<2021年の総括・反省>
2021年は2月に私の大腸がんが判明してから一時、株売
買は控えていたが3月手術後、抗がん剤治療(9月末終了)を
始めてからはガンの事を忘れるために株売買を再開した。
含み損益を除く「年間売買トータル」は結果的にはほぼトン
トンであった。
(1)成功株
①米国株[VTI」バンガードETF
ドルコスト均等法での定期買いにより80万円の含益)
②株ではないが「ビットコイン」で28万円の利確
③日本電子材料(6855)、医療関連:DELTA-FP
(4598)、デジタル化関連 MSOL(9033)等、
うまく波に乗って各株6~10万円幅の利確。
(2)失敗株
①Kaizen(4170)
短期と長期売買の二本立てで売買した結果、短期分の
損切りが遅れ、最終的には損失が大きくなり過ぎて、
切るに切れない泥沼状態から「難平塩漬株」にして
しまった。またKaizen(改善)の名称にこだわ
り過ぎた。
②中外製薬(4519)
私が服用した抗がん剤(ゼローダ)が中外製薬の薬だ
った事、及びコード番号が生年月日と同じ因縁からフ
ァンダメンタルも優秀な中外製薬に手を出したが、株
価は既に富士山型一山終了のため反転せず、ハゲタカ
ファンドの空売り攻勢にあって下降の一途をたどり惨敗。
おまけに株価も100株45万円台と現物買いの私にとっ
ては高額で難平を重ねるのが難しかった。 日本も米国の
ように一株単位でも売買出来るよう早急に改善すべきだ。
(3)猿でもすなる「反省」
①同一銘柄で短期と長期の二本立て売買はしてはいけない。
②富士山型株価で高値の後、下がり切っても再反発はない。
(株が上がる直前までは、その筋は時間かけて準備する
が「安値で仕入れ続ける」下がり切った後は準備期間が
ないためそこで終了➡期待に反して半値戻しさえない)
③銘柄名や縁あるコード番号で買うのも一つの方法だが、
株購入時には以下3~4項目の同時成立が必須条件。
・験(げん)の良い銘柄名、コード番号
・良好なファンダメンタル(PER、経常利益etc)
・トレンドが上向きで将来性があってオンリーワン
・社長の顔と経営方針が納得できるか否か
④大型株は避け中小型株に絞る。(最悪短期でも売却可能)
⑤先々、難平(買い増し)の事を考えると資金的に株単価
は100株10万円以下の銘柄とする。
⑥今後は難平買いにこだわらず、状況に応じて臨機応変に
順張りや空売りもやってみる。
⑦年を重ねるにつれて積極性がなくなって来た。弱気とい
うか勝負をしなくなった「虎穴に入らづんば虎子を得ず」
で、「君子危うきに近寄らず」の守りになってしまった。
<12月・株売買結果>
・12月は22日営業中
1.<デイトレ分> 2戦0勝2敗0分(20休)
・売買益 ・・・・・・・・ ・-123.9k
・手数料等・・・・・・・・・・0.0k
・純損益・・・・・・・・・・・0.0k
2.<12月売買損益>現物(SBI証券・日興証券)
(1)日本電子材料(6855) 100株 ・・・・+62.7k
(2)メドビア(6095) 100株 ・ ・・ -101.7k
(3)中外製薬(4519) 200株 ・・・-132.2k
(4)DELTA-P(4598) 200株 ・・・・ +23.6 k
(5)KOA(興亜)(6999) 200株 ・・・・ -29.7 k
(6)MSOL(7033) 100株 ・・・・+53.4k
3.<12月含損益>現物(SBI証券・日興証券)
(1)日経NFレバ(1570)10口・ ・・・・・・-22.4k
(2)細谷火工(4274)100株 ・・・・・・・・・-9.4k
(3)オロ(3983)100株・・・・・・・・・・・-65.6k
(4)KAIZEN(4170)1500株 ・ ・・・-1,168.4k
4.<米国株Vti:ETF現物 (110株)長期保有>
・取得総額 2,289,375円
・現評価額 3,082,785円
・現損益 +793,410円
【VTI】=全米株式インデックス
注)今月、「日本の敗因」著:小室直樹
*歴史は勝つために学ぶ*(2000年1月刊)を再読して大東亜戦争
の敗因は日本陸海軍ではなく日本の「腐巧官僚制」にある事を再再
認識、戦後の政財界、株の世界も全く同じで日本に「腐巧官僚制」
が続く限り、明日の日本はないという結論に達した為、この際思い
切ってホールドしていた日本株の大部分を売却し、Kaizen
(4170)<反転ネライ順張り作戦>)を除き来年からは米国株に
シフトすることにした。
5.<コモデティ(金・プラチナ・銀)の購入>
