
ところで、ヤモリはヒアリを食べてはくれないのだろうか。
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