河北新報より転載
35周年、感謝の和太鼓 美里・駒の会、来月記念演奏会
子どもたちも真剣な表情で練習に励む
美里町を拠点とする「創作和太鼓 駒の会」の定期演奏会が8月3日、美里町文化会館で開かれる。ことしは駒の会発足35周年、1990年の第1回演奏会から25回目の節目を迎える。練習は仕上げの段階を迎え、メンバーは気合を入れてばちを振るっている。
今回のテーマは「あの日のおもい」。会長の桂田一彦さん(44)が演出する。
「35周年を迎えて、伝統芸能がなぜ継承されるのかを考えた時、ふるさとを愛してやまない心が根底にあるのではないかいう考えに行き着いた」と桂田さん。「ふるさとと自分、あの日あの時のふるさとを思いながら演奏をしたい。そして駒の会も後世に残るものにしたい」と話す。
演奏するのは、桂田さんの郷里、秋田県藤里町に伝わる「駒踊り」をイメージして美里町の邦楽作曲家佐藤三昭さんが作曲した新曲など8曲。30人のメンバーのうち、今回は小学生ら4人が初舞台を踏む。東京・三宅島の「木遣(や)り太鼓」を継承する神着(かみつき)郷土芸能保存会と地元美里町の不動堂神楽、しの笛の石田陽祐さんがゲスト出演する。
発足時からのメンバー千葉英里子さん(41)=美里町=は「今回は子どもも多く、これまでの演奏会とはひと味違う、観客も一緒に楽しめる曲調になる。ぜひ聞きに来てほしい」と話した。
午後1時半開演。全席自由で前売りは大人2000円、小中高校生1000円。未就学児は膝上無料。当日券は各500円増し。連絡先は駒の会090(3759)6901。
2014年07月28日月曜日