僕のリズムを聞いとくれ

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短編って難しんだろうなぁ。

2016年07月18日 | ご本

短編小説というのは、どうなんだろうか。
一つの小説を読み遣る時に、その時代背景、主人公の境遇、
住まいの在処、周辺の人々、彼らの性格、立ち位置、
云々かんぬんというものが解り出して来て、
その内容にのめり込み出して、
ずいずいずずっと作品に引き込まれていく感じが多いのだけれども、
あるいは主人公と一体化する感じになるんだけれども、
短いものだと、なんだかそこまで行かずにはいッ終了、
みたいなところがあって、正直ついていけなかったりします。

今、初めての三島由紀夫氏の短編集を見やりだしたんだけれども、どうもいけない。
と思ったら、これまだ三島氏15歳時の作品『彩絵硝子』やったもんで、
やはり、流れないんだよね・・・。
また、1940年という時代のことも分からないし、
なかなか難しいよね(この前読んだ島本理生氏15歳時の作品も流れなかった)。


今未読で、積ん読かれている中に『掌の小説』(川端康成<新潮文庫>)とかがあるんだけれども、
短編小説の名手、川端に期待したいところです。


さて、この作品の前に手にしていたのは、
金原ひとみさんの『マザーズ』という2011年刊行された著作。
大変、感銘を受けました。
これは恋人ができたら、
あるいは婚約が決まったら、
あるいは結婚したら、
あるいは奥様がご解任になられたら、
男性が読むべき小説だという気がしました。
ただ、彼女ほどの書き手が登場する三名の女性主人公の書き分けができていないのが残念でした。
作家と、モデルと、専業主婦、各々の心のなかの表現が同じ文体(単語)で書かれている。
これはありえないのではないかと思う。

さてさて、最近の作家、1960年以降誕生作家では、
僕の場合圧倒的に女性作家が気になって、読んでいるのだけれども、
それ以前の女性作家がわからないんだよね。

団塊世代、両村上、中上健次、宮本輝、らと肩を並べる女性作家って?
三島由紀夫・安部公房両氏と同時代の女性作家って?

大正世代、明治世代??
国語便覧で調べてみます。



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