「もの思へば
沢の蛍も
我が身より
あくがれ出ずる
魂かとぞみる」
(和泉式部)
闇の中を点滅しながら舞い飛ぶ蛍は幻想的で自分の魂が抜け出してさまよっているのかと思った。
蛍は美しい川でしか育つことができません。
わずか数日の命という蛍。私達のように闇の中にひたすら命の軌跡を描いているかのようです。
「もの思へば
沢の蛍も
我が身より
あくがれ出ずる
魂かとぞみる」
(和泉式部)
闇の中を点滅しながら舞い飛ぶ蛍は幻想的で自分の魂が抜け出してさまよっているのかと思った。
蛍は美しい川でしか育つことができません。
わずか数日の命という蛍。私達のように闇の中にひたすら命の軌跡を描いているかのようです。
イエスの言葉に『迷える羊(どうしていいか迷っている人)』があります。
百匹の羊を連れて旅をしている時、一匹の羊が道に迷っていなくなりました。
その時、皆さんはどうしますか?
一匹を探しに行けば
九十九匹を放置しなくてはなりません。
一般的には一匹をあきらめて九十九匹を引き連れて旅を続けることになるでしょう。
しかし、イエスも仏教も道に迷った羊を探しに行くのです。
救いを求めている一匹を探しに行くのです。
九十九匹は道に迷うことなく自分の力で歩けるからと。
これをイエスは「愛」と呼び、仏教では「慈悲」といいます。
似たような事を言った人がいました。
大リーグで活躍した、
松井秀喜さんです。
彼は『僕の中の九十九匹の羊が巨人に残れと言っています。
一匹の羊が大リーグに行きたいと言っています。
僕は一匹の羊を無視することができませんでした』そう発言して大リーグに行きました。
彼は「迷える羊」の話を知っていたのでしょう。
一匹の羊を救う教えも知っていたのでしょう。
また、福岡のある寺に泥棒が入り修行僧達が捕まえて警察に通報しました。
和尚はその泥棒を寺の会計係にしてすべての寺銭を預けてしまいました。
金を盗むのが癖な彼は癖を無くすために苦労したそうです。
定年まで一銭も間違わなかったといいます。
どのような人にも愛情を持ち、相手の欠点も愛する事のできる人は多くの人に愛されることでしょう。
見習って修行したいと
思います。
祈願