傲慢と偏見〈ノーカットテレビ放送版〉DVD-BOX1 | |
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ここに至って、ドンチとチェ検事は、一つの疑問が湧いてきました。
ムン部長が、黙ってイ局長にやられたままになっているのが考えられないということです。
で、出した結論が、ムン部長は、何も知らないまま巻き込まれ、生贄にされたのではないかと言う事。それだったら、この状況が理解できると二人は思いました。
と言う事は、現時点でキーポイントとなるのは白熊・・・。
ドンチは、白熊の聴取を始めました。
ムン部長と写ってる写真を示し、本当にムン部長からの指示があったのか?・・・と問いました。
そしたら、白熊は懐から一枚のメモを出しました。
拉致する子供の特徴を書いたメモです。写真で、ムン部長が白熊に手渡そうとして見えるモノです。今頃?・・・ですよ。
チェ検事は、ムン部長と話をしました。
以前、二人はイ局長やオ次長、それにオ弁護士までもが同席する食事会に呼ばれた事がありました。
そこで、帰りにオ弁護士から大金を渡されたわけですが。要するにそれは、15年前の事件の日、ムン部長とチェ検事がお互いのアリバイを証明できる状況にあったのを知り、口を封じる意味があったというわけです。
そこまでイ局長はち密な計画を立てていたとことですな。結果的に、二人とも返したんで、弱みにはならなかったのですが。
チェ検事は、上には睨まれたくないけど、イ局長には対抗したいと思っていました。
ムン部長も、勝てないまでも、イ局長とは引き分けに持ち込みたいと言いました。
ホント、この作品って、回りくどい表現の仕方をするなぁと思います。あまりにも細かく描くので、せっかちな性格の私は理解が面倒になってきてしまいます。
ムン部長は、ドンチに捜査を中止しろと言いました。
イ局長と取引するためだと言います。
ドンチは、ヨルムの事を思うとそれは出来ないと突っぱねようとしました。
ここで、ムン部長が民生安定チームの部長に任命された理由を話しました。
上は、ヨルムを止めるためにムン部長をチームに据えたのだと。つまり、ヨルムの家庭環境は全部お見通しで、事件を蒸し返そうとするだろうと踏んでいたんですね。
でも、カン・スについては知らなかったようです。カン・スはドンチが採用したようですね。
で、ヨルム自身は、ドンチが犯人だと思ってて、敢えてこのチームを研修先に選んだわけで。
ムン部長は、この時初めてドンチが事件の目撃者だと知ったのです。
偶然にしろ、何とも不思議なメンバーが集まったものです。
ヨルムには、チェ検事から話しがありました。
ヨルムがすんなり納得する筈ありません。
チェ検事は、イ局長を逮捕できる直接的な証拠が無い今、諦めるしかないと言うのです。
自白しか逮捕出来ないだろうが、イ局長が自白するわけがない。検事が告訴したとしても、マスコミは喜ぶだろうが、イ局長にはさしたる影響は無いだろうとチェ検事は言いました。告訴した検事の未来はなくなるだろうが・・・とも。
うなだれるヨルムでした。
元データを渡した今、チーム解体は免れると皆思っていました。
なのに、結局はチーム解体は覆らず、捜査も中止・・・。ドンチから報告を受けたのです。
流石のイ検事もショックを受けました。
当然、ヨルムはショックのあまり冷静さを完全に失ったのです。飛び出して行きました。
カン・スは、言いました、へどが出る・・・と。ドンチも同じ心境だったでしょう。
検察と言う組織の黒い内幕です。あってはならない事だと誰もが思うでしょう。
ドンチとカン・スが帰ろうとした時、ムン部長と会いました。
やりきれない怒りで、カン・スは挨拶さえもする気になりませんでした。
そんな二人に、ムン部長は軽く声をかけました。
「ハン・ヨルムはどこへ?」
初めてドンチの頭にヨルムの行き先についての疑問がわきました。てっきり怒りをどこかにぶつけてると、或いはふっ切ろうとしていると思っていたのでしょうが。
ヨルムは、イ局長の執務室の前に立っていました。
もう、感情を抑える事は出来なかったのです。自分が検事になった理由が、ここで断ち切られようとしているのですからね。それも、理不尽な理由で。
流石に、イ局長は驚きました。修習生が局長に直に会いに、それも深夜に来たのですからね。これまで例の無い事でしょう。
「ビョルの拉致殺害事件を指示しましたか?」
真っ直ぐに聞きました。
あまりにも直球なので、イ局長も面喰いましたが、鼻で笑いました。
そして、拒絶の姿勢を示したのですが、ヨルムは一切引きませんでした。事件について、そして遺族の心情について、言葉を選ぶ事なく、真っ直ぐに追及したのです。
「証拠はあるのか?」
とうとうイ局長は、そう言いました。その言葉が出た時点で、罪を認めてるとも言えるんじゃないかな?
