い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

八十七番

2021-11-09 | 順番
雨上がりの空が次の準備をしている
風で分けられた雲が徐々に色を変える

大地の高さを染めながら
泣き止んだ雲の粒が
風の温度で空気を揺らす

晴れの日も雨の日も
見える姿は変わっても
昨日より明日のために
見せる姿を変えている

待つことも待たれることも
想うことも想われることも
苦しみよりも悲しさよりも
熱い雫が心を満たす