韓流ラブストーリー完全ガイド夢幻の愛号 (COSMIC MOOK) | |
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スボンは、ヨンジュから漫画の世界に入り込んで、カン・チョルと会ったと聞いても、やっぱり信じられなくてね。
でも、配信された漫画に登場したのと同じ服を着たヨンジュを見ると、信じざるを得ません。いくら理解できなくてもね。
カン・チョルはカッコ良かった?・・・良かった
嬉しそうにヨンジュが言っても、やっぱり理解の域を超えてるわけで・・・。
絶対にあり得ないのに、現実に起ってる・・・という混乱の中にスボンはいます。ヨンジュも体験したにもかかわらず、現実の事だと思えない部分もあって・・・。
ただ言えるのは、カン・チョルや漫画の登場人物たちは、確かに生きてるということ。
自分たちと同じように、息をして温かい身体を持ち、普通の人間としてその世界で生きてると言うことです。
だから、見殺しには出来なかったとヨンジュは言いました。
父ソンムが、どうしても今回で最終回にしたいと言ってたとスボンから聞いたヨンジュ。
また、カン・チョルを殺して終わりにしようとしているらしいけど、家を出てしまったソンムを止める事は出来ません。
ソンムは、以前、一度カン・チョルを自殺させて漫画を終了しようと思っていた時がありました。
ヨンジュが家を出て行った時だそうで。
妻とも離婚し、自分に家族は居なくなった・・・と気落ちしたのです。で、意欲を失い、『W』も終了させてしまおうと考えたのです。
漢江の橋から飛び込んで自殺させてしまうカットを書きました。
そのままお酒を飲んで眠り込んでしまったソンム。
翌朝起きてみると、なんと、カン・チョルが橋の欄干に片手で捕まって耐えているじゃありませんか。死んでいなかったのです。
信じられない思いのソンム。
自分が描いた筈なんだけど、描いた記憶が無かったんです。
でも、それを良い意味にとりました。啓示かもしれない・・・と。踏みとどまれと言う・・・。
ソンムは再び筆を取り、描き始めたのです。カン・チョルの復活を。
カン・チョルは財閥となって復活し、帰国して放送局を買い取りました。
自分の家族が何故、誰によって殺されたのか、その事件を解決し犯人を捕まえたいという一念からでした。
有能なスタッフを取りそろえ、未解決事件の捜査を扱う番組を作ったのです。
カン・チョルの復活を描いてから、漫画は爆発的に売れ始めました。
その頃から、不思議な出来事が起るようになっていました。
ソンムが描いた記憶の無いストーリーや絵が、勝手にアップされるようになってきたのです。
誰かが自分を監視していて、勝手に作り上げているのではないかとか、疑心暗鬼になりました。
でもある時感じたのです、カン・チョルは生きているんじゃないだろうか・・・と。
最近になって、その思いは強くなり、もはやカン・チョルは怪物として生きていると感じるようになっていました。だから、食い殺される前に、食い殺してやる・・・と思ったわけで。
あっさりとカン・チョルを殺して漫画を終えようと考えたのです。
ヨンジュは、又も居なくなった父ソンムの心の動きを、残された資料から読み取ろうとしました。
カン・チョルが生きている・・・とソンムが思っていたのは確かでした。
ヨンジュは疲れていました。
カン・チョルの世界では夏だったので、薄いワンピースをプレゼントされていたのですが、まだ現実は春。
その所為で風邪をひいてしまったんですね。
世間では、『W』を読んでる人が多くて、それは自分のプライベートを見られてるのと同じに思えますから、緊張もしますしね。
スボンと電話で話している最中に、意識を失ってしまいました。自分でも意識していなかったけど、相当疲れていたようです。
で、ヨンジュは漫画の世界に戻ってしまったのです。
カン・チョルからブティックでの出来事の後始末を頼まれた秘書のユン・ソヒ。
で、事の次第を聞いて、ヨンジュが消えたという試着室を覗いてみると、そこにヨンジュが倒れていたのです。
チョルは、ソヒから連絡を受けて、引き返しました。
警察に指名手配されているヨンジュを、このまま置いておくわけにはいかなかったのです。
ソヒは、警察に連絡しようと言いましたが、許しませんでした。
チョルは自分のペントハウスに連れて行きました。
ヨンジュは一度目覚めました。薬のせいで、朦朧としていました。
その所為で、チョルの事は何でも知ってると、話してしまいましたよ。
ホテルの33階にあるペントハウスに住んでる事、家族全員が家で殺され、それがトラウマになっているため、家を持たずホテルを転々としていること、枕の下に銃があること。違法だと分かっていても、それが無いと眠れないこと・・・。
流石に、チョル、驚きました。
知ってる人間がいるなんて思って無かったでしょうから。
「なぜ知ってる?」
とチョルが聞くと、
「見たから。」
と、ヨンジュ。
「どこで?」
と、チョル。見たから・・・なんて言葉が出る意味が分かりません。
「あの場面が一番悲しかった。漢江大橋・・・。私もあの時、一緒に泣いたわ。カン・チョルが本当に自殺すると思って。」
もう、チョルは言葉も出ませんでした。
おそらく、誰も知らない筈の事でしょうからね。ますますヨンジュの正体が気になります。
チョルは、ヨンジュを見守りながら、いつの間にか自分も寝てしまっていました。
で、部屋を出ようとしたら、目の前に居たのです。自分を刺した男が
顔は見えません。
格闘になりました。
でも相手が強いの。チョルは投げ飛ばされてしまいましたよ。