*「株」ではないが株損失時の「保険」として
田中貴金属にて毎月積み立てを実施
(1)金・・・・・取得額 40.3千円 ・・現評価額 49.4千円
(2)プラチナ・・取得額 3.8千円・・・現評価額 3.8千円
(3)銀・・・・・取得額 650千円・・・現評価額682.9千円
・取得額合計・・・・694.1千円
・現評価額合計・・・736.1千円
・現在の損益額 ・・+42.0千円
6.<総 括 12月>
NYダウは11月末34,483 ➡ 12月末36,338 +1,855(+5.38%増 )
日経平均は11月末27,821 ➡ 12月末28,791 +970(+3.57%増)
12月NYダウは前月比+5.4%増、日経平均も前
月比+3.6%増とともに上昇となったが、米国株
の順調な伸びに比べると日本株はどうしても一
段見劣りする。
米国ではコロナ(オミクロン株)感染が拡大する
中、NYダウは新高値を更新、対して日経平均は
コロナ感染数が最低にもかかわらず、3万円の大
台を目前にしてモタモタした動き、元来、株に対
して楽観的で積極的な米国人と違って悲観的で消
極的な日本人は何時迄たっても株高の恩恵に預か
れないのかも知れない。(個人株保有者:米国38%、
日本10%)
その上日本の岸田政権は「株式業界」にとっては
トンデモない政権になりそうだ! 以下の各施策
(方向性)をみれば株式の足を引っ張るオンパレ
ードばかりで貧乏神以外の何物でもない。
<岸田政権による株式関連施策(計画)>
(1)株式会社決算における「四半期決算発表」の廃止
(2)金融資産(株所有者)に対する追課税
(3)株式譲渡税率(現20%)の増税UP
(4)自社株買いの規制etc
日本株式市場にとってトラトラトラの 2022年は
ひょっとすると最悪の年になる可能性も有り得る。
一刻も 早く高市政権に代わってほしいと思うのは
私だけではあるまい。
なお世界的な株動向はどうもグロース株(成長株)
からバリュー株(安定株)に移行しつつあるようだ!
<参考> 「対前年12月末比」
・NYダウ・・・30,606 ➡ 36,338 (+18.7%):日経平均の3.74倍
・日経平均・・・27,444 ➡ 28,791( + 4.9%)
・日米為替・・・ 103.3 ➡ 115.1(-11.1%急落)円安傾向
7.<今月のブログ> 断トツ・ベスト1
・鈴木傾城(ケイセイ)のダークネス・メルマガ編
8.<今月の読書>
(1)戦犯裁判の錯誤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンキー卿
(2)やってはいけないがん治療・・・・・・・・・・・・・・・岩澤倫彦
(3)日本の敗因「歴史は勝つために学ぶ」(再読)・・・・・・小室直樹
*経済危機克服の妙薬は、大東亜戦争の研究*(P298より抜粋)
大東亜戦争の真の敗因は、「腐巧官僚制」にあるが腐巧官僚制では、
アノミー(無連帯や混沌を生じ、規範を失った状態)が出現し、その
結果、フェティシズム(物神化)が蔓延する。このフェティシズムに
よって、手段が目的化するのである。
たとえば、軍隊の年功序列制も階級も、つまりは、戦勝のための手段
にすぎない。戦勝のために必要であればこそ維持するのであって、戦
勝のために有害であれば、即時廃止するべきである。無視するべきで
ある。
アメリカはこれを断行した。ニミッツの太平洋艦隊司令長官任命が好
例である。ゆえに戦争に勝った。日本は、これをしないであくまでも
手段にすぎない年功序列制を目的とみなして、この制度にしがみつい
た。たとえば、山口多聞を連合司令長官に任命しなかったこと、南雲
忠一の機動部隊(第一航空艦隊)司令長官任命などの人事をみれば、
これは明らかである。ゆえに戦争に負けたこうした例は枚挙にいとま
がない。
軍事官僚制の痼疾(持病)は、戦後、経済官僚制に持ち越された。た
とえば、官僚による経済支配は、軍用物資をより効率的に供給するた
めの戦争の手段である。ゆえに、戦争が終われば廃止するべきである。
自由市場のほうがより効率的になれば、廃止するべきである。
しかも、官僚は必要のために握った権益は、その必要がなくなった後
も手放そうとはしない。この点、軍事官僚と同様である。もちろん、
年功序列制、階級制等にしがみつくことも同様である。
一つひとつ比較検討していくと、戦前から戦中の軍事官僚と戦後の経
済官僚とがあまりにもよく似ているので、驚くであろう。この意味に
おいて、大東亜戦争の研究こそが、現在の経済危機克服の妙薬となる
のである。
<嗚呼何たる名言か!
