W (ダブル) - 二つの世界 OST (2CD) (MBC TVドラマ) (韓国盤) | |
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チョルはアメリカ出張に発つ前に、ソン・ヒョンソクを訪ねていました。
ヒョンソクはチョルの亡き父親の親友で、今は会社の本部長をしています。チョルの良き相談相手です。父親代わりなのかもしれません。
ヒョンソクは、チョル襲撃事件の捜査が全く進展しないのを申し訳なく思っていました。
手掛かりのトラックも、姿を消してしまったと言います。
そんな時、秘書のソヒから、チョルがヨンジュをかくまったという知らせを受けたようで、チョルの考えが分からなくなってるのです。
チョルは、ヒョンソクには正直に事情を説明しました。
「最近起った事、全てに脈絡が無いから、五里霧中になってしまってるんだ。」
襲われた事、ヨンジュに助けられた事等々全てだとチョルは言いました。
そして何より、チョル自身の言動にも脈絡が無い・・・と言うのです。
最初に屋上で襲われた時、危険が充分予知できたのに、警護を連れて行かなかった事もそうです。第一、不審人物の言葉を何故信じたのかも、記憶が無い・・・と言いました。
TV局を買い取り、様々な事件を解決してきたにもかかわらず、一番重要な事件、家族殺害事件に関しては、10年間捜査しても、手掛かり一つ見つからない。
「だから最近思うんだ。」
と、チョルは言いました。
「犯人は異次元に存在しているから一生かけても見つからない・・・と。」
その異次元の存在は、自分たちと同じ姿恰好しているに違いない、オ・ヨンジュのように・・・と。
ヨンジュが、誰にも話した事のない自分の心の内まで知っている・・・と話しました。銃で心臓を撃たれても死ななかった・・・と。
だから、ヨンジュは自分の人生の鍵で、秘密の扉を開けてくれる唯一の存在だと。
勿論、この話、ヒョンソクには理解できないし、チョルが本当にそう思っているのかどうかも分からなかったでしょうね。
ヨンジュが一緒に住む理由を、部下たちには婚約者だからだとチョルは説明していました。
ヨンジュは、嬉しいけど戸惑いも大きくてね。
チョルからの電話にどぎまぎしてしまうのも事実で。漫画の主人公なのにという気持ちもあって、混乱する一方です。
チョルもまた、自分とは違う世界の住人だと思われるヨンジュに、心を動かされているの事実でした。そんな心を充分意識もしていました。
このような状況が理解できないし、我慢できないソヒ。
チョルの意向に逆らう決心をしました。それがチョルにとって最善の策だと思ったのです。
わざとヨンジュを人の目につくようにしたのです。
ワインでも?・・・とヨンジュをホテルのバーに誘いました。
で、バーの従業員にヨンジュの存在を見つけさせたってわけ。運悪くザービスに来たのが、屋上でチョルを助けた時に来た従業員だったのです。
指名手配されてるヨンジュに、すぐに気付きました。
ヨンジュは気付かれたと知り、逃げ出しました。が、警察と共に追われちゃって・・・。
チョルにも連絡を入れ、警護の者がヨンジュを助けに来たのですが、警察に追い付かれてしまうんです。
ヨンジュはチョルとの関係が分かる携帯を警護員に投げ、一人捕まりました。
連絡を受けたチョルは、出張先から急遽帰国。
ソヒに、事の次第を報告させようとしました。
これが最善の策だったと言うソヒ。
激怒したチョルはソヒに言いました。
「常識的に理解できないからという理由で、俺は人生を潰されかけた。忘れたか?サッカーを見ずに大学に居たと言う理由が言えなくて、被害者が殺人犯になった。彼女もそうなる。常識で理解できないから。お前は常識的に行動したと思っているだろうが、オ・ヨンジュの脈絡を読めてないだけだ。彼女は携帯を捨てて俺を守った。重要なのは、身元じゃなくてそんな行動の本質だ。常識の犠牲者を救いたい俺の横でお前は犠牲者を生んだ。秘書の資格は無い。解雇する。」
ひゃ~っなんて辛辣な。
流石にショックを受けたソヒ。一言も出ませんでした。
チョルは、その足で、拘置所に収監されたヨンジュを訪ねました。
ヨンジュは取り調べに応じてはいたものの、彼女のデータの全てがこの世界には存在していません。
正直に名前を言っても、記録には無いわけで、一切が嘘だと決めつけられてしまいました。と言うか、そうするのが普通ですけどね。
警察が悪いわけじゃありません。
身元を証明する住民番号も言わず、名前、医師と言う資格も存在しないとなると、逃亡や証拠隠滅の恐れありと判断されても仕方がありません。だから、拘置所に収監されてしまったのです。
チョルが面会に来ました。
「中はどう?」
と、チョルが聞きました。
「暑い。」
と一言、ヨンジュは言いました。
我慢していた涙があふれました。
チョルは、自分は助けられないと言いました。このままでは取り調べや裁判が永遠に続くだけで、この先何十年とこの状況が続くかもしれない・・・と。
だから、答えを言って・・・と。
ヨンジュは迷いました。言ったら、元の世界に帰れるだろうと思いました。でも、チョルがショックを受け不幸になる事も予想ができましたからね。
どこから来た?どうやって俺の事を見た?
