鬼(トッケビ)OST (2CD) (tvN TVドラマ) (Pack 2) | |
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高麗の世。“武神”と呼ばれるほどに強い将軍キム・シン=コン・ユssiがいました。
戦場でのその姿はまさに“神”。
部下からの信頼も篤く、民からもあがめられていました。
ところが、そのあまりにも大きな力に嫉妬したのが時の王ワン・ヨ=キム・ミンジェssi。側近のパク・ジュンホンの讒言を信じ、シンを謀反の罪で処刑を命じたのです。
理不尽な言いがかりに抗議しようとしたシンですが、妹で王妃のソン=キム・ソヒョンさんを目の前で殺され、もう覚悟を決めました。
部下に自分の剣で胸を突けと命じました。
部下は泣きながら、シンの胸を刺したのです。
葬る事も許されず、シンの亡きがらは野原に捨て置かれました。
ある日シンは生き返りました。神によって新しく命を授けられたのです。民の祈りが通じたようです。
でも、戦いで多数の人の命を奪ってきたシンにも罪はあります。
一人不滅の命を生き、愛する者たちの死を見届けよと神は呪いをかけられたのです。
それは神が与える褒美であり、シンが受ける罰でもありました。
胸に刺さった剣を抜いて初めて死ねるというもので、剣を抜けるのはただ一人“トッケビの花嫁”だけ。
それ以来900年もの時間を生きて来たのです。
シンは20年ぶりに韓国に戻って来ました。
そしてある日、交通事故で瀕死の状態に陥った一人の女性の命を救ったのです。ほんの気まぐれでした。
女性はお腹に赤ちゃんがいました。
本来は死ぬ運命にあった女性と赤ちゃん。
死神は死の宣告に来たものの、姿が無い事に戸惑います。この死神を演じているのがイ・ドンウクssi。
真っ白い顔と赤い唇・・・。美しい死神です。ぴったり
そして8年後。
ウンタクは母と二人でささやかながら、幸せな生活を送っていました。
一つ他人と違うのは、彼女には霊が見えるということ。
ウンタクが生まれた時、霊たちは“トッケビの花嫁が生まれた”と囁き合いました。
9歳の誕生日、ケーキでお祝いをしてくれる母の姿を見た時、ウンタクは察しました。目の前の母親は霊だ・・・と。既に死んでしまったんだと。
でも、自分に霊が見えるからこそ、こうやって最期に母と話す事が出来たと初めて自分の能力に感謝したのです。
ウンタクは、その後叔母に引き取られ、叔母の家族と暮らしました。
霊が見えると言うウンタクを、叔母たちは勿論、学校の同級生も皆特殊な目で見、避けていました。叔母の家では、かなり酷い扱いを受けてきたようです。
チ・ウンタク=キム・ゴウンさんは、霊に話かけられるのを無視するためもあって、いつもイヤホンをしています。
一人も親しいと言える人がいないウンタク。
今年の誕生日にも、一人でお祝いをしました。
願い事はしないと誓って来たけど、今日だけは大目に見てください・・・とウンタクは呟きました。
「叔母一家をどうにかしてください。私にアルバイトと彼氏を。どうか私を幸せにして、10ウォン分だけでも。」
そしてケーキのろうそくを吹き消した瞬間、後ろにシンが現れたのです
ウンタクに呼ばれて来た・・・と言うシン。
呼んだ覚えの無いウンタク。
ウンタクとシン、実は少し前に街ですれ違っていました。それをウンタクはちゃんと覚えていました。
そして、シンが人間じゃないということも感じとっていたのです。
臆することなくシンと相対するウンタク。
シンが手に持っていたソバの花束をくれと手を差し出しました。今日は誕生日なの・・・と言って。
私には憂鬱な日なの・・・と。母が死んだ日でもありますからね。
ソバの花ことばは何だろう・・・と言ったウンタクに、シンが答えました。
「恋人だ。」
シンには、ウンタクが呟いた願いが聞こえていました。
叔母一家と別れの挨拶をしろ、鶏肉店のアルバイトを頑張れ・・・と言って姿を消しました。まさに煙のように・・・。
「彼氏は?」
と、ウンタク。
シンが家に戻ると、そこには死神が。
代々シンに仕える家系のドクファ=ユク・ソンジェssiが勝手に契約しちゃってたんです。トッケビと死神が借家契約を結ぶなんて奇妙なことになりましたよ。
このドクファを加えた3人のやり取りが、かなり面白いです。
見た目人間で、台詞も人間と全く変わらないんですが、その端々に人とは違う能力をちら見させたりしてね。
ある日、またウンタクの目の前に突然シンが現れました。
何度か繰り返すうち、シンを呼ぶ方法が分かりました。火を吹き消せば良いのです。
シンに質問があると言うウンタク。
「最初は死神かと思った。でも私を連れて行かなかった。次に幽霊かと思った。でも影があった。トッケビでしょ」
一瞬言葉に詰まったシン。お前こそ何者だ・・・と聞きました。
「実は私、トッケビの花嫁なの。」
あっさり言うウンタク。
そして、背中にある痣を見せました。
この所為で幽霊たちが“トッケビの花嫁”と言うの・・・とね。
ずっと探しもとめて来た“トッケビの花嫁”だと言う変な女の子が目の前に現れ、流石のシンも驚き言葉が出ませんでした。
でもね、その痣を見た時、思い出したのです。気まぐれで助けた女性とお腹の子供のことを。
「証明しろ。」
と、シンは言いました。
「方法は?」
と、ウンタク。
俺を見ろ、どう見える?・・・とシン。
背が高い、高級な服、30代半ば、“いい男”なんて言葉を期待してる?・・・とウンタク。
「もっと別の答えだ。」
シンは、胸に刺さってる剣が見えるかどうか、知りたかったのでしょう。
「それが見えなければ君は花嫁じゃ無い。君は掟破りで生まれた副産物だ。おまけで得た人生に感謝して暮らせ。」
流石にその言葉にはウンタクも傷つきました。
そのままウンタクを置き去りにしてドアを開けて出て行ったシン。
怒りのあまり、その後を追いかけたウンタク。同じドアから出ると、そこは全くの別世界
シンも驚きました。
まさか人間が自分の後をついて来るなんて・・・ですよ。
ウンタクも、“???”
だってそこはカナダなんですもん。
「あなたの能力を見て決心したわ。私、あなたと結婚するやっぱりトッケビに違いないわ。」
と、ウンタク。
そして、シンをとびっきりの笑顔で見つめて言いました。
「愛してる。」
戸惑うシン。
ラストのシーンが好きでねぇ、私。
辛い人生を微塵も感じさせないウンタクの笑顔と、戸惑うトッケビのシン。
この対比が好きなんです。
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