「ありません。私には何もありません。」
もう上司も先輩も同僚も出勤する職場もありません。検事を続ける自信もありません。何より哀れな親に合わせる顔も、誘拐されて悔しくも殺された弟に合わせる顔もありません。これは全てイ局長が奪ったのです・・・。
「だから今、天のごとき局長に向かって怒りをぶつけているんです。」
「出て行け。」
と、イ局長は言いました。
「出て行くのはご自分では?」
とヨルム。自首してください・・・と。
「告訴します。弟を誘拐して殺した検事が事実を隠して証拠をねつ造し、第三者に罪を着せる事を黙認した検察と、そしてそんな人を局長にした法務部を、弟を殺された姉として。そしてそんな弟を持った一人の検事として告訴します。」
イ局長は笑いだしました。
「しなさい。困るのは君だ。」
「構いません、イ局長と検察、法務部に一矢報いられるなら。」
「死にたいのか?」
・・・とうとうそんな言葉が出ましたよ、イ局長。
「殺そうと?ク・ドンチ検事も殺そうとしましたね?」
この瞬間までは、イ局長もまだ冷静さを保っていました。でもね、次のヨルムの言葉で感情が激したのです。
「くだらない捜査のために子供を誘拐して・・・。」
と言ったのです。
この“くだらない捜査”と言う言葉に、イ局長は激怒。
「国を救ったのだ。巨悪に立ち向かう中で起った事故だった。正義の為に死ねた、光栄な事じゃないか?」
光栄な事なら、何故隠したのですか?・・・とヨルム。
「殺人ではなく、事故だったと言う証拠は?」
とヨルムが聞いた時、イ局長は言いました。
「私が証拠だ。私が真実を知っているからだ。」
ヨルムは、決して怯む事なく、引き下がる事なくイ局長に向かいました。彼女が腕利きの検事じゃなく、単なる女性の修習生だと言う事も局長に油断が生まれた理由の一つかもしれません。
とうとう自白を引き出したのです。
「自分の犯した罪と検察の腐敗を認めるなら・・・。」
「検事は罪を犯さないし、検察に腐敗は無い。検事の罪は大義のために是正される。検察の腐敗は国の為に必要な事だ。」
「大義のためにカン・スを誘拐しろと?」
「そうだ。」
「お国のために人違いで誘拐された弟まで殺せと指示を?」
「そうだ。だから、私を恨むな。」
「クズね。」
その瞬間、イ局長は怒りに我を忘れてヨルムの胸倉をつかんだのです。
ドンチたちが入って来ました。
「ハン検事、何をしてる。逮捕しろ。」
ドンチの言葉に、ヨルムは声を震わせながらイ局長に告知しました。
「あなたをカン・ス誘拐教唆とハン・ビョル殺害教唆の嫌疑で逮捕します。」
カン・スが手錠をかけました。
ヨルムはその場に泣き崩れました。
ドンチは、優しく抱きしめました。背中をぽんぽんと叩いてあげました。
ヨルム、ちゃんとこれらの会話を録音してましたね。そーこなくちゃね。
実は、これ作戦だったんですってよ、自白させるための。真に迫ってたけどねぇ。
ドンチも踊らされていた口でした。全てはムン部長の計画だったようです。本当は、チームの解体も嘘だったようですね。
チーム員の性格を考えて練られた上手い計画でしたね。
次々に証拠が出て来ました。と言うか、これまでムン部長の有罪を立証する状況証拠たちはそのままイ局長の証拠となりそうなんです。
で、何と言っても、ヨルム相手の自白の録音が大きいですね。
でもね、イ局長、まだ諦めたわけじゃなさそうです。
ただ、ファヨンは既にイ局長を見放しているようです。邪魔ものになってきていたようで。
それを報告に来たチャンギは、もう一つ言い置いて行きました。
ファヨンが次のターゲットとしているのは、ドンチだということです。好き勝手に動き過ぎた・・・と言うのですが。
ムン部長、どーするの
ヨルムは、母にビョル殺害犯を逮捕したと報告しました。
母は、泣きました。
ドンチとヨルムの関係も一歩進みましたね
ところが、事はまだまだ終わらなかった。
ここで、前話のラストシーンになります。ドンチが白熊と相対して、自分の事を憶えていない事に気がついたシーン。
白熊がドンチの事を知らなかった理由が分かりました。
なんと、この時の目の前の人物は、15年前の男とは別人だったのです。双子の兄だったんです。
そして、工場跡から出た白骨が、本当の“白熊”、目の前の男の弟だったのです。行方不明の弟を探すために、弟のフリをしていたようです。
見つかった白骨の後頭部が陥没していたと聞いたドンチ。
思い出しました。自分がカン・スを助けようと、殴ったことを。
つまり、ずっと疑問に思って来た“何故ドンチを殺さなかったのか”・・・。
殺さなかったのではなく、殺せなかったんだ・・・とドンチは気づいたのです。自分が殺してしまったから・・・。
呆然とするドンチでした。
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