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皇帝ヨは、ますます精神的に不安定になっています。
周囲の誰もが皇位を狙っていると思え、監視を怠りません。
実は、ウヒも、後百済の民に便宜を図る代わりにスパイの様な役目を負わされていました。
これはぺクアには勿論内緒です。
ソたちは、ヨの混乱を利用しました。
夜、ヨに彼が死に追いやった兄ムや弟ウンの亡霊を見せたのです。勿論、芝居ですが・・・。
恐怖によってパニックになったヨは、意識を失って倒れてしまいました。
翌朝、倒れているヨを見つけたウクは、皇位を奪うチャンスだと思いました。で、ヨの後ろ盾となっている豪族の元に馬を走らせたのです。
自分が皇位を継ぐため、説得しようとしたんでしょうね。
ヨは医師の手当てによって回復しました。
そして、スを呼びました。お茶を淹れさせるためです。
ス、怯え過ぎですよね。お茶を淹れるのに、手がぶるぶる震えちゃって・・・。あれじゃぁ、何かあると誰でも思ってしまいますよ。
敏感になってるヨは、すぐに気付きました。もしや毒でも?・・・と。
でもね、スが緊張していたのは、その日、ソたちが皇宮に攻め入ってくる計画を知っていたからですよね?
スにあらぬ言いがかりをつけていたその時、外の騒動が聞こえて来たのです。
ユ氏が慌ててやってきました。
「ソが反乱を起こした」
そう言うと、ユ氏は、紙と筆を取りだし、ヨに迫りましたよ。ジョンに禅位すると書くように・・・と。
呆然自失のヨに向かって、母が取る態度じゃないよね、これって。
ヨは、初めてソの気持ちが理解できました。母から見捨てられた気持ちが・・・。
激怒したヨは、ユ氏を外に連れ出させました。
その頃、ソ、ぺクア、ジモンは兵を率いて皇宮に迫っていました。
でも、門が閉じられ、中に入る事が出来ません。
門は中から開きました。ヨンファが開けたのです。
ファンボ氏一族が、ソの後ろ盾になるという表明でした。
ファンボ氏は、ヨンファに心を決めるよう言いました。
「皇宮の主になりたければ、何かを諦めよ。天下を手に入れ心を失うか、心を手に入れ狭い世界で生きるか。」
「私が天下を望んだら?」
と、ヨンファが言いましたら、ファンボ氏は言いました、私はウクを捨てる・・・と。
二人はそう決心し、ヨンファが門を開けるに至ったのです。
ヨは母ユ氏の態度にショックを受け、精神状態がいっそう混乱し始めていました。
傍にいるスが全ての元凶だと言い、突き飛ばしました。
そして、禅位の遺言書を書き始めたのです。誰に皇位を譲れば良いか、スが決めれば良い・・・と叫びました。
その時、外に、自分を探す兵の声が。
慌てて文を書き終え、筆と共にスに突き出したのです。
「俺はただ生きようとしただけだ。」
その直後に苦しみ始め、そのまま倒れてしまいました。息を引き取ったのです。
スが生きるために足掻いて来たのと同じように、ヨもまた生きるために必死だったということです。
そこにソが。
ヨが握りしめている遺言書を取り上げ読みました。
読んだか?・・・とスに聞きました。
スは、首を横に振りました。
ソは、それを聞いて、遺言書を粉々に破り捨てました。・・・それで良いの?焼き捨てなきゃ、見つかっちゃうよ。どー見ても、不自然な紙だもんね。
後に分かるのですが、それにはやはり次の皇帝に指名する人物の名前は書かれていなかったのです。空欄だったとか。
スに決めろと言ってましたもんね。
だから、そのままではユ氏などに利用されるに違いないってことで、ソは破り捨てたのです。
ユ氏が無理やり入って来ました。
ヨが倒れているのを、呆然と見詰め、立ち尽くしました。
ジモンもやってきました。
スはその瞬間、ソに向かって頭を下げました。
「新皇帝にご挨拶を。万歳、万歳、万々歳。」
その言葉を機に、皆、凍りついたような状態から解かれました。
「陛下が私に皇位を譲り、崩御されました。禅位されました。」
ソが宣言しました。
「陛下にご挨拶を。」
ジモンがひれ伏しました。
万歳、万歳、万々歳・・・。
居合わせた兵たちも、ひれ伏し、唱えました。
ユ氏一人、パニックです。
ソが第4代皇帝として即位しました。
ウォンとジョンは複雑な表情をしています。
ぺクアは満足そうですし、ヨンファとファンボ氏は、胸を張っています。自分たちが新皇帝の即位に協力したっわけですからね。
一番衝撃を受けているのは、やはりウクでした。
豪族の元に駆け付けている間に、ソがまんまと皇位継承してしまったわけですからね。
おまけに、それに協力したのが、実の母と妹なんですから。
自分があれほど守ってきた家族に、裏切られたのですから・・・。
スは、即位したソの姿を見て、改めて確信しました。この人が高麗第4代皇帝光宗だ・・・と。
そして、自分が傍にいることによって、もう血の君主として歴史に残らないようにしてあげたいと思ったのです。
これからという時、パク将軍が一線を引くと申し出て来ました。
もう皇室にいるのが嫌だと言いました。全てが娘スンドクの思い出につながるから・・・と。
ソは新皇帝として忙しい毎日を過ごし始めました。
それまでのようにスに会う事も出来ません。
スも、ソが来るのを待つだけの日は、退屈でしかたがありませんでした。妃として、大勢の女官たちにかしずかれるのも慣れませんし。
ユ氏は、まだソの即位を認めていません。
ヨがソに禅位するなんて、考えられないからです。
で、事情を知っているだろうと、スを呼び詰問しました。ジョンは、例の破り捨てた遺言書の一部を見つけていました。
でも、どうも肝心な箇所は見つけてなかったようで。
スは、ソの即位を正当なモノだと言うしかありません。
そこに、ソが来ました。責められているスを庇いました。
なぜ遺言書を破った?・・・私が破ったと誰が言いましたか?
