オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア アカデミック賞

2018-02-26 12:45:11 | 日記
今日の話は、まるっきり自慢話なので、あほらしくなると思うので、読まなくて結構です。


と言いたいところですが、せっかく書いたので、やっぱり読んでください。



子供の学校からは、入学以来、なんだかんだ色々なメールが来るわけですが、


今回来たのは、子供が2017年の、成績優秀者に入ったから、表彰式をするので、出席してください、というもの。


これは、指定された科目が全部 A だった場合、自動的に表彰され、石碑に名前が彫られ、歴代の


優秀者と一緒に展示してもらえるのです。




誠に申し開けないんだけれど、次男の受賞は私にとって青天霹靂。


当のカイにとっても、生き馬の目を抜く様な出来事で、


“まちごてるのやろー?”と、


自分の成績を見直すありさまだったのですが、




当日、各学年で選ばれたメンバーは、ステージに呼ばれ、一人ひとり校長先生から表彰状と、言葉を頂いて、


バッジと、賞状を貰います。



このバッジは、子供たちにとって勲章のようなもので、優秀な子供は、制服の襟いっぱいに、


じゃらじゃらと、誇らしげにつけています。


バッジは、学業成績のよい子ばかりでなく、愛想の良い子供(Citizenship)という名前で賞与されたり


(カイ曰く、先生に愛想良くすれば貰える)


ピアノやダンスで賞を取ったとか、全国検定でトップだったとか、学校の名前を上げるような事をした子供も貰えます。



すごいですね!


何がって、これって、日本じゃ考えられない?


だって、子供の優劣がまるわかりで、バッジを持ってない子供がかわいそうとか、人権無視だとか、日本ではきっと廃止されそう?


晴れてカイもこの舞台に上がったわけですが、


ノミネートされていなかった子供はカイとあと一人だけ、で、他の子供たちは常連で、バッジが沢山襟についている子供たちなのです。


そらそうよね。


その式をただ拍手して見ている子供たちは、どういう思いで見ているのかな???


で、カイに聞くと、兄弟のバッジを貰って付けている子や、適当に関係ないバッジをつけて、


水増ししている子もいるとか?


でも、総じて陽気で、彼らの生活には関係ない様子。


バッジをたくさん持っている子も、誇ってはいても、偉くなりすぎて、嫌な子供になったりはしていません。


少なくともうちの子供の周りでは差別はなく、


“ああ、あいつ賢いで”とか、


“あいつアホやさかい、宿題教えたってるねん”とか、仲間の特徴として捉えている様子。



兎に角、白羽の矢が立ったうちの子は、ノミネートされなかったすべての子供に希望を与え、


貰った本人にも、希望を与え、


“またバッジ貰うぞ!“と、ハイモチベーションで、(今まで見たこともない)勉強しています…何日するんだろう? 


こういう制度って



一見 ムゴいようだけど、



どっちにしても、社会に出れば、自分の実力を知らされるし、

勉強の出来不出来って、歌がうまいか下手か、とか、顔が可愛いかかわいくないか、数学が得意か、国語が得意か、


とかと同じで、


その人の特徴であって、努力でもかなり変えられるし、


第一、勉強ができて、人生出来るとは限らない、と常々思っているので、


勉強しなさいと、言ったこともなかった。



学歴がものを言うのは、せいぜい30歳くらいまでで、後は実力。


日本もいい加減、平等主義をやめて、勉強の成果も運動の成果も、はっきり見せても良いんじゃないかなぁ?


よりよく生きてゆくために、



子供のうちから、自分がどうすればうまく生きてゆけるか考える時間が増えて良いんじゃないかなぁ!


早ければ早いほど、手の打ちようがあるでしょ?





と、思うのですが、皆様はどう思われますか?








ちなみに、


実は私は、17歳くらいの時、自分の顔は悪くはないが、とびっきり美人ではないことに気づき、

せめて、プロポーション良くなろう、と、一念発起して運動始めました。
















オーストラリア 日本語補習校 事情

2018-02-15 22:16:40 | 日記
国際結婚でなくても、子供の日本語維持の問題は大なり小なり、家庭で問題になることで、



両親が日本人同士の家庭の子供でさえ、英語圏であるオーストラリアでは、日本語の維持が難しくなってくるのです。


日本語維持と言うだけでなく、将来は日本に帰って行くことがきまっている、駐在員さんなどの家庭の子供さん等は特に、


日本の学校の授業について行けるように、国語や算数なども習ったりするわけなのです。



そこで、かなり多くの日本人を親に持つ家の子供が、日本語学校に通うのですが、



Gold Coastには、老舗がいくつかあり、うちの子はその中の、エムズ学園に、5歳から15歳まで通いました。


問い合わせをしたとき、感じよかったのがエムズだったことと、時間がフレキシブルだったからです。




ある日、子供が忘れ物をしたので、届けようとして車を降りると、



”待ちなさい!貴方、お母さんの気持ちを考えたことあるの!?”



