斎藤岩手県議ブログより転載 《2012年10月28日》
山田町で「いのちと健康を守る住民のつどい」開かれる
入院と救急医療ができる県立山田病院の再建を早く
10月28日、山田町中央公民館で、山田町の地域医療と県立病院の再建を考える「いのちと健康を守る住民のつどい」が開かれ私も参加してきました。これは、山田町の地域医療を守る会、地域医療の充実・県民のいのちを守る連絡会、岩手県地域医療を守る住民組織連絡会の共催で、山田町、宮古市、岩泉町、田野畑村、宮古医師会、宮古歯科医師会、
岩手県薬剤師会宮古支部、宮古地域労働組合連合会が後援しました。
住民組織連絡会の及川剛氏が、「6つの県立病院が無床化されてから地域医療を守る取り組みを共同で進めてきた」「大震災津波で被災した県立病院の再建問題も地域医療を守る重要課題として取り組まれてきた」と主催者あいさつ。佐藤信逸山田町長が挨拶し、「昨年11月22日に、県知事と医療局長に①被災前と同じ規模での病院の再建、②救急医療体制の確保、③医師の確保を要請』したこと。県医療局からは、①機能、規模は今年度内に決める。②用地については、津波で浸水しない地域であることを要請されたと話しました。また、昨日、野田首相が山田町に来た際には、①JR山田線の早期復旧、②山田町内の半数が全壊し、住宅再建への支援が求められており、町独自の助成を考えているが、復興基金を増額すること、③グループ補助金の継続実施を要望したことを述べました。
高血圧と糖尿病が増加、震災ストレスによる「不眠」は44%
シンポジウムでは、山田町保健師の濱登新子さんが「保険活動から見えてきたもの」を報告。国保の特定健康審査結果では、昨年度「要医療」が56.6%を占めたこと。高血圧疾患と糖尿病の受診件数が増加していると報告。大震災検診アンケート結果では、震災のストレス等により「不眠」を訴える人が44.1%を占めたと述べました。県立山田病院については、救急と入院機能を有した病院の再建を求めました。
山田町社会福祉協議会主任介護支援専門員の福士千里さんは、「精神的不安と認知症状が増加」し、仮設住宅で「動く範囲が少なく身体機能が低下している」と報告。地域で入院できる病院がなく、在宅での「看取り」を考えていかなければならないと述べました。
山田町の地域医療を守る会会長の佐藤照彦さんは、山田町の死者・行方不明者791人、2762戸が全壊、これは豊間根を除くと45.8%を占めること。10月1日現在の人口が震災前より1974人減少していることなど被災状況を紹介し、町内の医療機関では、1診療所と1歯科医院が廃院となり、2診療所が仮設で再開している状況で、県立山田病院の仮設診療所を含め4医療機関となっていること。平成5年には9医療機関があったことを述べ、県立山田病院の再建の重要性・緊急性を訴えました。
参加者からは、「県立山田病院の再建は加速度を持ってやってもらいたい」「病気の夫を釜石と盛岡に車に乗せて通院させているが、県立病院には内科と眼科の医師がほしい」「県立病院は患者が行ける身近な、旧山田病院跡地に再建してほしい」「巡回バスがほしい」「仮設住宅の援護が必要な1人暮らしの情報が寄せられないのか」などの切実な意見が出されました。
山田町で「いのちと健康を守る住民のつどい」開かれる
入院と救急医療ができる県立山田病院の再建を早く
10月28日、山田町中央公民館で、山田町の地域医療と県立病院の再建を考える「いのちと健康を守る住民のつどい」が開かれ私も参加してきました。これは、山田町の地域医療を守る会、地域医療の充実・県民のいのちを守る連絡会、岩手県地域医療を守る住民組織連絡会の共催で、山田町、宮古市、岩泉町、田野畑村、宮古医師会、宮古歯科医師会、
岩手県薬剤師会宮古支部、宮古地域労働組合連合会が後援しました。
住民組織連絡会の及川剛氏が、「6つの県立病院が無床化されてから地域医療を守る取り組みを共同で進めてきた」「大震災津波で被災した県立病院の再建問題も地域医療を守る重要課題として取り組まれてきた」と主催者あいさつ。佐藤信逸山田町長が挨拶し、「昨年11月22日に、県知事と医療局長に①被災前と同じ規模での病院の再建、②救急医療体制の確保、③医師の確保を要請』したこと。県医療局からは、①機能、規模は今年度内に決める。②用地については、津波で浸水しない地域であることを要請されたと話しました。また、昨日、野田首相が山田町に来た際には、①JR山田線の早期復旧、②山田町内の半数が全壊し、住宅再建への支援が求められており、町独自の助成を考えているが、復興基金を増額すること、③グループ補助金の継続実施を要望したことを述べました。
高血圧と糖尿病が増加、震災ストレスによる「不眠」は44%
シンポジウムでは、山田町保健師の濱登新子さんが「保険活動から見えてきたもの」を報告。国保の特定健康審査結果では、昨年度「要医療」が56.6%を占めたこと。高血圧疾患と糖尿病の受診件数が増加していると報告。大震災検診アンケート結果では、震災のストレス等により「不眠」を訴える人が44.1%を占めたと述べました。県立山田病院については、救急と入院機能を有した病院の再建を求めました。
山田町社会福祉協議会主任介護支援専門員の福士千里さんは、「精神的不安と認知症状が増加」し、仮設住宅で「動く範囲が少なく身体機能が低下している」と報告。地域で入院できる病院がなく、在宅での「看取り」を考えていかなければならないと述べました。
山田町の地域医療を守る会会長の佐藤照彦さんは、山田町の死者・行方不明者791人、2762戸が全壊、これは豊間根を除くと45.8%を占めること。10月1日現在の人口が震災前より1974人減少していることなど被災状況を紹介し、町内の医療機関では、1診療所と1歯科医院が廃院となり、2診療所が仮設で再開している状況で、県立山田病院の仮設診療所を含め4医療機関となっていること。平成5年には9医療機関があったことを述べ、県立山田病院の再建の重要性・緊急性を訴えました。
参加者からは、「県立山田病院の再建は加速度を持ってやってもらいたい」「病気の夫を釜石と盛岡に車に乗せて通院させているが、県立病院には内科と眼科の医師がほしい」「県立病院は患者が行ける身近な、旧山田病院跡地に再建してほしい」「巡回バスがほしい」「仮設住宅の援護が必要な1人暮らしの情報が寄せられないのか」などの切実な意見が出されました。