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北朝鮮処分

2017年07月15日 | 安保・国益


※この考察は結果的にはかなり的外れになったように思う。最新の考察は、「北朝鮮ミサイル問題の黒幕」を参照。




これはあるフォロワーさんとの会話で出てきた話をベースに、私の解釈で整理し直したものである。

北朝鮮の核ミサイル問題の解決方法において、いまだ指摘されたことがなさそうな案がある。それは、プーチン率いるロシアに北朝鮮の処分を任せるというものである。



(概況)

周辺国の立場は概ね次のようなものだろうと考える。

日本:北朝鮮の核兵器を除去したい、拉致被害者を取り戻したい。
米国:北朝鮮の核兵器を除去したい。
中国:北朝鮮の体制を温存したい、体制崩壊による難民の流入は困る、国境まで米軍が来るのは拒否。
ロシア:体制崩壊による難民の流入は困る、国境まで米軍が来るのは拒否。
北朝鮮:核兵器死守、朝鮮半島統一。

北朝鮮内部で親中派が大量に粛清されたことから中朝関係は以前より険悪、逆に石油や軍事技術の支援により露朝関係が相対的に接近。
また、北朝鮮の体制自体の脆弱さから、いつ自壊による崩壊が起きるとも限らないリスクあり。



(従来案)

1)米国の圧力で、中国に北朝鮮の核兵器除去をやらせる。
→中国は何もできないし、しない。米中首脳会談での100日猶予の期限も切れ、この計画は破談。

2)米国による北朝鮮への軍事攻撃
→論評省略



(ロシアに任せる案)

核恫喝を繰り返し、いつ自壊するかもわからない不安定な北朝鮮の体制をロシアに打倒してもらう。政変後の体制は以下の通りとする。

1)ロシア主導で傀儡政権を樹立
2)国境については露中で協議(韓国領は不変)
3)ロシアが北朝鮮の核兵器を除去
4)ロシアが拉致被害者を救出
5)日本がロシア傘下の新たな北朝鮮に復興支援
6)ロシアへの経済制裁を解除
7)北朝鮮領内の資源や軍事施設についてはロシアが好きにすれば良い

クリミア事変で判明したようにロシア軍の実力は相当なものである。また、現在の北朝鮮の後ろ盾が実質的にロシアになりつつあることから、斬首作戦の実行容易性でもロシア軍が有利。



(日本から見たメリット)

1)核問題解決に付随する犠牲が最小限
2)拉致問題の完全解決
3)ロシアの“活躍”により日米の主敵を中国に揃えられる可能性
4)日露関係の改善により北方領土解決が容易になる



(米国から見たメリット)

1)北朝鮮核問題の無血解決
2)米露関係改善をしたいトランプ政権の意向に合致
3)中露分断の可能性



(ロシアから見たメリット)

1)朝鮮半島の安定
2)“主敵”からの脱却と経済制裁の解除
3)ロシアへの西側からの投資活性化
4)北朝鮮領内での権益の確保
5)中国との心中、以外の可能性を確保



(提案)

米国と協議の上、露プーチン大統領に上記プランを提案する。



(バックアッププラン)

露プーチン大統領が乗ってこなくても、上記プランを交渉中と噂を流せば良い。それだけで北朝鮮はロシアを警戒し、より孤立する。




以上。








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