今頃、小室直樹氏は草葉の陰で歯ぎしりしているに違いない!>
注1)真珠湾攻撃後、ルーズベルト大統領は一任で当時少将だった
ニミッツを海軍少将から海軍大将に任命した。(二十余名の
の先輩を抜いて)この大抜擢が米海軍の運命を拓く事になる。
注2)山口多聞(少将)、本来は山本五十六連合司令長官の後任にな
るべき能力を皆、認めていたにもかかわらず海軍兵学校第 40
期のため(山本五十六は32期)この間、7期にわたり先輩が沢
山いた為(年功序列)連合司令長官になる前に戦死してしまった。
9.<今月の動画>(YouTube)ベスト3
*新聞やTVのフェイクニュースや報道しない自由より
圧倒的に新鮮且つ真実の情報が入手できます!
(1)及川幸久(BREAKING)・・・・・・(49.3万人)
(2)妙佛 DEEP MAX・・・・・・・ ・・・・・(24.7万人)
(3)朝倉慶の株式投資・株式相場解説・・・・・(10.4万人)
(注)( )カッコ内数値は登録者数
*報道機関の使命は報道しない自由ではなく
報道する義務である!
10.ナイルの好きな言葉
<予想外の大きな「幸」は途方もない「不幸」である。
これぞ、世界史の鉄則なのだが、日本人はとくに、こ
のことに対する免疫がない。研究もしないのである。
(例:日露戦争勝利、真珠湾攻撃成功)> (小室直樹)
<信玄公被仰は、弓箭の儀、勝負の事、十分(を)、
六分七分の勝は十分の勝なり、と御定なされ候。
中にも、大合戦は殊更右の通、肝要なり。子細は
八分の勝は、あやうし。九分十分の勝(は)味方、
大負(まけ)の下作(したつくり)也との儀也>
(甲陽軍艦)
11.「春日部共栄野球部ファンの独り言」
・今月はお休みです。
以 上
2021年は2月に私の大腸がんが判明してから一時、株売
買は控えていたが3月手術後、抗がん剤治療(9月末終了)を
始めてからはガンの事を忘れるために株売買を再開した。
含み損益を除く「年間売買トータル」は結果的にはほぼトン
トンであった。
(1)成功株
①米国株[VTI」バンガードETF
ドルコスト均等法での定期買いにより80万円の含益)
②株ではないが「ビットコイン」で28万円の利確
③日本電子材料(6855)、医療関連:DELTA-FP
(4598)、デジタル化関連 MSOL(9033)等、
うまく波に乗って各株6~10万円幅の利確。
(2)失敗株
①Kaizen(4170)
短期と長期売買の二本立てで売買した結果、短期分の
損切りが遅れ、最終的には損失が大きくなり過ぎて、
切るに切れない泥沼状態から「難平塩漬株」にして
しまった。またKaizen(改善)の名称にこだわ
り過ぎた。
②中外製薬(4519)
私が服用した抗がん剤(ゼローダ)が中外製薬の薬だ
った事、及びコード番号が生年月日と同じ因縁からフ
ァンダメンタルも優秀な中外製薬に手を出したが、株
価は既に富士山型一山終了のため反転せず、ハゲタカ
ファンドの空売り攻勢にあって下降の一途をたどり惨敗。
おまけに株価も100株45万円台と現物買いの私にとっ
ては高額で難平を重ねるのが難しかった。 日本も米国の
ように一株単位でも売買出来るよう早急に改善すべきだ。
(3)猿でもすなる「反省」
①同一銘柄で短期と長期の二本立て売買はしてはいけない。
②富士山型株価で高値の後、下がり切っても再反発はない。
(株が上がる直前までは、その筋は時間かけて準備する
が「安値で仕入れ続ける」下がり切った後は準備期間が
ないためそこで終了➡期待に反して半値戻しさえない)
③銘柄名や縁あるコード番号で買うのも一つの方法だが、
株購入時には以下3~4項目の同時成立が必須条件。
・験(げん)の良い銘柄名、コード番号
・良好なファンダメンタル(PER、経常利益etc)
・トレンドが上向きで将来性があってオンリーワン
・社長の顔と経営方針が納得できるか否か
④大型株は避け中小型株に絞る。(最悪短期でも売却可能)
⑤先々、難平(買い増し)の事を考えると資金的に株単価
は100株10万円以下の銘柄とする。
⑥今後は難平買いにこだわらず、状況に応じて臨機応変に
順張りや空売りもやってみる。
