い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

三片

2021-11-25 | 雪花
あの頃しか知らない人は
そのままでいいと言うけれど

陽だまりのうたたねを知り
汗に濡れる一歩を踏み出し
落ち葉の数に涙を流し
凍える寒さに背中を丸めた

このままがいいと願い
重い荷物を引きずりながら
穴からこぼれる軽さを捨てた
振り返らずに今を見つめて

二回目の花が咲く時
記憶の中の同じが見えても
忘れ去られた色を変えて
これから新しい花が開く