「確かに私は禅位されました。」
きっぱりとソが言いました。
ジョンが、ヨの息子に禅位しなかった理由は?・・・と聞くと、知らない・・・と答えたソ。
「もし自分が皇位を奪っていたなら、今頃皇宮はジョンや弟たち、甥たちを殺した血で満ちていたでしょう。」
そう言われたら、何も言い返す事は出来ないジョンとユ氏でした。
ソの即位に疑念を表明しているのは、ユ氏とジョンだけではありませんでした。
他にも豪族などから、上奏文が寄せられていたのです。
「殺せ。」
と、激怒したソはジモンに言いました。
上奏文を寄せた者、そしてヨが死んだ時天徳殿にいた女官、兵たちも・・・と。
ソ・・・ やっぱりオオカミの性格は消えていないみたいです。
上奏文を寄せた者の中に、ウヒと同じ後百済出身の大臣パク・ヨンギュもいました。
自分の命が危うくなってくると、何故かウヒまで道連れにしようとしました。ヨに命令されて、皇子たちの動向を調べていたことを公表すると言いだしたのです。
ウヒ、殺してしまいましたよ。
ぺクアは、ウヒと結婚しようとしています。ウヒは不安な面持ちです。
そして、チェリョンはやはりウォンの指示を受けて動いているようです。
今回、茶美院から還俗されることになったんだけど、行くところが無いからとスの傍に居させてほしいと頼んでいましたが、それもウォンの指示だったようですね。
皇宮でスは偶然ウクに出会いました。
皇位と心の双方を得ようとするのは、欲だとスが以前言ったのに、ソはその双方を手に入れた・・・と恨みのように言いました。
「あの方は正直でした。私も皇位も諦めたくないと。」
と、スは言いますが。ウクにしてみれば、自分だって言ったじゃん・・・って思いでしょうねぇ。
スの言葉は言い訳のように聞こえたでしょう。
ウクは、スにあげたプレゼントのブレスレットを割りました。
そして、ソにも両方手に入れるなんて事、させるものかと思ったのです。
妹のヨンファを皇后として押し込む策を取りました。
豪族や大臣たちに会議の席をボイコットさせ、様々な条件を持ち出し、ソの権力を抑制しようとしました。
その上で、ヨンファを皇后とするなら、ファンボ氏が後ろ盾となる・・・と言ったのです。
スは、腕に傷があるため、皇帝の妻にはなれない・・・とも。
ソは、スを皇后にし、将来子供を持とうと考え、医師の診察を受けさせていました。
そしたら、拷問で痛めた膝の状態が思わしくないということ、そして、心臓が良くないという診断を受けたのです。
ショックな事があったりした時、スが胸を押さえて苦しんでるシーンが度々見られましたが、その症状が証拠だったようです。
スは、石積みをして祈りました。
これから健康に気をつけるから・・・と。あの方ともっと一緒にいたいのです・・・と。
そこにジョンが来ました。
ジョンはやはりスがソの味方をしているのが気に入らないのです。ソへの反感は消えないのです、いまだに。
先王が兄弟にした残酷な出来事を、ソの所為にしているとスは言いました。
でも、ジョンは、ソが都に現れてから全ての不幸が始まったと思えてしょうがないようです。
それと、スには皇后になる資格が無い故、大勢の後宮の女たちの一人になってしまうのが、可哀相で寂しいのです。
その時初めて、スは皇后の事を考えたようです。
「ここが嫌になったら言え。どうしても出たければ、方法はある。」
と、ジョンは言いました。
スとソの未来に希望が見えないので、見ていて苦しくてねぇ。
悶々としてしまう私です。
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