先日NHKBSで放送された「新幹線大爆破」という1975年製作の映画を見ました。
もう46年も前の映画です。
随分昔に一度見たことがあるのですが、ほとんど覚えてなくて結構楽しめました。
初期の頃の新幹線の運転システムも理解できたし(嘘ばっかという人もいます)、当時の警察組織のシガラミも垣間見ることができました。
もちろん、物語なのでどこまで本当なのか分りませんが、今に通じる権力構造もあり、それなりに…。
当時は、CGなんてなかったので、爆破シーンなんかも稚拙なんですが、これぞ日本が得意な特撮シーンという感じで楽しめました。
名優の共演ということで様々な人間模様が上手く描かれていて、アメリカ英語のようなアクション一辺倒の作品ではなく、まさに日本的な作りを感じるものでした(さすが佐藤純也監督だ)。
日本映画特有の泥臭い人間関係のあるシーンも散らばっていますが、この作品日本国内より海外の評価が高い作品だということです。
どこら辺が外国人に受けたのか??
当時は日本以外存在してなかった「新幹線」というメカに目が向いたのか、世界で最も安全な運行システムに「爆破」という犯罪が組み合わさって目が向いたのか?
「新幹線を爆破する映画」ということで、国鉄(現JR)からは、企画段階から猛烈な抗議もあり、国鉄は製作時にまったく協力してくれなかったそうです。
そして、興業収入は大赤字というおまけまでつきました。
まあ50年近く前、当時のオールスターが出てる映画ということで、興味のある若い方に一度ご覧いただきたい日本映画です。