神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

香川宜子著『アヴェ・マリアのヴァイオリン』

2016年05月08日 19時12分42秒 | 読書
最近、日本とユダヤ関係の本を探して読んでいる。

タイトルにした香川宜子著『アヴェ・マリアのヴァイオリン』も、ネットで探して、ヒットした一冊だ。

現在、この本以外にも、飛鳥昭雄、船井幸雄共著の『日ユ同祖論とミロクの世の真実』などを図書館で借りてきてある。、

返却期日が15日なので、今日は一日で、この『アヴェ・マリアのヴァイオリン』を読み上げた。

著者の香川宜子(よしこ)氏は医師であられるようだ。生年月日の生年は分からないが、2月19日らしいから、私と同じ誕生日だ。

本の内容であるが、

ヴァイオリンの妙手だったユダヤ人少女が、第二次世界大戦中に強制収容所に入れられるが、そのヴァイオリンの才で辛うじて生き延びることができた。

が、それは幸運というようなものではなく、生き延びられたこと自体が非常に過酷なものであった。

戦後、助けられて、昔彼女のヴァイオリンの先生だったドイツ人夫婦に引き取られるが、その頃は精神を病んでしまっていた。

が、その先生夫妻と精神科医の必死の介護の甲斐があって、なんとか立ち直ることができた。

というようなところであろうか。

あらすじを書くと、こういうことになるのかもしれないが、少女は生き延びられたけれども、少女のお祖父さんと弟は収容所に入れられると同時にガス室送りになったし、お父さんとお母さんは死ぬまで働かされて、最期は無残に殺される。

私は、昔、『アンネの日記』を読んだことがあるくらいで、ユダヤ人迫害の詳しいことは知らなかったので、改めて、その残酷な歴史に胸を詰まらせた。

私が最近探訪している、日本とユダヤの関係からは少し傾向の違う物語りであったが、こうして読ませていただけたのも、何かの縁であったのだろう。ことに著者の香川氏が私と同じ誕生日だったということに縁を感じた。

  生(あ)れた日が同じであればえにしあるやうに思へて香川宜子氏  biko

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6 コメント

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Unknown (みゆきん)
2016-05-08 21:18:29
アウシュビッツの音楽隊が生き延びた映画を観た事があるわ
心に残ってます
ガス室に送られる行列に楽しい音楽を強いられた音楽隊
題名が思い出せないけど、壮絶な映画だったっけ。
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みゆきんさんへ (biko)
2016-05-08 21:56:42
そうです、そうです。まさにそのお話でした。

その矛盾を我慢しながら演奏していた少女は、戦争が終わってからは音楽を聴くことができなくなっていたのです。

本当に悲惨なお話でした。
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興味はあります (やっほ)
2016-05-08 22:30:26
ユダヤ人は何故迫害されたのでしょうね。
ユダヤに迫害するほどの感情って何処からきているのか興味があるところです。
神輿やお祭りはユダヤから伝わったと言う話を聞いたこと(何かで見た)あります。
詳しくは分かりませんが、日本人とも何らかの拘わりがあるようですね。
とするとヒトラーは何故日独同盟を結んだのでしょうね。
って、お門違いな疑問かもしれないですね。
あまり詳しくありません。
失礼しました。
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やっほさんへ (biko)
2016-05-08 23:09:05
私が現在興味を持っているのは、大昔ユダヤの人たちが日本建国に関わったというお話なのですが、今回読んだ『アヴェマリアのヴァイオリン』は、そういう関わりではなくて、近世の戦争で日本人の捕虜になったドイツ人と徳島県の坂東という土地の人たちの交流と描いたお話でした。その捕虜のドイツ人の中に、後年、このユダヤ人少女を助けたドイツ人夫妻の夫が含まれていたという間接的な関係でした。その間接的な関係は、この小説の主流の話ではなく、まあ言ってみれば、傍流のお話だったのですが・・・。

ナチスのヒットラーがユダヤ人を迫害したのは何故だったのでしょうね。私も、それはそれで、また勉強したいと思っています。

たぶんヨーロッパにはヨーロッパの、それぞれの国々の関係性というものがあって、われわれ東洋人には窺い知れない事情があるのかも、と思ったりもしますが・・・。
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アワストーリーはいかが? (香川宜子です)
2016-05-10 14:56:42
読んでいただき大変ありがとうございました。
ヒカルランド出版ユダヤアークの蓋をあけて日本からあわストーリーが始まります。を買ってください。明確に答えがのっています。
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香川宜子さんへ (biko)
2016-05-10 18:36:44
ようこそお越しくださいました。

近年は蔵書が増えてしまうのに苦労するので、本は買わないことにしているのですが、こうしてコメントいただけたのも、何かのご縁と思い、アマゾンに注文いたしました。

読後、また感想をアップさせていただくことになると思いますが、その節には、またお越しくださいますよう。

余計なことでございますが、こうしてご縁を結ばせていただけた誼みに香川さんの生年も教えていただけると嬉しく存じます。私は昭和23年でございます。
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