韓流ラブストーリー完全ガイド 愛の炎号 (COSMIC MOOK) | |
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シリアスタッチのシンと死神の登場だったのですが。次の瞬間は、思わず笑っちゃう結末に
シンによって、車は真っ二つに切られちゃった
借金取りの男二人は、車に閉じ込められてしまって、シンと死神に脅され、結局、ウンタクは無事救出されたってわけ。
死神がいっしょだということも驚きですが、シンが来てくれるとは思ってもみなかったウンタク。いえ、シンだけじゃなく、自分を救ってくれる人がいるとは、ウンタクには考えられなかったのです。
呆然としてしまいました。
ただ、物凄くほっとしたのも事実です。
でも、冷静になると、今度はやっぱり死神が来た事が気になりはじめたウンタク。
もしかしたら、自分はもう死んでるんじゃないかとか。歩いているこの道はあの世への道なのか?・・・とか。
死神とすると、助けてやったのに、感謝の言葉も無いのかと言いたい気分になりました。
何故現れたの?・・・とウンタク。
「助けを求める君の声が聞こえた。」
と、シン。
心で思っただけなのに・・・とウンタクが言うと、心の声が大きいんだ・・・とシン。
「無視する理由が無かった。」
と、シンは言いました。
ウンタクは、自分が生まれたのはシンのお陰だと知ったと言いました。だから、もう恨まないし、呼ばないから、安心して遠くに旅立って・・・と。
今回の一件で、シンはウンタクの叔母一家に罰を与えようと考えました。
ウンタクから保険金を奪おうと考えてるんだから・・・と金の延べ板を使いました。
想像通り、ウンタクの机の延べ板を発見した叔母たちは、それを持って消えました。ウンタクには一言も無く、家も引き払って、どこかに行ってしまいましたよ。
もう呼ばないと決めたウンタクですが、シンの事ばかり考えていました。
そして、シンも、ウンタクの事が頭から離れません。
ウンタクは、サニーのチキン店で寝泊まりしていました。
それに気付いたサニーは、咎めもせず、お給料を週払いにしてくれました。その方が、お金の必要なウンタクには良いだろうと考えたのです。
本当に人の気持ちがよく分かる人です。
ある時、ウンタクはサニーに頼まれたスルメを焼いていて、焦がしそうになってしまったので、つい、ふ~っと息を吹きかけてしまいました。
シンが現れました。
実はシン、呼ばれたのが嬉しかったんです。だけど、ポーズを決めて、決して喜んでるのを気付かれないようにしました。ウンタクは、
「一体何が見えたら、私は無価値じゃなくなるの?」
と、気になっていたことをシンに聞きました。
「何かこのあたりに変わったモノが見えないか?痛そうな物とか。」
と、胸のあたりを示しながら言うシン。
「あ~・・・それね。」
と、さも見えてるような言い方をするウンタク。
本当に見えているのかどうか知りたいシンは、ウンタクの機嫌を取ろうとしましてね。焼き肉をおごったりジュースをおごったり。
生ジュースのお店で死神に会ったウンタクは、もしかしたら、自分を迎えに来たのか?・・・と、また思いました。
でも、予想に反して、死神はウンタクの味方だと言うんです。シンの胸に刺さってる剣を抜いて、シンを家から追い出したいと思ってるからなんですけどね。
結局、この時、ウンタクは剣が見えるかどうか、言わないまま別れました。
後悔しないためには、引き際が肝心と死んだ母親が言ってた・・・とウンタク。だから、シンとはここまでだと。
一旦は行こうとしたウンタクですが、振り向きました。
別れたくないと言いたげな眼差しでした。
シンと死神のシーンは、本当に台詞の掛け合いが面白いです。
いつも出て行け、出て行かないと喧嘩してますが、本当のところは、レクリエーションみたいなものなんでしょうね、きっと。
「記憶を失くして苦しむ者と、忘れられずに苦しむ者と。お二人は互いを慰め合っているのだ。」
と、ドクファの祖父は言いました。
死神になるのは、前世で大罪を犯した者だそうで。この死神が一体どういう大罪を犯したのかは、まだ明らかじゃありません。なにせ、死神自身が、記憶喪失らしいですから。
でもね・・・。
まさか、シンに嫉妬した高麗の王ワン・ヨ
ある日、死神は例のウンタクの守護神っぽい女性の露店で一つの指輪を見つけました。
あれは高麗のワン・ヨの妃ソンが指にはめていたものですよね?
