オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 正見

2017-07-22 15:30:43 | 日記
オーストラリアは、多民族国家のせいなのか、


他人のやっていること、服装などにも鷹揚です。


寒いところから来た人は、冬でもサンドレスきていたりするし、熱い国から来た人は、少しでも寒いと、


スキーに行くような恰好になったりもするし、民族衣装見たなものを着ていたり、宗教的な所作もするので、



きっと、いちいち気にしていたら、キリがないからだと思うのですが、


他人の目がうるさい京都から来た私としては、それは今でも、いつも思う事なのです。



あまり目立ちすぎる格好をいつもしていると、人に覚えられたりすることもあるかもしれないけれど、日本のように、



他人の思惑を気にしなくてはいけないということが、ありません。



私は、英語を習いに学校に週2回通っていますが、タイ、韓国、ブラジル、ルーマニア等々、国際色豊かで、



年齢は殆んどが30-50歳の女性でなのですが、皆、思い思いのおしゃれをして学校に来ます。



はっきり言って、まるでナイトクラブのラウンジみたいです。


いっぺん着てみたい?またはしてみたかった格好を、ここで実験している?


上から下まで紫で統一、しかも、ボディコン、とか、アラフィフで、


髪の毛をおさげにして、ベレー帽、タイツにショートパンツ、とか、



おおよそ、朝っぱらから着ないであろう、黒で、前にスリットの入ったミニドレスとか、


40過ぎで、ピンクのスパンコールのカチューシャして、ピンクのフリルのドレス…


とかとかとか。


日本じゃ、こういう格好は、40歳すんだら、


法律で、してはいけない事になっています? 


お巡りさんにだって、まじ、職務質問されちゃう?


こういう格好、京都でしたら、きっときっと、何か言われずに、家に帰ることなどできません。


もちろん、素敵だなぁ、と思う人もいるし、全くオシャレじゃない人もいるんだけれど、


兎に角、何を着て行っても、放っておいてくれるのです。




私が日本にいた頃、私のジムはちょうど交差点のあたりで、道行く人が窓からよく見える場所にありました。


そこに、いつも1時ごろになると、一人の女性がたたずむのです。


いつも、白髪をお下げにして、しかめっ面で、白っぽい服を着て、赤い長靴に、日傘をさし、なんとなく、薄汚れて見えました。


何をするということもなく、辺りをキョロキョロして、しばらくすると、どこかに行ってしまうのです。


私は段々、なんとなく、彼女が現れるのを期待?するようになり、


その頃来ていたメンバーさんたちと一緒に、その女性のことを、馬鹿にするようになりました。


〝 あの、長靴おばさん、又、来てるよ。一体、何してるんだろうねぇ?〝


そのころ、宗教にはまってしまった人たちが、毒が降っているからと言って、


時々、雨も降らないのに、傘をさして、マスクをして歩いていたりしていたので、


段々、変人扱いするようになり、笑いの種にもしていました。



ところが、ある日、会員さんの一人が、その長靴の女性の情報を何処かから、聞いてきたのです。



〝彼女はね、本当は外交官の奥さんで、お金持ちで昔は、ちゃんとしてたんだって。


   だけどね、彼女の息子さんが、彼女の目の前で交通事故にあって、亡くなっちゃったんだって。

  
    それ以来、おかしくなっちゃっんだって〝




私は、頭からバケツで水をかけられたみたいな気分になりました。





ケースは違いますが、




刑務所教育専門官が言っておられました。


〝 理由があるんだ。何も理由のない人は、人と違ったことをしたりしない〝



偏見の反対語を、仏教語では、正見(しょうけん)と言うそうです。


良い言葉ですね!





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