⑦年を重ねるにつれて積極性がなくなって来た。弱気とい
うか勝負をしなくなった「虎穴に入らづんば虎子を得ず」
で、「君子危うきに近寄らず」の守りになってしまった。
<12月・株売買結果>
・12月は22日営業中
1.<デイトレ分> 2戦0勝2敗0分(20休)
・売買益 ・・・・・・・・ ・-123.9k
・手数料等・・・・・・・・・・0.0k
・純損益・・・・・・・・・・・0.0k
2.<12月売買損益>現物(SBI証券・日興証券)
(1)日本電子材料(6855) 100株 ・・・・+62.7k
(2)メドビア(6095) 100株 ・ ・・ -101.7k
(3)中外製薬(4519) 200株 ・・・-132.2k
(4)DELTA-P(4598) 200株 ・・・・ +23.6 k
(5)KOA(興亜)(6999) 200株 ・・・・ -29.7 k
(6)MSOL(7033) 100株 ・・・・+53.4k
3.<12月含損益>現物(SBI証券・日興証券)
(1)日経NFレバ(1570)10口・ ・・・・・・-22.4k
(2)細谷火工(4274)100株 ・・・・・・・・・-9.4k
(3)オロ(3983)100株・・・・・・・・・・・-65.6k
(4)KAIZEN(4170)1500株 ・ ・・・-1,168.4k
4.<米国株Vti:ETF現物 (110株)長期保有>
・取得総額 2,289,375円
・現評価額 3,082,785円
・現損益 +793,410円
【VTI】=全米株式インデックス
注)今月、「日本の敗因」著:小室直樹
*歴史は勝つために学ぶ*(2000年1月刊)を再読して大東亜戦争
の敗因は日本陸海軍ではなく日本の「腐巧官僚制」にある事を再再
認識、戦後の政財界、株の世界も全く同じで日本に「腐巧官僚制」
が続く限り、明日の日本はないという結論に達した為、この際思い
切ってホールドしていた日本株の大部分を売却し、Kaizen
(4170)<反転ネライ順張り作戦>)を除き来年からは米国株に
シフトすることにした。
5.<コモデティ(金・プラチナ・銀)の購入>
*「株」ではないが株損失時の「保険」として
田中貴金属にて毎月積み立てを実施
(1)金・・・・・取得額 40.3千円 ・・現評価額 49.4千円
(2)プラチナ・・取得額 3.8千円・・・現評価額 3.8千円
(3)銀・・・・・取得額 650千円・・・現評価額682.9千円
・取得額合計・・・・694.1千円
・現評価額合計・・・736.1千円
・現在の損益額 ・・+42.0千円
6.<総 括 12月>
NYダウは11月末34,483 ➡ 12月末36,338 +1,855(+5.38%増 )
日経平均は11月末27,821 ➡ 12月末28,791 +970(+3.57%増)
12月NYダウは前月比+5.4%増、日経平均も前
月比+3.6%増とともに上昇となったが、米国株
の順調な伸びに比べると日本株はどうしても一
段見劣りする。
米国ではコロナ(オミクロン株)感染が拡大する
中、NYダウは新高値を更新、対して日経平均は
コロナ感染数が最低にもかかわらず、3万円の大
台を目前にしてモタモタした動き、元来、株に対
して楽観的で積極的な米国人と違って悲観的で消
極的な日本人は何時迄たっても株高の恩恵に預か
れないのかも知れない。(個人株保有者:米国38%、
日本10%)
その上日本の岸田政権は「株式業界」にとっては
トンデモない政権になりそうだ! 以下の各施策
(方向性)をみれば株式の足を引っ張るオンパレ
ードばかりで貧乏神以外の何物でもない。
<岸田政権による株式関連施策(計画)>
(1)株式会社決算における「四半期決算発表」の廃止
(2)金融資産(株所有者)に対する追課税
(3)株式譲渡税率(現20%)の増税UP
(4)自社株買いの規制etc
日本株式市場にとってトラトラトラの 2022年は
ひょっとすると最悪の年になる可能性も有り得る。
一刻も 早く高市政権に代わってほしいと思うのは
私だけではあるまい。
なお世界的な株動向はどうもグロース株(成長株)
からバリュー株(安定株)に移行しつつあるようだ!
