華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 第三章 | |
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インモク大妃と共に、公主は王宮に戻りました。9年ぶりのことでした。
嬉しい筈なのに、大妃はイマイチ不安でした。
ヌンヤン君・・・いえ今は仁祖を信頼できないからです。公主との確執も気になっていました。
仁祖は、光海君の残党を一掃しようとしていました。
そして、火器都監も潰してしまおうと考えていたのです。
火器都監の提調であるホン・ヨン、そしてジュウォン、職人たち全員が後金への内通を疑われ、捕えられてしまいました。
キム・ジャジョムは、光海君に、火器都監もまた内通していたと証言するよう迫っていました。さもないとジュウォンとホン提調を拷問する・・・と。
でも、光海君はそんなこと絶対に言いません。
拷問を加えられたジュウォンたちも、決して嘘の自白をしませんでした。
公主は、火器都監の職人の姿になり、宮殿の門の前に座り込みました。
席藁待罪・・・ですな。
いくら訴えても、火器都監の皆を釈放してくれないので、最後の手段に出たってところです。
民は、その姿を見て、驚きました。常々、公主は尊敬の的だったからです。
「火器都監の提調、校理、そして職人は無実です。皆、国の為に戦地で命をかけただけです。それでも処罰すると言うのなら、公主である私も罰してください。私も職人たちと共に戦地にいました。無実を訴えても疑うのでしたら、どうか私も死罪に。」
その姿は民の同情を集めました。新国王が公主を苦しめていると言う声も上がり始めました。
民の数は増すばかり。
仁祖は苛立ちました。
またもや公主が自分の邪魔をする・・・と。
公主を捕えろと命令しましたが、重臣も従いません。民の目の前でそんな暴挙に出るなんて、民の反感を買うだけです。
ヒステリックに叫ぶ仁祖に、行動を共にした重臣たちも、呆れ顔です。やはり王の資質は無いですな。
兵たちの話で、ジュウォンや職人たちも公主の行動を知りました。
自分たちを助けるために、公主がそこまでしてくれている・・・と感動し、気持ちを奮い立たせたのです。
それは、光海君も同じでした。
キム・ジャジョムが仁祖に言いました。
聞き入れましょう・・・と。
相手は公主。このままでは、民に対して、反乱の説得力が薄れてしまうからと。
雨が降っても座り続ける公主。
民は心配で傍を離れず、見守っていました。
ジャギョンも駆けよりたい思いを我慢して、見守り続けていました。
とうとう公主の身体がふらつき、倒れかかってしまいました。
駆け寄ったジャギョンが抱き起こしました。
意識を失いかけても、公主は訴え続けようとしました。
その姿に、もう民も黙ってはいられませんでした。
「王様、どうか公主様をお助け下さい。」
「お助けください。王様。公主様には何の罪もありません。火器都監の者たちを放免に。」
口々に叫びながら跪き始めたのです。
その場にいた民の全員が叫び始めました。
その声は、宮殿の中にまで届きました。光海君も、牢のジュウォンや職人たちにも聞こえました。
何故民は私の名では無く公主の名を呼ぶのだ・・・と仁祖は怒りました。
イヌは、仁祖に言いました、先を見据えるべきでは・・・と。
いつか自分が火器都監の門を開けて仁祖に捧げます・・・と。
仁祖はこうなったら、もう火器都監の者たちを釈放するしかありませんでした。
光海君は、ほっとしました。
仁祖は光海君だけは処刑しようと考えていました。
でも、キム・ジャジョムはそれを止めました。
「仮にも先王です。燕山君ですら死罪は免れました。今は流刑にとどめるべきです。」
歯ぎしりをしながら、仁祖はその意見に従いました。
でも、ゲシやイ・イチョムたち、光海君の最側近たちは、斬首となりました。
刑場に行くゲシの前に、公主が。
ゲシは感謝し、そして謝りました。
一つだけお願いが・・・と言いました。
「王様のご意志のことです。どうか公主様が引き継いでください。それだけで、王様はご満足なさるでしょう。」
ゲシは自分の人生に満足し、静かに刑に処せられました。
光海君が流刑地に送られることになりました。
公主とジュウォンは見送りに行きました。
職人たちも同じです。
光海君の脳裏には、公主との思い出、即位した日の高揚した思い、夢が浮かびました。
江華島に追放され、最後は済州島にうつされ、そこで一生を終えたようです。
世子はこの動乱の中、死亡したようです。
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