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どうすれば良いのか分からず、立ち尽くしているチンソン大君とチェギョン。
そこに、イム・サホンの手下たちが近づいて行くのが見えたミョンへは、咄嗟に自分に注意を向けました。
その隙に大君を逃がしたのです。
必死にチェギョンの手を取って逃げる大君。
でも、チェギョンの腕を矢がかすめ、次は大君の背中に矢が
どーにか、洞窟の中に逃げ込んだ二人です。
ここに至って、もう人違いだとは言えなくなりました。
会いたかった・・・とチェギョンは泣きながら言いました。
でも、大君は会いたい筈無いだろう・・・と。嘘ですよね。
自分がどんな目に遭ったかを、大君は話しました。チェギョンは、初めて知りました。
何故、王様に助けを求めなかったのか?・・・とチェギョン。
大君は、皮肉な目を向けました。その王様が命じたことだと思ってますからね。口には出しませんでしたが。
又好きになった人が大君で良かったです・・・とチェギョンは言いました。
日が昇るまで一緒にいましょう、最後だから。夜が明けたらもう二度と大君の名前を呼びません。会いたがるのも待つのも止めます。待つと言った約束は、もう無効です・・・。
そう、チェギョンは言いました。
その頃、イム・サホンは燕山君から預かった札を見せて、義禁府の兵を出して後を追っていました。口実は、進上物を盗んだ盗賊を追う・・・ということで。
そして、とうとうチェギョンが捕まってしまいました。
チェギョンは、洞窟とは違う方向に兵を導きました。
その間に、ミョンへたちが大君を保護したのです。
チェギョンは牢に入れられました。盗賊を逃がした罪です。
燕山君は、直接チェギョンから事情を聞きたいと会いに来ました。
でもね、チェギョン、今度ばかりは正直に全てを話すわけにはいきません。二度と自分の所為で大君を死なせてはいけないと思っているのです。
ただ、盗賊ではないと主張しました。濡れ衣かもしれないと。その他は、何も知らない、ただ偶然一緒にいただけだと。
燕山君は、チェギョンが嘘をついていると感じていました。
その男が、大君に似ているというだけで、ここまでする筈が無いと思ったのです。
燕山君は敏感でした。
チャスン大妃の様子を見に行き、至極明るい笑顔を見て、確信を持ったようです。
全ての事が、チンソン大君の生存を証明していると。
そして、5年前、イム・サホンが自分の許しも無くチンソン大君を襲ったということも察していたのです。
なのに、何故問題にしなかったか。
その時、自分が数十年ぶりに自由だと感じたからだと言いました。成宗の遺言、廃妃として死んだ母、汚れた血筋に対する大臣たちの偏見と牽制、それが与える不安と憤りが弟と共に消えたからだ・・・と。
「なのに、また元通りになろうとしている。その上、弟を殺したと言う誤解も加わって。」
「忘れるな。その自由が終わる日、そなたが得た権勢と富の全てを失ってしまうことを。」
イム・サホンとチャン・ノクスは震えあがりました。
こうなったら、大君を殺すしか自分たちの生き残る道はありません。
街に通達が貼られました。
決められた刻限までに盗賊の男が現れない場合は、チェギョンに全ての罪を償ってもらう・・・という内容です。
大君をおびき出す罠だとミョンへたちは察しました。
だから、大君を閉じ込めておいたのです。知れば、飛び出して行くに違いないから。
意識の戻った大君は、やはり止めるのも聞かずにアジトを飛び出して行きました。
義禁府の前で流石に躊躇しましたが、意を決して門に近づこうとした時、追って来たミョンへやソノたちが必死に捕まえました。
その時、燕山君がやって来ました。
大君は期待したでしょう。
王である燕山君なら、一声でチェギョンを釈放することができますからね。
でも、燕山君は結局そのまま踵を返してしまったのです。
チェギョンの父シン・スグンと妻は、牢の娘に会いに行きました。
男が来るのか?・・・と父に聞かれたチェギョンは、首を振りました。来てはいけません・・・と。
盗賊では無く、単に自分を助けてくれただけだと庇いました。
無実でも死ぬことがあるじゃないですか・・・とチェギョンは言い、自分が罰を受けると言いました。
何を言ってもチェギョンはそれ以上話しませんでした。両親に泣きながら謝罪し、牢にとどまったのです。
シン・スグンと妻は、娘の様子、乳母の話から、チンソン大君の事が関わっていると察しました。
まずは燕山君の妃シン氏にかかわれば命にかかわるからと自重するよう告げました。影響を最小限に止めようと思ったのです。
シン・スグンは、燕山君に政務の報告をしに行きました。
が、娘を助けてほしいなどと言う事は一切口にしませんでした。
「私は娘のチェギョンを信じ愛しているのと同じように、王様も信じております。獄にとらわれながらも何も話さない娘と、娘を見て見ぬふりをする王様。きっと皆話せぬ事情があるのだろうと察しております。ゆえに、許してほしい、釈放してほしいとは申せません。王様のご心配をお話しくだされば、私は誠心を尽くし共に解決して参ります。私は王様の臣下である前に家族ですから。」
この言葉、燕山君の心に沁みたようです。
チェギョンは父親に似ていると思いました。だから、気にかかるのだろう・・・と。
連れ戻された大君に、ミョンへたちは怒りをあらわにしました。
チャスン大妃から預かった毒を見せました。
大君が死んだと思った時、この毒でチャスン大妃も死のうと思ったようです。
今回、大君が捕まったりしたら、二度も息子の死を見るくらいなら、先に母が死ぬと伝えるよう言われていたのです。
仲間たちの命も自分にかかっているのだと、改めて知った大君。もう、チェギョンの元に駆け付けるなんてことは出来ませんでした。
仮にもチェギョンは王妃の姪です。死ぬことは無いだろうという仲間の言葉に賭けるしかありませんでした。
唯一人、ソノだけは大君の気持ちを理解していました。
チェギョンと3人、友情の誓いをした仲ですからね。二人の想いを一番分かっています。
このまま、大君がチェギョンを見捨てるのを、黙って見てはいられませんでしたが・・・。
チェギョンが入れられている牢に新しい囚人が入りました。
なんと、ミョンへです。
大君が未練を断ち切れないのなら、チェギョンに死んでもらおうと考えたのです。
チェギョンに対しては、嫉妬と憎しみしか感じていないミョンへ。
でも、少し話しただけチェギョンが如何に大君を愛しているかに気付きました。そして、自分たちに不利になることを話すつもりもないことも。
全ての罪をかぶろうとしているのも分かりました。
なのに・・・毒を飲まそうとしてますけどーっ
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