金について 写真：トルコ：アンカラ

ここのところあまりにも株の動きが冴えないので動きの良い「金」について書いてみました。

1.　1980年、当時会社が休みの土休日、私はクラブ・テニスに熱中していたが、平日昼間か
らテニス三昧をしていた土地成り金の息子がいた。
（この当時世界テニス界では男子はビヨン・ボルグ、ジミー・コナーズ、女子はクリフ・エバート、
マルチナ・ナブロチワなどスーパスターがそろっており、日本でも男子は神和住、福井選手、
女子では佐藤直子選手などが活躍、世を挙げてのテニスブームだった。）

その成金息子がアフターテニスの飲み会で底値で買った金が5500円、何と5倍になったと
自慢していたのを聞いて、へえ～金というのは随分儲かるんだ～と羨ましく感じた事を思い
出します。そして、金持ちは株や土地ではなく金を買って儲けるんだなあとびっくりした記憶
が残っております。

2.1989年、母を田舎から引き取り母の財産（現金）をこれからは分散投資が必要だとか言っ
て、何も知らない母に金購入を薦め、確か当時で100Ｇ⇒16万円の値段で400Ｇ購入した。

3.1994年、母が亡くなり、遺産として兄弟で金を相続した時100Ｇ⇒１3万円くらいでした。
１００Ｇ＝３万円の実損を出し、亡き母に本当に悪いことをしてしまったと言う悔恨の念で胸
が一杯になった事を思い出します。

４．2000年、私が55歳で第一回目の定年退職をした時、金の価格は100Ｇ⇒１０万円でした。
ちょうど退職金も出ていましたし、金価格も１６万円⇒１３万円⇒１０万円と底値近くだったの
で、今から思えば絶好の買い場でした。
しかし、とても買える気持ちにはなれませんでした。当時も証券会社、新聞、雑誌など口裏を
合わせたように「金は利息を生まない」から買っても無駄だ、せいぜい全資産の5％程で充分
だと言うような記事しか見当たりませんでした。でもその当時から全世界の金は５０ｍプール
２杯分しかない稀少金属だなどと言ってはいました・・・何とも矛盾した話なんですが・・・

５．２００３年から、田中貴金属でネットにより毎月一定量の金積み立て購入を始めました。
当初は毎月1万円でした。(100Ｇ⇒14万円）夏や冬ボーナスが出た時など時々30～50万円
単位くらいを購入していました。

私の金購入の目的は投資ではなく、あくまで「地震対策」でした。あの１９２３年の大正・関
東大地震以来すでに８０年を経過、寺田寅彦氏の「地震は忘れた頃にやって来る」を念頭
に、いざとなったら現金など紙くず同然、第一は水、食料、そしてそれらを手に入れるには
金しかないと考えたからです。

6.２００９年春で金積み立ても３ＫＧに達したので、定期購入は月々2000円に減らしました。
とりあえず自宅金庫に２ＫＧ、田中貴金属店に１ＫＧ保管しております。

7.最近はドル崩壊とかで金の価格がどんどん上がっておりますが、換金するつもりは全く
ありません。あくまで地震対策だからです。それに結果的にはインフレ対策にもなりそうな
ので良かったと思っております。（今は金購入のキッカケを与えてくれたテニス仲間の道楽
息子と亡き母に感謝しております。）

8.今現在、判ったことはアメリカが1971年ニクソン・ショックでドルの金兌換制を廃止した時
から、ドルの価値を維持するため金の値段を不当に下げる努力をし続けて来たんですね。
そして、その意志（指示）が日本中の証券会社、新聞社、雑誌社に流れ、「金は利息を生ま
ないから購入すべきでない」というプロパガンダが今日に至るまで延々と３９年間も流され
続けて来たんですね。そろそろ日本国民も惰眠から目を覚まし賢くならないといけませんね。

現在日本のマスコミ（5大新聞社、5大ＴＶ局）はすべてがアメリカ（ＣＩＳ＝アメリカ中央情報局）
のエージェント（手先）に成り下がってしまい、うそは報道しないかも知れませんが本当の真
実を一般国民に伝えてないんですね。

9.そういう訳で30年近く前に１Ｇ＝5～6千円した金価格は、今3100円位ですので、今後まだ
まだ上昇する余地は有ると思います。
それに、これが基本なんですが、いつかは必ず発生する地震対策として自己資産の25％
くらいの金を持っていても良いのではないでしょうか。株券のように決して紙切れにはならな
いし、いざという時１Ｇ5～6千円どころか５～6万円位に暴騰するかも知れません。株で儲け
たら更に株を買い増すのではなく、金を購入する手も有り有りなのではないでしょうか！
最後に金を自分の女房や子供に遺産相続する時、・・・・・・・が「ミソ」です。