ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

NHK「ディープ・ピープル~中国に勝つ卓球」が面白かった

2011-04-20 20:58:16 | ひと
 10代の頃、卓球に夢中になっていた時代があった。
 その頃から、ずっと強いのは、中国。
 NHKに、「ディープ・ピープル」という番組がある。
 あるジャンルで専門的な3人の鼎談を中心に行う番組なのだ。
 去る18日、「中国に勝つ卓球」というテーマで放送があった。
 全日本卓球選手権5連覇中の水谷氏、元日本チャンピオンの松下氏、元世界団体3位の田崎氏、という戦型の違う3名の出演によるものだった。
 卓球というと、女子の福原ばかりが注目されるのだが、現役男子日本チャンピオンの水谷氏は、日本選手で最もメダルに近い選手と言われ、彼に大きな期待がかかっている。
 水谷氏の指には大きなタコができているのを見て、本当に驚いた。
 彼は、「自分には、卓球しかないから。」と言っていたが、練習そして研究と、本当にすごい取り組み方をしているのがわかった。
 また、興味深かったのは、3人の道具に対するこだわりであった。
 道具に対する依存度がすごく高いスポーツだと言う。
 ラケットについては、
田崎氏「ラケットは一回り小さくしている。先端におもりをつけて、遠心力を使えるようにしていた。」
松下氏「ラケットを上から下にふり下ろしやすいように、5ミリ程度グリップを短くしたものを使っていた。」
水谷氏「グリップの指があたる部分を微妙に削っている。」
 さらに、ラバーについても、「厚さが0.2ミリ違っただけでも、勝てなくなる。」(松下氏)と言う。
 そのうえ、ラバーを貼ってから、最も使いやすくなる日が違うのだ。
 田崎氏はラケットに貼って1日目、水谷氏は2日目、松下氏は7日目を好み、大事な試合をそのピークに合わせていた。
 攻撃型の選手ほど、新しいラバーを好む事実が明らかになっていた。
 自分の場合、ラバーの貼り替えなど、2,3か月に1回だった。
 試合前に替えたりすると、なじまず負けてしまうことが多かったので、少なくとも2週間以上替えずに使っていたものだ。

 国を挙げて対戦相手を徹底的に分析し、対策をたてる中国の厚い壁。
 世界の頂点に君臨する中国は、有力な外国人選手の“コピー人間”まで作るという。
 だが、中国に勝つ、ということについて、水谷氏は、「あと2年」というような言い方をしていた。
「そのためには、新しい技を開発すること。どんなに研究されても新しい技を生み出し続ければ、相手は追いつけない。」と言っていた。
 短期・中期・長期で目標をしっかりもってやっているように思え、その口調が頼もしかった。
 もっともっと深い話を聞いていたかった。

 この番組の再放送は、NHKで、・4/20(水)25:10~、・4/23(土)15:30~ の時間にやるそうだ。
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