トドメを刺すでもなく、男はエレベーターに乗り込みました。
チョルが追いかけて、ドアが閉まる寸前に手をかける事が出来ました。で、ドアを開いてみると・・・。
なんと、男の姿が消えていたのです。
どこにも逃げられる場所、隠れる場所は無いエレベーターの中で・・・。
チョルは呆然としました。
一体今自分の身に起った事が現実なのか、幻なのか、分からない感じです。
その頃、ソンムは、またもチョルを殺し損ねたことで感情的になり、PCを壊してしまいましたよ。
そして、そのまま出て行きました。
チョルは、せんだってのトラックといい、ホテルの屋上と今日現れた男といい、何者かが自分を殺そうとしているとはっきり感じました。
事情はまったく理解できませんが、とにかくその何者かを自分が必ず見つけ出してやる・・・と思いました。
ヨンジュは目覚めて驚きました。
チョルのペントハウスにいるってことは、ファンである彼女にはすぐに分かりました。
どうにかして元の世界に戻らなきゃ・・・と思ったヨンジュは、またも荒技に出ましたよ。
チョルの心が動揺するくらいの何かをしなくちゃ・・・と思ったわけです。
以前は、kiss。今度は、自分の下着姿を見せる事・・・
でも、失敗です。単に呆れられただけ。
次にしたのは、銃を突きつける事。チョルのベッドの枕の下から取りだしてきていたのです。
流石にチョルは両手を挙げましたが・・・。結局動揺まではいかなかったようで、‘続く’の文字は出ません。
銃に弾はこめられていなかったのです。
チョルは聞きました。銃に弾を込めてヨンジュに突きつけながら。
どうやって試着室から消えた?・・・と。
最初に会った時、事情を話してくれると言ったのに、話さないで消えたヨンジュ。
でも、ヨンジュは話せません。
じゃぁ、次の質問・・・とチョル。
「ビンタとkissの理由は?」
それでもヨンジュは答えません。でもやっと一言言いました。
「そうすれば消えるから。」
「kissしたら消える?」
半信半疑の表情のチョル。突然、ヨンジュにkissしました。実験ですな。
でも、消えません。ヨンジュが驚いても、消える事はないのです。チョルが驚かなくては・・・。
「代表の感情が大事なの。主人公だから。」
動揺しまくったヨンジュは、つい口走ってしまいました。
‘主人公’の意味が分からないチョル。
肝心な話をしないヨンジュに、チョルが銃を又突きつけました。
「俺が動揺すれば姿を消せると言う法則を納得できる脈絡がある筈だ。それを答えて。」
でも、ヨンジュ自身、その理由を知らないのですから説明しようがありません。
「10数えるうちに・・・。」
と、カウントし始めたチョル。
知らない、分からない・・・を繰り返すヨンジュ。チョルは傍にあった花瓶を撃ちました。
本気だと言いました。
で、ヨンジュを撃ったのです。
弾は彼女の体を貫通し、後ろにあった鏡にめり込みました。でも、ヨンジュには傷一つ無かったのです。勿論死んだりしません。
でも気絶しちゃった・・・。
ソヒは、ヨンジュの正体が分からないことから不安でした。
だから、警察に通報しようと言いました。
でも、チョルは匿うと言うのです。ヨンジュが自分の人生の鍵だと改めて感じたのです。
理由も意味も何も分からないけど、ヨンジュが別の世界から来た人だとチョルは感じていたようです。
だから、銃で撃ったんだとか。死なないと思ったから・・・と言いました。
ヨンジュが答えたら、自分が動揺するのは想像がついているようです。だから、自分は答えを得られるし、ヨンジュは帰れる。
「帰りたければ、俺を驚かせろ。君の住む世界って?」
「俺の事を全て見たと言ったけど、どこで?」
ヨンジュが答えられないでいると、じゃ、一緒に住もう・・・と言いました。
そのままチョルは出張に。
「愛してる。」
突然、ヨンジュは行きかけたチョルに言いました。
え?・・・と振り向いたチョル。
勿論、‘つづく’は出ません。チョルも、言った理由がすぐに分かりました。
意味が分からないのは、傍にいるドユンだけです。目を丸くしてます。
ビンタにkissに、告白に一緒に暮らす・・・まるで恋人同士じゃないかとチョルに聞きました。
チョルとドユンがエレベーターに乗った時、ヨンジュが追って来ました。
「気をつけて。」
ヨンジュは、父がチョルを殺そうとしていると知っています。だから、どこで何があるかわからないですからね。
「ここでは分からないから、助けられない。向こうでなら分かるけど。」
と、ヨンジュ。この言葉も意味不明でしょうね、チョルには。
「私は、代表の人生がハッピーエンドになる事を願ってます。私、代表のファンなんです。」
「答えを聞いたら、俺が不幸になる?」
恐らく・・・とヨンジュ。だから、言えない・・・と。
「だから気をつけて。」
必死の眼差しで言うヨンジュを、チョルも真っ直ぐに見つめました。
そして、言いました、そうする・・・と。
このセリフの言い方が、声のトーンが素敵でね
ヨンジュへの不信感や単なる興味が、好意に変わって行った瞬間かもしれません。
そして、これだけは答えて・・・とチョルが言いました。
歳は?・・・30歳
同じ年だ、結婚は?・・・いいえ
「よかった。」
このセリフの言い方も素敵
ウィンクしてエレベーターに乗りました。
ドアが閉まったあと、ヨンジュは胸が高鳴るのを感じていたようです。
この時点で、女性主人公が変わりました。
ユン・ソヒからオ・ヨンジュへと。
これでまた、いっそう二つの世界が混乱しそうです。
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