サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

まず私の笑顔をサキさんに届けよう

2016年12月10日 22時28分23秒 | 今日のサキさん
サキさんの薬が変わったそうだ。
抑肝散をやめて「チアプリド錠」になりました。
叫び、大声がなかなかおさまらないので、薬を変えたそうだ。

そんなにきつい薬ではなさそうだ。副作用も少ないみたい。攻撃性を抑える薬らしい。しばらく様子を見てみることにしましょう。


今日のサキさん、到着した時はやっぱり叫んでいました。
部屋に入るとベッドで何やら叫んでいます。
「サキさん、お父さん来たよ。」
いろいろと話しかけると少しずつ穏やかになっていくサキさん。


今日のサキさんは、私がいた間はとても穏やかでした。顔をくしゃくしゃにして笑ってもくれました。
「サキさん、お父さんが来てるからおとなしいね」ってスタッフさんにも言われていたサキさん。

今日、サキさんが穏やかなのは、きっと私の心が穏やかだったからなのかな。サキさんの傍に居たいと思って食事介助に来たからかな。(たまにめんどくさいと思いながらの時もある)私の心が穏やかだったのは、11時30分からの「八重子のハミング」のメイキングのドキュメントを見たからかな。

トイレの介助のシーンを見ただけで泣きそうになってしまいました。
そして原作者の陽(みなみ)さんのコメント「死ぬと分かっている病気だから、少しでも一緒に居たいと思っただけだ」
私とサキさんの時間があとどのくらい残っているのかわからない。でもず~~っとという訳には行かない。いつか別れる日がくる。だから、サキさんの傍に居られる時間は大切にしよう。そして心から、心でサキさんに接していこう。

やはり伝わるんだな。
サキさんの笑顔が見たかったら、まず私の思いっきりの笑顔をサキさんに届けよう