い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十三番

2021-11-15 | 順番
明けの寒さに重ね着する頃
ようやく眠りにつく人
眩しい光を避けながら
戸を閉めて夜を作る

青空の色を雲の匂いを
記憶の中に閉じ込めて
積み重ねた夢の上に
登る姿を追い求めて

一瞬で消える今を続けて
過去の長さの前に立つ
今までとこれからの間は
どんな景色だろうか