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テウォンは大妃に会いました。父のウォニョンが、引き合わせておきたかったのです。
自分の頼りになる息子を大妃に紹介し、今後大妃の引き立てを期待したわけです。
大妃は、テウォンの活躍を既に知っていました。で、今度はある寺の増改築をするための資金を用立ててほしい・・・なんて言いましたよ。
莫大な資金が必要になるわけですが、テウォンは畏まって引き受けることを約束しました。
大妃もウォニョンも満足げです。
大妃のところから出て来たところに、明宗がやってきました。
この時、明宗もテウォンもお互いの本当の素性を知ったのです。
暗行御史だとオクニョに言っていた人物が王様であり、オクニョを気にかけていた商団の行首がウォニョンの息子で今は平市署の署長だと知った二人。流石にその場では口にしませんでしたが、相当驚いたのは確かです。
明宗は、大妃が寺の増改築をしようとしているとカン・ソンホから聞き、中止を求めにやって来たのです。
世間は凶作続きで食べるモノにも困っている状況でした。
そんな時に莫大な資金をかけて寺を改築するなんて、民が反感を持ち、怒るのも目に見えてます。
しかし、大妃は自分が資金を工面するから・・・と明宗に口出し無用と言いました。
明宗は、それでは自分が民に非難される施策を推し進める暴君になってしまう・・・とあくまでも反対しました。
王として決して許可する事は出来ない・・・とね。
対立はますます明らかになってきました。
オクニョは都に戻ってきました。
ジホンもまた、辞職を願い出て都に戻ってきました。
二人で商団を立ち上げるつもりのようです。例の金を元手にしてるんでしょうね。
オクニョは以前の自分が如何に世間知らずだったかを痛感していました。
茶母として捕盗庁に入れば亡き母の事が分かるかと思ったけど、何の力も無いままでは、決してうまくは行かないってことです。
パク・テスに謀反の濡れ衣を着せて20年もの間投獄し、挙句の果てに殺してしまったユン・ウォニョンに復讐するためには、やはり資金や権力が必要だとよく分かったのです。
それは、ジホンも同じでした。
商団の設立は、ナンジョンたちには勿論、コン・ジェミョンたちにも知られないように秘密裏に進められています。協力してくれているのは、ジハムやチョン・ウチ、そしてチョンドゥクたちでした。
テウォンは、ジェミョンの商団とナンジョンの商団だけに、紙の取引を任せたいと言いました。
近々科挙が行われるので、必ず紙は必要になります。
その時、二つの商団に価格なんぞも自由に決めさせ、受験生と直接取引をさせる事で利益をあげさせようとしているのです。そして、その利益の中から3割を国に納めさせようと・・・。
それによって大妃から要求されている寺の増改築資金を賄おうと考えたのです。
話を聞いたジェミョンは、ますますテウォンのやり方に腹が立ったようです。
別人のように金儲けに走っていると見ていますからね。気に入らないのです。
ナンジョンは、この件を聞いて、テウォンに対する不信感を少し取り除きそうですよ。
まだ信じ切ってるわけじゃありませんが。
オクニョが生きて都に帰って来たと知ったチョンドゥンは、息せききってテウォンの元に報告にやってきました。
すぐにでも駆け出そうとしたテウォンを、チョンドゥンは押さえました。道流として昭格署に居るオクニョ。宮中ですから、そうそう簡単に会いにはいけないんです。
テウォンは翌日すぐに会いに行きました。
でもね、オクニョの表情は硬いモノでした。
テウォンはウォニョンの庶子ではあるけど、ウォニョンとナンジョンに復讐しようとずっと思って来たのをオクニョは知っています。
だからこそ、ウォニョンに復讐心を抱いている自分と同じだと思っていたのです。
なのに、今は、その二人と手を組んでいるわけで。
やり方も、憎い二人と同じようなモノだし・・・。
テウォンに失望していました。
テウォンはとにかくオクニョが無事だったことを喜びました。
どんなに心配し、どんなに苦しかったかとオクニョに伝えたかったでしょう。怪我をしたらしいとチョンドゥンに聞いていましたから、その傷が完治したのかどうかも気になっていました。
怒ったように言葉を放つテウォンに、オクニョは笑顔も見せずにもう会いたくないと言いました。
テウォンが、事情を話そうとしても、聞きませんでした。
テウォン、呆然とオクニョの後ろ姿を見つめていました。
そんなある日、ジェソがオクニョを見かけたのです。
すぐさま、明宗に伝えました。
で、明宗は又もお忍びで暗行御史としてオクニョの前に現れたのです。一切を知っていながら、オクニョから経緯を聞きました。
嬉しそうでした。
久しぶりに表情が明るくなりました。
大妃やウォニョンたちに対抗する勢力大伊派は、徳興君を後ろ盾としようとしています。
元々、王位に興味が無かった徳興君なんですが、息子が将来王位につくかもしれないというオクニョの占いを聞いて以来、少し欲が出て来たのを感じていました。
ソンホにその話をし、占ったのが二人に共通の知り合いオクニョだったと分かると、いっそう運命を感じたかもしれません。
ナンジョンが昭格署長官に会いたいと言って来ました。
長官は、オクニョを同行させました。
オクニョは出来ればナンジョンと会いたくは無かったでしょう。でも、仕方がありません。
驚いたのはナンジョンです。
まさか、昭格署の長官と一緒にオクニョが現れるなんて思ってもみなかったでしょうからね。地方の官婢となって苦労しているとばかり思っていたでしょうから。
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