サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

他の病気だったら

2017年06月25日 21時25分01秒 | 介護日記
サキさんは、認知症になって「出来ないこと」が増えるたびに、落ち込み、更年期の症状も重なり、よく

「もう死にたい。いつまで生きとらないかんの?」
と訴えていた。

サキさんは自ら命を絶つことは、絶対にしてはいけないことだという信念を持っていたので、自ら死を選ぶことはなかったけれど、もし迎えに来てくれるのなら、いつでも連れて行ってください・・と本気で思っていました。

でも、これが他の病気だったら・・・、サキさんは必死で生きようと頑張ったことでしょう。

認知症だから

自分がどんどん壊れていくから

自分が(以前の)自分でなくなっていくから。

「もう死にたい。いつまで生きとらないかんの?」
と、訴えるサキさんに、私は何もできませんでした。

もし他の病気だったら・・。

やっぱり、認知症は悲しい病気ですね。


生きたくても生きられない人がいる。
生きたくなくても、生き続けなければならない人がいる。

でも、やっぱり、生きててほしい

生きててくれるだけでいい。