思わず手に取ろうとした時、一瞬先に取りあげたのが、サニー。
死神は、サニーの顔を見て自分でも意図しないのに涙がこぼれました。理由は分かりません。
その様子を見たサニーも驚きました。
相手がハンサムな男性だったというのも、興味を引いた理由の一つです。
譲ってあげる代わりに、連絡先を教えて・・・とサニー。
そんな二人の様子を面白そうに見ている女性。
二人とも高い代償を払う事になる・・・と呟いてますが。どういう意味なんでしょう。
ところが、死神さん、その後、サニーに連絡してないんですよ。
携帯を持たないから、電話番号をメモしてもらったというのに。
サニーは、イライラしながら待ってます。
翌日には韓国を離れようとしているある日。
シンは、ウンタクに会いたいんだけど、居場所が分かりません。呼ばれないとダメなんだそうです。
何でもできるのに、あの子だけは見つけられない・・・とシン。
何度も何度も玄関ドアから出たり入ったりを繰り返しました。
何度目かに、シンは傘を持ってドアを出て行きました。ウンタクを見つけたようです。
ウンタクは海にいました。
初めてシンを呼んだ日と同じ場所です。
その日、ウンタクは辛い事ばかりありました。
叔母たちが知らない間に部屋を引き払って出て行ってしまい、行くあてが無くなりました。
学校では、持ちモノの中のマッチを担任が見つけ、喫煙をしていると決めつけ、またもやこれでもかと言うほどのキツイ酷い言葉でウンタクを責めました。
それは、いつもウンタクを苛めている同級生が、嘘のチクりをした所為のようですね。
泣きながら亡き母に愚痴ってると、雨が降り出しました。
その時、傘をさしかけてくれる人が。
シンでした。
シンが憂鬱な時、雨が降るんだそうです。
「困ったな。この先、雨が降るたびに“憂鬱なんだ”と考えちゃう。」
と、ウンタク。
シンの憂鬱な心が晴れて行きました。雨も止み始めました。
ウンタクの話が聞きたいとシンは言いました。
ウンタクは、自分の不幸は風邪のようなものだと言いました。治ったと思ったら、またひく・・・と。
ご愁傷さま・・・とシン。
「ひどいな。肩を抱くとか頭をなでるとか、500万W出すとか。」
と、ウンタク。本音と冗談が混じってる言葉ですね。
ウンタク、あのカエデの葉をシンにプレゼントしました。
シンはそっとウンタクの頭を撫でました。慣れない手つきです。
「別れの挨拶だ。明日、発つ。」
ウンタク、泣きそうになりました。でも、一生懸命我慢しました。
シンの心が又憂鬱になったようです。雨が降り出しました。
家に帰っても、シンは憂鬱でした。
死神も、何故かイマイチ元気がありません。
その時、誰かが呼びりんを鳴らしました。訪ねて来る人など、いない筈なのに・・・。
ウンタクでした。
幽霊たちに家の場所を聞いたと言いました。
何が見えるかと言う話、途中だったでしょ・・・とウンタク。見えたらどうするの?・・・と。
「見えたら、1番、すぐに結婚しなきゃダメ?2番、500万Wくれる?3番、行くのをやめる?」
行かないで、韓国にいて・・・とウンタクは真っ直ぐに見詰めながら言いました。
嘘だろ?・・・とシン。
「本当に見えるわ。この剣。」
ウンタクがシンの胸を指差しました。
シン・・・動けませんでした。
言葉も出ませんでした。
ただ、ウンタクを見つめていました。
とうとう見つかったのです、トッケビの花嫁が。ということは、シンの永遠の命が永遠じゃなくなるということです。
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