2度目の二十歳 DVD-BOX2 | |
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一人で箱を開けて見ていたノラの前に、ヒョンソクが現れました。
ヒョンソクは言いました、ノラが自分の初恋だった・・・と。
自分の演出を褒めてくれ、立派な演出家になると言ってくれたノラだから、これま気を使って来たんだ・・・と。
つまり、同情じゃないけど、今現在好きだというわけじゃないってことですね。
あいやぁ・・・今も好きだと言う意味かと思いましたよ、あたしゃ。早とちりだったね。
家に帰ると、ウチョルが待っていました。そして、やっぱり言いましたよ、離婚を取り消す・・・と。
理由は二つあると。
一つは誤解を解きたいため。ノラが自分のことを自己愛パーソナリティ障害だと言い放ったことです。
でも、ノラはその意見を翻す事はありませんでした。
もう一つは、ノラと会話が出来るようになったこと。会話が成り立たないと常々ウチョルはノラを馬鹿にして来ました。それが可能になったからだと言うのです。
ノラは呆れて言いました。最後まで自分勝手なのね・・・と。
「出会いを思い出せ。僕は昔からそう言う人間だったか?」
その言葉で、ノラはウチョルとの出会いを振り返りました。
ノラは出会った時、ウチョルの背中に惹かれたと言いました。顔も知らない父親もこんな感じだったんだろうか・・・と。
つまり、自分を守ってくれる父親のように感じたのですね、ウチョルのことを。
でも、そう感じたのは出会った時だけだったようです。
その後は、慣れない外国暮らしの中で、ウチョルは年若いノラの事を恥じ、同胞との関わりを敢えて持たさないように隠して射たのです。
そのため、ノラにとって頼れるのはウチョルただ一人だけと言う状況になってしまいました。
こうやって溌剌とした本来のノラは失われて行ったのです。
昔の自分を失ってしまったのは、あなたが原因よ・・・とノラは言いました。
ウチョルにとっては、初めて知ったノラの苦しみでした。
「ミンスの事を考えろ。僕も自分の過ちを認めるから・・・。」
ノラは、もう一度ミンスの考えを聞いてみることにしました。
ミンスは、この話を聞いていました。でも、今はまだ考えがまとまっていないようです。
イジンは、ノラがいる授業に出るのをためらいました。で、休講にしちゃいましたよ。
ウチョルのところに行きました。
ウチョルは離婚を取りやめることにした事をイジンにどう話そうか考えているところでした。
ノラに“あげる”と言われたことが、イジンにはショックだったのです。つまり、ノラが捨てた人を自分が拾うという図式ですから。
プライドが許さないですわな。
ウチョルは決心して、イジンに離婚をまだ決めていないと打ち明けました。
時間を置こう・・・と。
でもそれはどう見ても別れようと言う事です。
その時、イジンがつい口走ってしまいました。
「ここの教授にしてあげたのに・・・。」
この言葉は、やはりプライドの塊であるウチョルには衝撃的なモノでした。イジンの口添えが無かったら、自分はここの教授にもなれなかったという意味ですから。
これで一気にイジンへの気持ちは冷めたかもね。
ミンスがノラに、夜、話がしたい・・・と連絡して来ました。
ところが待てど暮らせど帰って来ません。
実は、ミンスはへミとの関係も混乱してたんです。
両親の離婚の事、ノラが母親だと言う事を、まだへミに内緒にしていました。
両親の離婚の事で自分の考えがまだ混乱してる中、へミは悩みを打ち明けて欲しいとあれこれ言ってくるので、煩わしくなっていたのです。ミンスを心配してるへミの気持ちを理解できないし、へミはへミで打ち明ける事が出来ないミンスの気持ちを理解できない。
お互いにイラついていたんですが、偶然揉めてるのを聞いたヒョンソクが、男と女じゃ考え方が違うと説明し、ある程度納得はできていたのですが・・・。
この日、へミが何も言わないで友達と旅行に行っちゃって。連絡が取れないので、ミンスは本当に心配していたんです。
で、へミの家の前で帰りを待っていたので、家に帰るのが遅くなってしまったというわけ。
へミと会えた時、ミンスはある程度問題を打ち明けたようですね。どの程度かは不明ですが。
家に帰って来たミンスは、両親に、離婚してほしいと言いました。
「僕も大人になった。二人の負担になりたくない。親より大事なこともある。大学に通う間は経済的な援助をしてほしい。お金は就職してから返すよ。」
きちんと話すミンスに、ウチョルもノラも彼が本当に大人になったと感じたようです。
「今週の学会後、手続きに入ろう。」
ウチョルが言いました。
だけど・・・。ウチョル、やっぱり未練が出て来たように見えるんですけど。
高価なネックレスを買っています。
そして、ドイツで師事していた教授が来韓した時、ノラを妻として紹介したのです。
友人や教授夫妻と会ったノラは、ウチョルが本当にノラを隠し通して来た事を知りました。ドイツには連れて来ていないと言ってたようですね。
また、ショックな事実も知りました。
2000年にアメリカで学会があった時、ウチョルが怪我をしてる自分に付き添ってくれたおかげで無事発表が出来た・・・と教授が言ったのです。
ウチョルを持ち上げる言葉で、ウチョルも得意げにノラの前で胸張ったりしてましたが、ノラはその時期を聞いて愕然としました。
丁度、ハルモニが亡くなったという知らせが届いた時だったからです。
お葬式に出たいからとウチョルに必死に頼み込んだのに、飛行機のチケットが取れないとか、自分はアメリカに行かないといけないとか言って、結局、ノラとミンスを置いて一人で行っちゃったんですよ。
だから、お葬式に出られなかったのです。
自分の栄達しか頭に無かったと、今さらながらはっきり分かりました。
もう、ノラはその場にじっと座っている事が出来なくなりました。涙が溢れそうです。
思わず席を立って出て行きました。
驚いてウチョルが後を追いました。
ノラは追って来たウチョルの頬を2度叩きました。
「教授の肩書は父であり母であったハルモニより大事だったのね。」
そのままノラは出て行きました。
流石に、ウチョル、後を追えませんでした。ノラの怒りが理解できたのかもしれません。
ノラは、ドンチョルの店に行き、泣きました。
ハルモニ・・・ハルモニ・・・と呼びながら。
そして、約束通り、二人は別れたようです。、
去っていくノラの後ろ姿に、ウチョルは“すまない”と呟きました。
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