という叫び声と一緒に、8-11歳くらいの男の子が、小松先生と一緒に教室から飛び出てきたのです。


走って出てらしたので息を切らし、お顔を真っ赤になさって、男の子を捕まえて、叱ってらっしゃるのです。



私は、これを見て有り難いと思いました。


オーストラリアには、子育てを教えてくれる政府の教室があって、私も子供が生まれる前


行ったことがありますが、子供に感情的にならない、静かにさせる方法、なんてテクニックを


教えてくれて、子供と感情のぶつけ合いみたいなことは、避けるように教えられます。


子供が言うことを聞かない時は、


”Time Out" と言って、部屋の隅に座らせます。


これったなんだか、犬のしつけの“House” と同じテクニック? 




うちの子は、小松先生に一度こっぴっどく叱られたことがあります。


実は、私が持たせてやったお弁当を、ごみ箱に捨てた所を、小松先生に見つけられたのです。


オーストラリアの学校は給食というものがないので、親が持たせたお弁当をゴミ箱に捨てて、


全く食べないで遊ぶ子や、購買部でスナックを買って食べる子が結構いるらしいのです。


その時、小松先生に、


“男のくせに泣くな!!!”


 といわれたのが、余程身にこたえたのか、それ以来、めったなことで泣かなくなりました。


私はこの話を、アキを迎えに行ったとき、“ちょっとお話があります”ということで、


先生から直接伺ったのですが、


親というものは、子供が叱られると、かばいたくなるもんで、実際、せっかく作ってやったお弁当を捨てるなんて、

とんでもないと思っていたのに、可哀そうな気がしました。


でも泣かなくなってから、何でも、黙ってこらえて、とにかくやる、ようになったと思います。



今時、男のくせに、なんて言う言葉は、バッシングを受けるのかもしれませんし、


子供も、当時先生のことを嫌い、行くのも嫌がりましたが、



エムズで学んで一番ありがたかったと思っているのは、日本の心を学んだことです。


アキは、今は、日本人や日本の考え方に、誇りを持ってくれています。



ちなみに、小松先生は、普段は優しくて、服装も、小さな子供に受けそうな、かわいい恰好をしてらっしゃいます。


ですが、、、実に、男らしい(?)先生だったと思っています。


バタバタしていて、最後子供にお礼のご挨拶もさせずに辞めさせてしまいましたが、


先生、今もお変わりなく、子供たちを教えてらっしゃるのだろうかと、なつかしく思います。



子供をコントロールするテクニックも大切だけれど、


それはきっと、AI知能にもできることで、


心が本気で向き合うことで、人間は、感じることができるんじゃないかな、



と思うのです。

今日は巣立ちの日

2018-02-10 22:45:18 | 日記
私事ではありますが、今日、うちの長男が巣立って行きました。

大学に行く為、これから5年間エンジニアリングとかいう、

私には凡そ分からないものを勉強するためなのですが、17歳で、家を出てゆくというのは


何もオーストラリアに限ったことではなくて、日本でも多くあることなんだけれど、

今日は書きたい。


うちは母子家庭で、長男のアキ2歳の時からまだ赤ん坊だったカイと、3人で向き合って

やってきたので、いつか来る、この日のことは分かってはいたんだけど、

強烈に寂しい。

もうちょっと細やかに気遣ってやればよかったとか、あんなに、抱っこをせがんでいるうちに、

もっともっと、抱っこしてやればよかったとか…。


朝晩電話して、ストーカーになりそうな気持をぐっと抑えて、

くだらないテキストを送ってみる。


”ピアノ練習した?“ 

返事なし…寮に友達でもできて遊んでるのかな?

そう、この歳で、ママべったりより、きっと良いことだわよね。

ここのところ、彼が良くピアノで弾いていた、Barcarolle (チャイコフスキー)

https://www.youtube.com/watch?v=PbHhqXSUzKQ を聴くと、涙がでちゃう。

ここは切ないけれど、

健康で、良い子に育ってくれたこと

子供を育てるという思い出を持てたことに感謝します。

私が持って来た命の松明を持って、走り出してくれた。


有難う、そしておめでとう!…なんだ。


私の周りには、まだ小さな子供のいる、若いお母さんたちが多くいらっしゃって、

子育て真っ盛り、日夜子供と格闘してらっしゃいます。

でも、今のこの辛い寝不足も、イライラも、不自由さも、

将来、甘酸っぱい思い出、貴方の一生の宝物になる日が、必ず来ます。

子供は、3歳までに、その一生分の親へのお返しをしてしまうそうです。

若いお母さんたち、頑張ってくださいね!






PS 1 あ ♥ 子供からテキスト来ました! 


PS 2 上のYoutube で、ピアノを弾いているのは Lang Lang 、パンダみたいな名前で、見た目もパンダみたいですが、
    私のお気に入りなピアニストです。全身全力で弾く姿が素敵です。