華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 最終章 | |
クリエーター情報なし | |
ポニーキャニオン |
レビュー一覧は、こちらから。
反乱軍は、奇襲が仕掛けられる場所を特定していました。
松明の明かりを確認していたのです。
そーよねぇ。あの灯りの無い時代、松明ってぇのは物凄く目立つ筈。以前から、夜の行軍をしてる時、密かに・・・とか言いながら、松明を掲げてるシーンが多々ありましてね。そのたびに、あれじゃぁ、秘密裏の行動は無理だろ・・・と一人突っ込みを入れていた私なんです。
いざ、奇襲・・・と言う時、宮廷の方角から角笛の音が。
これは、有事の際に兵たちに招集をかける時に吹かれたモノで、この場合は、反乱軍にジュウォンたちの動きが察せられたと考えられます。
ジュウォンたちは作戦を変更せざるを得ませんでした。
ジュウォンとジャギョン率いる鳥獣部隊が反乱軍を誘導しているうちに、隙をついてイヌとチョン・チュンシン率いる訓練都監の兵たちが宮殿を奪い返すという策です。
ジュウォンは、鳥獣部隊の兵たちに、言いました。
最小限の攻撃にしろと。出来る限り殺すなということです。
だから、足や手を狙って撃ったのですが、相手は容赦ありません。
火薬を装填している間に、次々と襲われ、鳥獣部隊はどんどん倒れて行きました。
なかなか合図が出なくて、イヌたちは宮殿に攻め入る事が出来ません。
イヌは気が気じゃありませんでした。こうしている間ににも、ジュウォンたちの命が危機に瀕しているのは間違いないからです。
ようやく合図が
イヌたちは一気に宮殿に攻め込み、あっという間に制圧しました。
イ・グァルたち反乱軍は勢いに任せて鳥獣部隊の後を追っていましたが、ふと気づくと、宮殿の方角から狼煙が。
奪回された・・・と分かると、反乱軍の兵士たちは次々に剣を捨てて逃亡を図りはじめました。
自ら軍は崩れてしまいました。
反乱軍は、最後に公主を人質にとって抵抗しようとしましたが、イヌたちが攻め入ると、あっけなく解放しました。
イ・グァルは、結局、自軍の兵の裏切りによって殺されてしまったようです。
公主はジュウォンが心配でなりませんでした。
大殿の前で立ち尽くす公主の前に、ジュウォンが駆け戻って来ました。血だらけです。
公主は、その姿を見て、如何に激しい戦いだったかを察しました。
仁祖やジャジョムも、戦いの行方をはらはらしながら待機していました。
勝利したとの報告を受け、本当にほっとしたようです。
そして、何事も無かったかのように、いけしゃしゃあと宮殿に戻って来たのです。自分たちが取り戻したという顔をしてますよ
いくら仁祖が大殿の前に立って感慨深い表情を浮かべたとしても、なんだかなぁ・・・って感じです。
大妃は、悔しくて仕方がありません。
勿論、公主も同じ気持ちだったでしょうし、他の者たちも、皆同じ気持ちでした。
逃げたくせに・・・ですよ。
なのに、戻るなり、残った重臣の中にイ・グァルに同調した者がいるとかで処罰しようなんて言うんですよ。
人を罰する資格なんて無いくせに
都元帥は、イヌを罰しませんでした。
彼も、今の政治が良いとは思っていないのです。でも、命令には従うのが軍人の在り様で・・・。
そのジレンマにあったわけです。
本来ならば、イヌは処刑される罪を犯した事になります。でも、都元帥はこの事を上に報告することはありませんでした。
命をかけても国を守ろうとした軍人としてのイヌを失いたくなかったのです。
ジョジャムは、公主たちに勢力を奪われないためにも、策を立てなくてはいけなくなりました。
領議政たちは手薄になった国境警備を一日も早く立て直す事が先決だと主張。
でも、ジャジョムは、都を守る事が大事だと仁祖に言ったのです。
結局、仁祖はジャジョムの意見をとりました。都の警備を強化したのです。
仁祖は、この一件を通して、少しだけ成長したようです。
公主をはじめとした宮廷に残った者たち、そして民は皆自分を蔑んでいるに違いない。
私欲のために仁祖についているジャジョムや重臣だけど、彼らを失ったら自分の味方はいなくなるわけで。
本当に良い王になりたいと思い始めた仁祖は、王権を強化しないと自分が思うような政治はできないと思ったのです。
その為に、味方を増やし、権力を強化し、そうなってから国境警備に力をいれる・・・と。
ジャジョムたちの意見を採ったことを抗議した王妃に、仁祖はそう言いました。
そんな時間無さそう・・・。