河北新報より転載
<福島第一>帰還困難区域初の本格除染
環境省は28日、東京電力福島第1原発事故に伴い帰還困難区域になっている福島県大熊町下野上地区で、本格的な除染を始めた。帰還困難区域ではこれまで、効果を調べる試験除染や道路の除染などが部分的に行われてきたが、地域一帯を対象にするのは初めて。
下野上地区は大熊町中心部にあり、町は3月に策定した第2次復興計画で復興拠点に位置付けている。
除染は町の要請で実施。対象は双葉翔陽高などの公共施設や住宅が立ち並ぶ地域の95ヘクタールで、来年3月末に終える計画だ。
この日は、大野小で校庭の表土を重機などで削り取る作業が報道機関に公開された。環境省によると、土を7センチ削り、別の土を運び込むことなどで、空間線量は現在の毎時約3~8マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトに減る見込み。
同省福島環境再生本部の小沢晴司副本部長は「除染作業によって線量がかなり低下することが確認されている。地元の人たちに数字を説明しながら帰還への道筋を示したい」と話した。
関連ページ: 福島 社会.
2015年08月29日土曜日
<福島第一>帰還困難区域初の本格除染
環境省は28日、東京電力福島第1原発事故に伴い帰還困難区域になっている福島県大熊町下野上地区で、本格的な除染を始めた。帰還困難区域ではこれまで、効果を調べる試験除染や道路の除染などが部分的に行われてきたが、地域一帯を対象にするのは初めて。
下野上地区は大熊町中心部にあり、町は3月に策定した第2次復興計画で復興拠点に位置付けている。
除染は町の要請で実施。対象は双葉翔陽高などの公共施設や住宅が立ち並ぶ地域の95ヘクタールで、来年3月末に終える計画だ。
この日は、大野小で校庭の表土を重機などで削り取る作業が報道機関に公開された。環境省によると、土を7センチ削り、別の土を運び込むことなどで、空間線量は現在の毎時約3~8マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトに減る見込み。
同省福島環境再生本部の小沢晴司副本部長は「除染作業によって線量がかなり低下することが確認されている。地元の人たちに数字を説明しながら帰還への道筋を示したい」と話した。
関連ページ: 福島 社会.
2015年08月29日土曜日