575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の投句が集りました。

2017年08月23日 | Weblog
今回の題詠は「馬鈴薯」「じゃがいも」です。

題詠「馬鈴薯」
①菜園の馬鈴薯掘れば数珠のごと
②じゃがいもに落しバターの小昼かな
③馬鈴薯にも顔あり土の意気地あり
④じゃがいもの小さきも捨てず我が家(や)産
⑤玉のごと馬鈴薯買ひて煮転がし
⑥馬鈴薯や畝に忘らる北大地
⑦馬鈴薯の小さきありて遠山郷
⑧じゃがいもの一荷を解けば土匂ふ
⑨スキヤキにジャガイモ入れて悼む御巣鷹
⑩馬鈴薯は北の大地の香を運び
⑪ジャガイモにはしの立たない母の朝
⑫じゃがいもを食む亡き人と話す日は

自由題
①縄文の風に吹かれて蓮めぐり
②憲法という希望あり敗戦日
③盆提灯掲げて(かかげて)休め鵜飼舟
④北米のチキンレースか夏空に鐘
⑤黙祷のうなりたる鐘芙蓉咲く
⑥緑陰に猫の親子はパンダの真似
⑦百合ひらく月のちからを得て開く
⑧こはしとて花火手離す男の子
⑨人の輪を外れて浴衣の少女かな
⑩蜩や地蔵の頬に夕の風
⑪ひとつずつやる気の失せる炎暑かな
⑫処暑の風迎え安堵の風呂上がり
コメント
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