悠翠徒然

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競書お疲れ様でした

2017-03-16 06:33:21 | Weblog
本日ははやくも、午後から競書審査をいたします。
熱い思いで書いた作品の山を目にするだけで、私も熱くなります。

今日もきっと熱くなって審査することになると思います。

私の選考基準は級によって変えています。

人位級は形臨として、お手本の書技をどこまで獲得できているかを重視しています。

地位級は意臨として、お手本の意味と書き手の意思を汲み取れているかを重視します。

天位級は背臨として、お手本から受けたものを自分の中で昇華させ、お手本から離れてでも自分らしさを出せているかを重視します。

つまり、初級で人位級のレベルに達していれば人位級に昇級しますし、初級から地位級への飛び級もあるわけです。


天位下級になると、任意ではありますが、初等科師範研修を受けていただけることになります。

和翠塾で小学生を教える資格を目指していただく事になります。

地位級になると子供のお手本を書くお稽古をしていただきますが、初等科師範研修を受けるにふさわしい書技を最低限身につけている事が、天位級に昇級するポイントとして加味されて審査されます。

ここが天位級への昇級が、他の級への昇級と違うところです。

地位級の間にしっかり子供のお手本を書けるようにお稽古していただきたいと思います。

さて、天位中級になると師範代の研修に入ります。
師範の代わりに指導する事が出来る免許取得の研修です。

師範の指導方法をそばで学ぶ方法が有効でしょう。

初等科師範研修では、師範のそばで子供たちを教える事になりますから、その時師範の大人に対する指導方法をそばでを学んでいただきたいと思います。

何事も型を真似て覚える事が肝要ですね。

天位中級では、和翠塾で教える全ての型を身につけていただきます。

型を身につけその型を破った時、ある者はそれを型破りと言い、またある者はそれをオリジナリティと呼ぶわけです。

それが天位上級にふさわしい状態であると私は考えています。

私は全ての塾生を、時間の長短はあっても必ず天位下級まで上がっていただける事を目標にしています。

それは和翠塾で教えている高橋鵞翠先生の美しく凛とした書体と書法を身につけて、それを日本中に広めていただきたいと言う夢があるからです。


私なりの昇級の基準を示す事で、競書の公正さをご理解いただければ幸いです。


今日の審査が楽しみです!

















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