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<検察審査会>福島原発告訴団が「市民常識にかなった決定」

2014-07-31 19:42:43 | 原発

毎日新聞より転載

<検察審査会>福島原発告訴団が「市民常識にかなった決定」

毎日新聞 7月31日(木)14時7分配信

 


 東京電力福島第1原発事故を巡り、東京第5検察審査会が31日、業務上過失致死傷の疑いなどで告発され、東京地検が不起訴とした東京電力の勝俣恒久元会長(74)ら元東電幹部3人について、「起訴相当」とした議決。「市民の常識にかなった決定で、感動的な内容。よくぞここまで踏み込んでくれた」。審査を申し立てた「福島原発告訴団」の河合弘之弁護士は31日、東京・霞が関で会見し、議決内容を持ち上げた。

【図で説明】検察審査会の流れ

 会見には、告訴団の一人で東京在住の小川幸子さん(64)も参加し「私たちや福島の人たちの思いを受け止めてもらってありがたい」と笑顔を見せた。河合弁護士は「勝俣元会長ら一番の責任者を逃さなかったことが重要。(他の2人も)実質的な権限者。津波予測を握りつぶした具体的な行為者だ」と非難し、検察審査会の判断について「検察の古い形式論理にとらわれた決定に鉄ついを加え、意義がある」と語った。

 ある検察幹部は「審査会は通常想定される予見可能性だけではなく、最悪のケースを想定した対策を講じる義務があると判断したのだろう。再捜査するしかないが、想定外の津波の予見可能性を認めるのはやはり難しいと感じる」と語った。

 中原亮一東京地検次席検事は「審査会の議決内容を十分に検討し、適切に対応したい」とコメント。東電は「議決へのコメントは差し控えるが、要請があれば捜査に真摯(しんし)に対応します」としている。

 「福島原発告訴団」の武藤類子団長(60)は「起訴相当の議決が全員でないのは残念だが、原発事故は予測できたはずで、3人については妥当だ。市民の代表の検察審査会が決めたことは意義がある」と話した。【山下俊輔、近松仁太郎、石山絵歩、深津誠】


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