矢継ぎ早に質問するチョル。
迷うヨンジュ。チョルが不幸になると、この世界に混乱が起る・・・と迷いました。
でもね、とうとう言ったのです。
漫画の世界だ・・・と。
ヨンジュが漫画の世界の住人?・・・とチョルは言いました。
「ここがよ。ここは漫画の中なの、私が読んでる漫画の。あなたはその漫画の主人公よ。」
チョル、驚き、信じられない表情です。
ショックを受けていました。
その瞬間、シーンの隅に“つづく”の文字が。
ヨンジュが消えました、チョルの目の前で。
ヨンジュは自分の世界に戻って来ました。
姿が消えたバス停に、囚人服のままで。
近くには、スボン。
スボンは、ヨンジュの携帯とバッグを拾ったという連絡を受け、バス停に来ていたのです。
ヨンジュが消えていたのは、30分くらいの間だったようです。
でも、その間に『W』が更新されていまして、その中で、ヨンジュが収監されたことも、チョルに事実を話した事も描かれていて、驚いていたところだったんです。
で、ヨンジュが漫画の中の姿のまま現れた・・・。
信じられないけど、理解できないけど、現実なんだと、スボンは思うしかありませんでした。
チョルの世界では大騒動になっていました。
チョルと面談中、看守の目の前でヨンジュが消えてしまったのですから。
拘置所は厳戒態勢に入りました。
人が消えるなんて考えられませんから、何らかの手段で逃亡したと判断されたのです。
このニュースを聞いたハン・チョルホ。
今は議員になってるようですね。
自分が担当したチョルの家族の事件で、チョルを有罪に出来なかったのを根に持っているようです。
で、今、チョルがヨンジュ逃亡に協力たと思い、これをチョルを潰すチャンスだと捉えたのです。
彼は著名なチョルを利用して、政界でのし上がろうと考えているのです。大統領になろうと考えているようですね。
このままではヨンジュが危険だと考えたスボン。
ソンムとの連絡が取れない今、自分が漫画を終わらせる事が最善策だと考えました。
唐突ではあるけど、今回で最終回にしようと、筆を取ったスボン。
ところが、画面が突然真っ白になって、全ての絵が消えてしまったのです。どのPCも同様になってしまいました。
ヨンジュは、それを見て、チョルに何かあったと感じました。
チョルはまだ呆然としていました。
でもね、気付いたのです。
ヨンジュが言ったように、ここが漫画という虚構の中だとしたら、これまで起った全ての事象の説明がつく・・・と。
事件を心配して連絡をしてきたヒョンソクが、
「お前の話が真実なら、異次元の世界に行ったということになる。」
その筈だ・・・とチョル。
「そんな事があるのか」
と、うろたえるヒョンソク。
チョルは言いました。
「ヨンジュから聞いた、イカレた話を。話しにならない、とぼけた事をほざいてた。でも理解不能だった全てが、彼女の話で辻褄が合った。無かった脈絡がいっぺんに現れた。全てを説明できる脈絡が。」
「どんな脈絡だ?」
「ホント、こんなの今まで一度も想像した事が無い。この世界が全部偽物で作られた世界だ。」
チョルがそう言った瞬間、彼の周囲が止まりました。時間が止まったように。
チョルだけが意識を持ち、動ける状況なのです。
トラックがぶつかって来た瞬間と同じです。
信じられないチョル。
そばでいたドユンも、警官も、全てが止まっていました。
ショックで座り込んでしまったチョル。
傍に、何か光る空間が現れました。
それを見て思い出しました。屋上で刺されて倒れた時も、傍に現れた空間だと。
その時、チョルはそこに手を伸ばして何かを掴みました。
それが、ヨンジュの服だったのです。ヨンジュを引きこんだのは、チョルだったのです。
チョルは立ち上がり、その空間に近づきました。手を伸ばしても、何の障害も感じられません。
傍にいた警官から、銃を取り、その空間に入って行ったチョルでした。
現れたのは、どこかのビルの屋上。
まるで『ターミネーター』で最初にシュワちゃんが現れたようなポーズでした。裸じゃないけどね
さぁ、チョルがヨンジュの世界に入って来ましたよ
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