レビュー一覧は、こちらから。
作品を貫くのは過去と現在を結ぶ無線通信。そして、過去が変わると現在が変わると言う事実。
新しい事件が出て来ても、それがどこかで必ずつながっているところが凄いです。小さな要素にも必ず意味があるんですね。
あ、ここで意味を成すんだ・・・と、何度も思います。
綿密に練られたストーリーに、改めて驚きながら視聴してます。
ジェハンは、セギュの車が最近変わったと気付きました。ギョンテが見た車は赤だったということですからね。
そして、盗品の隠し場所で最適なのが、自分の車・・・と推察したのです。
運転手に聞いても、赤い車なんて知らないと一点張り。
でも、根気強く張り込んで、とうとう運転手が赤い車を始末しようとしている現場を押さえたのです。トランクからは、盗品が出て来ました。
盗品にセギュの指紋がついていた事もあって、もう隠し通すことはできなくなりましたね。
とうとうセギュは逮捕となったのです。
でも、自首するつもりだったとか、まだ若いし反省しているとか、被害者が示談を望んでいるとかいうことで、判決には執行猶予が付きました。
偽証なんてことは重要視されなかったのでしょうか。
ギョンテは釈放されました。
へヨンがうたた寝から目覚めた時、現在の事情が変わっていました。
チャ刑事、病気で休暇をとっていることになっていました。
生きているのです。
へヨンは嬉しくて、チャ刑事に会いに行きました。チャ刑事の母親が誤解するくらいの勢いで。
何度も何度もチャ刑事の顔を見直しました。本当に生きているんだと、確かめるように。
ところがですよ。
事実はもう一つ変わっていたのです。
釈放されたギョンテは、誘拐事件を起こさなかった代わりに、誘拐事件の被害者の父親を殺したのです。
結局、娘を見殺しにした恨みをそうやって晴らしてしまったってことです。方法が違っただけだったんですね。
ジェハンは、刑務所のギョンテを訪ね、言いました。
「人殺しになるのなら、助けなかった。」
虚しかったでしょう。どうしてギョンテだけが・・・と。犯した罪を忘れのうのうと生きている悪もいると言うのに・・・です。
ハン・セギュの大盗事件は、まだ戻っていない盗品もあるというのに、検察は捜査を打ち切ろうとしていました。
ジェハンは怒りました。ギョンテの事を考えたら、やはり厳罰に処してほしいですよね。
でもね、現実は厳しいものでした。
ジェハンたちのチームの班長が異動させられたのです。今回の事件の処罰って感じですよね。上層部の顔を潰したってか
怒りがおさまらないジェハンに、班長は密かに情報を伝えてくれました。
なんと、盗品の中に、今回の被害者が関わった大規模な汚職事件の証拠が含まれているらしい・・・と。
セギュは知ってか知らずか、それを盗んでしまったってことです。
だから、被害者たちは、早く示談に持ち込み、事件を収束させたかったのです。
新しい班長としてやってきたのが、現在のキム局長でした。
まぁ、お目付役、スパイってことなんでしょうね。
最初からジェハンを目の敵にしていました。ジェハンも負けてませんが・・・。
盗品をチェックしたジェハンは、ブルーダイヤのネックレスが戻っていないことに気付きました。
以前、過去と無線で話せたらどうか・・・とへヨンが聞いた時、何もせずに悔やむより通信するとチャ刑事は言いました。
「でもそれは間違ってます。」
へヨンは言いました。
そんな無線は無視した方が良い・・・と。でないと、不幸な結果を招くから・・・と。
へヨンは、ジェハンとの通信を断つ事を決心しました。
そんな決心をしているとは知らず、ジェハンは大盗事件の経過を話しました。ブルーダイヤの盗品が戻っていないこと、そこに秘密が隠されてること。
でも、へヨンは、その言葉を遮って言ったのです。
「この通信の意味も、何故僕らなのかもわかりませんが、終わりにしましょう。この無線で世の中は変えられない。ただ混乱を招くだけです。今回も刑事が死にかけた。」
ジェハンは焦りました。
「あなたの気持ちは分かる。でも、金持ちでも権力者でも法を犯したら罪を償わせるべきだ。それが我々警察の役目です。」
でも、へヨンからの返答は無く、無線は切れてしまいました。
そして、へヨンは無線機を捨てました。
ジェハン失踪事件の資料とジェハンの個人情報の書類をシュレッダーにかけました。
そのへヨンの様子を、アン係長が見ていました。
そして、ごみ袋の中から無線機を取り出したのです。
その無線機には、シールが貼ってありました。アン係長忘れもしません、それはジェハンの無線機だと言う印だったのです。
