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ヨンジュは指輪をはめました。チョルの指にも・・・。
「勝手に家族から外さないで。」
ヨンジュは、3人のうち誰かが消滅するようなエンディングではなく3人とも一緒に生きられる・・・と言いました。
この漫画の世界で。
チョルとソンムが刑務所に入るようになったとしても、一生会えないよりはマシ・・・と。
「これが私の結論よ。」
それが無理な事だと、チョルは思っていました。が、この時は何も言いませんでした。
隠れ家に警察が迫りました。
タブレットで描いた車で、3人一緒に逃げました。
「以前言ってたよね。夫は愛してると言わなかったと。」
「愛してる。」
呟くように優しくチョルが言いました。
ヨンジュは泣きました。
とりあえずモーテルに入りました。
そして、チョルはドユンを助けにハン議員の元に向かいました。
ドユンを解放し、チョルはハン議員と最後の対決をしました。
タブレットは無い・・・とチョルは言いました。その代わりにと差し出したのはUSB。
中には、ハン議員の拷問の映像等のあらゆる証拠が入っているんだとか。勿論、コピーはチョルが持っています。
俺たちに手を出したら、警察に送る・・・とチョル。
でもね、ハン議員は何だか余裕の表情なんですよ。
チョルが言い置いて背中を向け、立ち去ろうとした時、ハン議員が言いました。
「だが、お前が死ねば終わる。」
次の瞬間、躊躇なくハン議員はチョルを撃ったーっ
ハン議員はドユンから二つの世界について結構詳細に聞きだしていたんです。
主人公と悪党のどちらかが死ねば、このストーリーは終わる。終われば、別世界に行けると。
信じられない話ですが、ハン議員は自らの目で別の世界を見たわけです。だから、チョルを殺し、自分が別世界に行くかどうかを確かめようとしているのです。
でも・・・チョルの仮説では、現実の世界に住む人は1話が終わった時に元の世界に戻れる・・・と言うんじゃなかったっけ?
ハン議員は現実の世界の人間ではありません。
きっと、チョルが死んでも、そうはならないと思うんですが・・・。ドユンが間違って理解していたのかな?
倒れていたチョルは、反撃に出ました。必死に力を振り絞って。
ハン議員をやっつけ、その場から逃げ出しました。
その時、外にはドユンたちが戻って来ていました。チョル一人置いて行くわけにはいかなかったから・・・。
でも、ハン議員の手下たちを捕まえている間に、チョルは一人で逃走し、行方が分からなくなってしまったのです。
ヨンジュの元に、ドユンから連絡が入りました。
直前に、消えかかっていたソンムの手が元通りになったのを見たヨンジュは、チョルの身に何かあったのではないかと、不安に押しつぶされそうになっていました。
ドユンの電話を切った後、チョルから連絡が。
息も絶え絶え・・・という感じです。
ガス欠になって、これ以上逃げられないから、迎えに来て・・・と言います。
ヨンジュはその場所に駆け付けました。
それがねぇ、思ったより遠かったみたい。
なかなか来ないヨンジュに、チョルからもう一度電話が入りました。
何故来ないの?俺が待ってるのに・・・。
「最終回が50年も続くわけがない。そんなエンディング・・・退屈過ぎて誰も見ない。」
早く来て。会いたいから・・・。
泣けた~っ
「気をしっかり持って。」
と、何度も叫ぶヨンジュ。
彼女が見つけたのは、道の向こう側のバス停の前に座り込んでるチョル。
道を渡ろうとするんだけど、交通量が多くて渡れないんです。
「着いたわ」
叫んだヨンジュ。その声を聞いたチョルが顔を挙げました。
かすむ目で、泣きながら道を渡ろうとしてるヨンジュの姿を見つけました。
満足そうに少しだけ微笑んで目を閉じたチョル。身体がゆっくりと倒れて行きました。
その瞬間、画面の隅に“終”の文字が。
もう、車なんて目に入らなくなったヨンジュは、チョルに向かって駆け出しました。
でも、あと少しというところで、目の前を大型トラックが横切ったのです。
その時、ヨンジュは、現実の世界に立っていました。
このシーン、作品中一番好きなシーンなんです。
youtubeで初めて見た時から、ジョンソクくんのリアルな演技に引き込まれ、何度見た事か。
ネットで“W”の最終回を見たスボンが、駆け付けて来ました。もう彼も、仕組みが分かっているのです。
絶対にヨンジュがそこに居ると思っていました。
ヨンジュは立ち直れそうにありません。
そして、チョルだけじゃなく、ソンムもまた戻って来る事はありませんでした。
訪ね人のチラシを作りましたが、何も手掛かりは得られません。
この“W”の結末について、聞きたがる記者はたくさんいました。読者はその結末を受け入れていたようです。
でもね、実はサッドエンディングではなかったのです。
ソンムが描き加えていたのです。チョルが撃たれたと聞いたソンムは、縄を解いてもらい、全てを整理して行ったのです。
ハン議員は、自殺させました。様々な罪の証拠が出て来ました。
ソンムは、チョルの死を目撃したヨンジュを、遠くから見詰め、目に焼き付け、消えていったのです。
チョルは駆け付けたドユンたちによって病院に運び込まれ、命は取り留めました。
でも、これらは読者は見る事が出来ませんでした。真犯人がハッピーエンドを手助けするなんて、脈絡が無いため、ラストがカットされてしまったのです。
体調が回復したチョルは逮捕されました。
殺人罪ではなく、死亡したと書類を偽造した罪ですので、随分軽くなりそうです。
拘置所の中で、チョルはソンムの手紙を読みました。
自分の魂が、いつおかしくなるか分からない今、ここで人生を絞めくくる・・・とありました。
お前は現実の世界に行き、自分はここで生を終える・・・と。
「幸せになれ。ヨンジュを幸せにしろ。ヨンジュには俺が生きていると伝えてくれ。」
現実の世界でいるヨンジュは、まだまだ辛そうです。
ある雨の日、チョルが倒れたバス停に行きました。もしかしたら、自分も同じ所で・・・と思ったのかもしれません。
でもね、そんなヨンジュの前に現れたのは、チョル
チョルが生きていた・・・と知った時のヨンジュの表情が良いです。
大げさに騒ぐわけでもなく、静かにそっと頬に触れ、温かい体温を感じることで喜びを表しています。
ヨンジュは、父ソンムが漫画の世界で生きているとは思っていないようです。
自分とチョルの為にあっちの世界に残り、消えてしまったと感じているようです。
ハッピーエンディングです。
設定が突拍子も無いものでしたので、途中でもしかしたら引いてしまうかもしれないと思ったのですが、それはありませんでした。
まぁ、イ・ジョンソクくんという存在が本当に漫画の主人公の様な姿かたちをしている所為かも。
これまでの作品とは違って、少し大人な役でしたね。
童顔だから、この年齢設定には無理があるかもと少々不安を感じて見始めた私。
案外大人の役もイケるかもね。
さぁ、次は映画の公開になるのかしら
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