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ジェイが拉致され、監禁されていたのは、モク・ジヌが実母と暮らしていた家でした。
再度訪れたその場所で、ジェイはモク・ジヌの日記を見つけました。・・・これが残っていることがちょいと引っかかりましたね。
事件現場だったら、鑑識がくまなく調べ上げ、そう言うモノは既に持ち去っているかと思いましたけど・・・。
ま、それはスルーするとして。
その日記を読んで、ジェイはモク・ジヌの心の動きを掴む事が出来ました。犯行日記とでも言うべき内容だったようです。
万年筆をどうしても手に入れたい理由が分かりました。それが、母からのプレゼントだったからです。
だとしたら、モク・ジヌは再度自分を狙うだろうとジェイは考えました。
グァンホが大切な万年筆を奪ったのだから、自分もグァンホにとって大切なモノを奪おうと考えるに違いないと。それはすなわち、ジェイです。
グァンホたちは、ジェイの警護を開始。
ただ、傍にいると、警戒されるので、姿を見られないように離れたところから、注視していました。
でも、モク・ジヌはいつの間にかジェイの部屋の中にいたのです。
突然襲われたジェイ。
首を絞められ、叫び声も出せません。
でも、グァンホが気づいて飛び込んで来ました。
格闘の末、モク・ジヌを逮捕。
手錠をかけたのは、ソンジェでした。グァンホがそうさせたのです。
ソンジェは激高しそうになる自分を押さえ、努めて冷静に、通常の逮捕と同じように、弁護人を立てる権利等々を告げたのです。
しかし、やはり一筋縄じゃいきませんでした。
モク・ジヌは口をつぐんで、一切供述しなかったのです。
母親の事が唯一の鍵だと踏んだソンジェは、言葉巧みにモク・ジヌに揺さぶりをかけました。
一瞬、感情が動いたように見えましたが、やはりダメでした。まだまだ余裕の表情です。
ジェイは、日記を読んで気付きました。
母親が犯行の発端ではあるけど、アキレス腱ではない・・・と。アキレス腱はモク・ジヌ自身だと。
モク・ジヌは30年前、連続殺人事件を起こしても、神がそれを認めてくれたと思い込んだのです。捕まらなかったから。
自分は正義を行っていると思ったのです。
世の中から、汚れた者を消し去るというバカげた使命感を持ってしまったのです。
グァンホとソンジェは、モク・ジヌに言いました。
特別な人間じゃない・・・と。他の殺人犯と同じように、バカな人間でしかないと。
そしたら、モク・ジヌは殺人の理由を挙げ始めたのです。
それがもう本当に普通の事で。それしきの事で殺されるなんて・・・という理由ばかり。
ソンジェの母は、バスの中で知り合いの男の人に笑顔を見せたという、ただそれだけの事が理由でした。
ソンジェは、激高しました。
モク・ジヌを殴りつけました。母があまりにも可哀相だったから。そして残された父と自分がどれほど辛かったか・・・。
でもね、モク・ジヌから反省の弁は引き出すことはできませんでした。考えは変わらないのです。
モク・ジヌは30年前の連続殺人事件をはじめとした、多数の殺人を自白しました。
それには、1988年生まれのパク・グァンホが追っていた事件も含まれていました。
警察幹部は、マスコミの前で頭を下げ、謝罪しました。
事件解決にこれほど長い時間をかけてしまったこと、被害者、そして遺族の多大な苦しみをこれほどまでに長く続けさせてしまったことを。
グァンホたちもそれぞれの遺族に報告に行きました。
時間はかかってしまったけど、犯人を逮捕出来ました・・・と。
遺族は、皆、感謝をするのと共に、泣きました。
被害者のことを、忘れないでいてくれた事が嬉しいと言って。
1988年生まれのパク・グァンホは、名前不詳の遺体として処理されていました。
ソンシクたちも含めて、皆で最期の別れに行きました。
彼がいたからこそ、事件の解決の糸口がつかめたわけですからね。
グァンホは、これで30年前に、ヨンスクの元に帰れると思いました。
ソンジェも、ソンシクたちも泣いて引き留めました。
でも、グァンホのいる場所は、やはりヨンスクの傍なのです。
最後に、ジェイと一緒に食事をしました、二人で。
一日三回必ず食事をすること。夜遊びはせず、戸締りはちゃんとすること。
「何かあった時は・・・その時は、ソンジェを呼べ。何かあった時だけだぞ。まだ俺は許して無い。」
グァンホは、ジェイに細かく注意しました、父親として。
そして二人で写真を撮りました。
トンネルの前まで、ジェイとソンジェが送りました。
「アッパ。」
初めてジェイがグァンホを父と呼びました。
グァンホは、そのままトンネルに入って行きました。
そして、30年前のヨンスクの元に帰ったのです。
グァンホは、相変わらず一生懸命犯人を追っていました。
途中で妊婦と犯人がぶつかっちゃって。
グァンホは、妊婦を助け、無事に出産する事が出来ました。その時、妊婦は、恩人であるグァンホの名前を息子に付けたのです。
それが、1988年のパク・グァンホ・・・ですよね?
もう30年後に殺されることはないですよね。
そして、ジェイ・・・ヨンホも、無事生まれ、その傍には、幼いソンジェが。
ハッピーエンドです。
いやぁ・・・。面白かったです。
こうつながるのね・・・と言う感じ。
イ・ユヨンさんは、私はお初にお目にかかった女優さんだったのですが、なかなか魅力的な人ですね。
個性的のようで無個性的のようにも見えるし・・・。
最初は無感情なジェイでしたが、徐々に表情が柔らかくなっていく、その過程がとても上手く表現されていたと思いました。
また注目の女優さん出現というところです。
作品としても、お勧めです
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