575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母の日に下着を選ぶ年となり   麗

2017年05月25日 | Weblog
若葉雨の木曜日いかがお過ごしですか?
ちょっと肌寒くまたカーディガンを引っ張り出して来ています。

今月の句会に提出した母の日の俳句です。

母の日に、生まれて初めて母へプレゼントしたのは、小学校2年生の時です。
6歳上の兄と一緒に黄色のハンカチをプレゼントしたのです。兄と二人で出かけた近くのお店で買いました
なぜそれを覚えているかというと、母の大切な手紙などを入れる「宝箱」の中に、今もその時の手紙とハンカチがそのまま使われずに保管されているからです。

先日その手紙を発見し、母と二人で大笑い。なんとそこには「きょうは、ははの日ですからおこらないでください」と書いてあり、それを二重線で消して「きょうは、ははの日ですからゆっくりしてください」と書き直されていました。
「そんなに怒ってたかな?私」と母は苦笑い。

やがて就職し、自分のお金で母にプレゼントを贈れるようになりました。その時々の気分でカーネーションの時もあれば、ブラウスなど洋服やスカーフの時も。
84歳になった母。今は一人で買い物に行くこともできなくなり、デイサービスでお風呂に入れてもらっているので新しい下着がいいかと思い、オレンジ色のカーネーションと共に実家に持って行きました。

そして、「お母さん、私を産んで育ててくれてありがとう」と初めて手紙に書きました。
コメント
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