<参考> 「対前年12月末比」
・NYダウ・・・30,606 ➡ 36,338 (+18.7%):日経平均の3.74倍
・日経平均・・・27,444 ➡ 28,791( + 4.9%)
・日米為替・・・ 103.3 ➡ 115.1(-11.1%急落)円安傾向
7.<今月のブログ> 断トツ・ベスト1
・鈴木傾城(ケイセイ)のダークネス・メルマガ編
8.<今月の読書>
(1)戦犯裁判の錯誤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンキー卿
(2)やってはいけないがん治療・・・・・・・・・・・・・・・岩澤倫彦
(3)日本の敗因「歴史は勝つために学ぶ」(再読)・・・・・・小室直樹
*経済危機克服の妙薬は、大東亜戦争の研究*(P298より抜粋)
大東亜戦争の真の敗因は、「腐巧官僚制」にあるが腐巧官僚制では、
アノミー(無連帯や混沌を生じ、規範を失った状態)が出現し、その
結果、フェティシズム(物神化)が蔓延する。このフェティシズムに
よって、手段が目的化するのである。
たとえば、軍隊の年功序列制も階級も、つまりは、戦勝のための手段
にすぎない。戦勝のために必要であればこそ維持するのであって、戦
勝のために有害であれば、即時廃止するべきである。無視するべきで
ある。
アメリカはこれを断行した。ニミッツの太平洋艦隊司令長官任命が好
例である。ゆえに戦争に勝った。日本は、これをしないであくまでも
手段にすぎない年功序列制を目的とみなして、この制度にしがみつい
た。たとえば、山口多聞を連合司令長官に任命しなかったこと、南雲
忠一の機動部隊(第一航空艦隊)司令長官任命などの人事をみれば、
これは明らかである。ゆえに戦争に負けたこうした例は枚挙にいとま
がない。
軍事官僚制の痼疾(持病)は、戦後、経済官僚制に持ち越された。た
とえば、官僚による経済支配は、軍用物資をより効率的に供給するた
めの戦争の手段である。ゆえに、戦争が終われば廃止するべきである。
自由市場のほうがより効率的になれば、廃止するべきである。
しかも、官僚は必要のために握った権益は、その必要がなくなった後
も手放そうとはしない。この点、軍事官僚と同様である。もちろん、
年功序列制、階級制等にしがみつくことも同様である。
一つひとつ比較検討していくと、戦前から戦中の軍事官僚と戦後の経
済官僚とがあまりにもよく似ているので、驚くであろう。この意味に
おいて、大東亜戦争の研究こそが、現在の経済危機克服の妙薬となる
のである。
<嗚呼何たる名言か!
今頃、小室直樹氏は草葉の陰で歯ぎしりしているに違いない!>
注1)真珠湾攻撃後、ルーズベルト大統領は一任で当時少将だった
ニミッツを海軍少将から海軍大将に任命した。(二十余名の
の先輩を抜いて)この大抜擢が米海軍の運命を拓く事になる。
注2)山口多聞(少将)、本来は山本五十六連合司令長官の後任にな
るべき能力を皆、認めていたにもかかわらず海軍兵学校第 40
期のため(山本五十六は32期)この間、7期にわたり先輩が沢
山いた為(年功序列)連合司令長官になる前に戦死してしまった。
9.<今月の動画>(YouTube)ベスト3
*新聞やTVのフェイクニュースや報道しない自由より
圧倒的に新鮮且つ真実の情報が入手できます!
(1)及川幸久(BREAKING)・・・・・・(49.3万人)
(2)妙佛 DEEP MAX・・・・・・・ ・・・・・(24.7万人)
(3)朝倉慶の株式投資・株式相場解説・・・・・(10.4万人)
(注)( )カッコ内数値は登録者数
*報道機関の使命は報道しない自由ではなく
報道する義務である!
10.ナイルの好きな言葉
<予想外の大きな「幸」は途方もない「不幸」である。
これぞ、世界史の鉄則なのだが、日本人はとくに、こ
のことに対する免疫がない。研究もしないのである。
(例:日露戦争勝利、真珠湾攻撃成功)> (小室直樹)
<信玄公被仰は、弓箭の儀、勝負の事、十分(を)、
六分七分の勝は十分の勝なり、と御定なされ候。
中にも、大合戦は殊更右の通、肝要なり。子細は
八分の勝は、あやうし。九分十分の勝(は)味方、
大負(まけ)の下作(したつくり)也との儀也>
(甲陽軍艦)
11.「春日部共栄野球部ファンの独り言」
・今月はお休みです。
以 上