アン係長は、チャ刑事に確認しました。
ジェハンの無線機にシールを貼ったのは、チャ刑事だったんです。
特捜部に来たばかりのチャ刑事は、何事も半人前。車の運転すらまともにできない状況でした。
そんな彼女の教育係がジェハンだったのです。
厳しく教育され続ける毎日でしたが、チャ刑事は次第にジェハンに惹かれて行ったようです。言葉は厳しいけど、刑事としてのジェハンは本当に真っ直ぐで、尊敬に値する人物でしたからね。
で、ある日、机に置きっぱなしにしていたジェハンの通信機に、こっそりとシールを貼ったのです。
アン係長は、へヨンがジェハンについて調べている事も打ち明けました。
もしかしたら、チャ刑事の指示かとも思ったのかも。でも、チャ刑事の表情が、それは勘違いだと言うことを物語っていました。
彼女自身も驚き、そしていぶかしげだったからです。
チャ刑事は、すぐへヨンに事情を聞こうとしました。
そんな時、一人の男性がチームを訪れたのです。
シン・ダへという20年前に死んだ婚約者を探してほしいと言いました。意味分かりませんよね。
頑張って生きていたのに、突然、自殺死体で発見されたんだとか。
でも、最近、偶然、本人そっくりの人物を見かけたと言うのです。行きつけのカフェで。
20年前にも、そのカフェで写真を撮っていたのですが、今回、似た人を見たので、すぐにシャッターを切った男性。写真を見比べると、確かに似ているんですね。
この女性、大盗事件と思わぬつながりがありました。
ブルーダイヤを追っていたジェハンは、ある日貴金属店からそのネックレスが持ち込まれたとの連絡を受けました。
店の防犯カメラをチェックしたところ、若い女性がネックレスを売ろうと持ち込んだのですが、その話が曖昧で、店主からすると充分疑わしい状況だったんだとか。
そして、箱の中には、ネックレスだけじゃなくて、フロッピーディスクが入っていたのも確認できました。
ディスクは、女性がバッグに入れていました。
結局、それは売らずに持ち帰ったのですが、連絡先は全て架空のモノだったのです。
ジェハンは、チャ刑事に、書かれた電話番号の下二けたを変えて、チェックしろと指示。素人が嘘を書く時、そういうデータがあるんでしょうかね。
で、根気強くかけ続けた結果、一人の女性を調べ上げたのです。
それが、シン・ダへでした。
ジェハンとチャ刑事がダへの自宅に行きました。
そしたらなんと、そこではダへのお葬式が執り行われている最中だったのです。糸が切れました。
その時、家に、居合わせたのが、婚約者キム・ミンソン。未解決事件チームを訪れた男性だったのです。
キム刑事とチョン刑事は、証拠も残っていない20年も昔の自殺事件を今さら・・・と捜査に反対しました。
でも、チャ刑事とへヨン、そしてファン義警は賛成ってことで、捜査が始まったのです。
そこでまず問題になったのが、何故ジェハンがダへを調査していたのかと言う事です。
当時、まだ半人前のチャ刑事に詳細は話してくれていませんでした。でも、盗品の捜査だと言う事だけは聞いていたのです。
それを聞いてへヨンはピンっときました。
大盗事件で、盗品の一部が出て来ていないとジェハンが口走っていたのを思い出したのです。
まだセギュを追っていたんだ・・・と思いました。
調べてみると、疑問点がいくつか出て来ました。
水死で人相が分からなかったにもかかわらず、検視も行われていなかったのです。それは家族の意向だったとか。
現場が自宅から離れているのに、寝間着にコートと言う姿だったということもありました。
担当刑事も他殺ではないかと疑ったようです。でも、検視を拒否され、どうしようもなかったようですね。
家族は、遺品を全て焼却処分にしたとも言いました。遺品を一つも残さないなんて、あまり考えられない事です。
へヨンとチャ刑事は、知り得た情報を元に、何者かが自殺を装ってころした可能性が高いと判断しました。そして、それに家族も関わっている・・・と。
目撃されたカフェでの指紋検出は難航していました。
とにかく、不特定多数の人が出入りするところですからね。
でもね、チャ刑事が気がついたのです。写真で、女性が見ていた本が、カフェの書棚にあることを。
それはカフェのモノでは無く、女性が忘れて行ったモノらしいです。慌てていたんでしょう。元婚約者に見つかったことで。
そして、指紋は一致しました。
ダへは生きているのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます