575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の投句が集まりました。  遅足

2017年06月21日 | Weblog
朝から雨。しかも時々はげしく。
気温も低く体調管理が難しい気候です。
私も一枚多く羽織っています。

題詠は「妻または夫」でした。様々な妻・夫の姿が。

①くちなしや帰宅の夫の胸元に
②短夜の夫の抜き足厠かな
③指力(ゆびぢから)なき夫のむく夏蜜柑
④梅雨深し何の縁の夫婦かと
⑤妻に逢うまえの私に会う夏野
⑥片陰に荷降ろす夫の肩寂し
⑦新妻の帰り待ちわび鯵捌く
⑧妻をぬぎ旅する空は青の夏
⑨斎宮や二上に夫(ツマ)か夏木立
⑩六月の夫の背中に薬塗り
⑪飛び魚の遠く飛ぶさき妻の待つ
⑫紫陽花坂歩き遅れし妻を待つ
⑬ゴキブリを仕留めるときの妻の目

自由題

①一山消へ一村灯る夕立かな
②蟻になり地を感じとるテント泊
③梅雨晴れ間やっと内定出たらしい
④開墾碑夏の山田に塔婆かな
⑤六月の風六月の田をわたり
⑥縄文の舟が銀河をさかのぼる
⑦風鈴の鳴りやむたびに嬰泣けり
⑧夏山登頂征服などほど遠し
⑨十四歳将棋にかける夏の陣
⑩雨降りに似合ふ花なり夏椿
⑪十薬の黙す憂いの雫かな
⑫空梅雨や空の傘立て傘を待つ
⑬徘徊の車飛び込む梅雨晴れ間

     

梅雨本番。風邪、熱中症に要注意です。





コメント
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