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戦車の水上航行方式案

2016年01月24日 | 時事・雑文


なんとなく考えてみた。




《戦車の諸元》

10式戦車
全長 9.42m
全幅 3.24m
全高 2.30m
重量 約44t(全備重量)


《浮くための計算》

運転席ハッチが水面上に出る程度として、吃水を1.3mに設定。
すると、吃水下体積は、高さ1.3m、幅3.24m、長さ9.42m =体積 39.7m^3

従って、理論上は体積を4.3m^3追加すれば水の密度と等価になる。


《浮体》

浮体構造物の重量を1tとしても、5.3m^3追加で浮く。
浮体は、幅3.24m(10式戦車と同一)、高さ1.0m、長さ1.7mもあれば良い。これで5.5m^3
計算上はこの浮体1個で浮くが、余裕を見てこれを前後に装着すると水面下総体積50.7m^3(39.7+5.5+5.5)、重量47t(44+1+1)なので浮く。
浮体構造は、金属ケースの中に発泡スチロールを封入したものなどを想定。この構造により、多少穴が開いても浮力が失われることはない。


《推進》

後部浮体に、キャタピラに押し付けるようにローラーを設け、これの回転を後部シャフトに伝達し、このシャフトでスクリューを回転させることで水上航行が可能となる。
地上走行の戦車は、左右のキャタピラの回転差を利用して旋回するが、水上航行中も全く同じ操縦方法で左右のスクリューの回転差で転舵する。


《装着方法》

日本の戦車には車高調整機能があるので、地上に置いた浮体に接近し、車高を下げてドッキング。そして、車高を上げれば、登坂性能に制限は生じるが通常走行可能。ロック方法は未検討。


《本方式のメリット》

1)専用の水陸両用戦闘車両を用いる必要がなく、通常の戦車を水上航行可能に容易に転換できる。
2)水上航行時の操縦方法が地上走行時と全く変わらない。
3)浮体構造物が簡素で、比較的低コスト。
4)上陸後は前後浮体を切り離すことで、通常の戦車としての性能を発揮できる。


《特許》

特許情報プラットフォームで「戦車 浮体」と検索した限りでは該当出願なし。

本提案方式が、特許に値する新規性があったとしても、当ブログで公開したことにより「周知の事実」になるので権利化不可。

(本記事の公開日は2016年1月24日)



世界平和の夢

2016年01月24日 | 安保・国益
(つらつらツイートしてたのを転記)

SEALDs「今いるのはプランじゃなくてドリーム」

私「理想の夢を語るのは構わないが…現状からの移行手段がなければ実務的には無意味」

イデオロギーポジションマップ 図13参照
http://goo.gl/1WKHJ4



SEALDs
本間「去年春、安保法制はおかしいけどどうせ通っちゃうだろっていう空気があった。けれど本当に止めんぞって言ってあれだけの人が集まった。今いるのはプランじゃなくてドリーム。俺は次の参院選の目標ははっきりいうと、投票率75%目指す。それくらいないと民主的正当性ない。あと一人区全勝」


ここが問題なんだよね。

《私個人が一部の「理想主義」に批判的なのは、当面は実現可能性がなくても「夢」として大事にしておきたい「理想」と、実務的にそこに向かって作業を進めていける「目標」との区別がつかずに、「夢」を政策目標に持ってるくるからです。実務能力を疑うのはその点です。》

別に《9条を広めることで世界が平和になる》とかいうような夢を捨てろと言ってるわけじゃないんだが、そういうのは書籍かブログにでも書いておいて、静かに論じて賛同者を増やせばいい話。ただ、実務的目標としては極めて不適切だから、デモしたり、機動隊と衝突してまでゴリ押しする話ではない。

米国には今でも州兵がいるが、日本は明治維新で藩を武装解除し、軍を国に集約した。同様に、世界各国を武装解除して、世界政府か何かに軍事力を集約することは理論上は可能だろうし、それが、《9条による世界平和》のひとつの実現方法だろう。だが、その道筋は極めて遠い。現状では、非現実的。

できるとしたら、どうやって世界政府に世界の軍事力を集約できるかというと、米国の各州が合衆国連邦に加盟しているような、あるいは欧州各国がNATOに軍事力を提供し指揮権を預けているような統合と、信長・秀吉・家康の日本統一のような武力統一がある。中国は後者を狙っている。まだ戦乱は続く。

そうしてみると、実はNATOも日米同盟もそれほど筋が悪いわけではない。TPP加盟国を主体に日米豪ASEANを環太平洋軍として発展させてもいいし、NATOと連携が深まればインドなども含めて世界連邦軍になるかもしれない。その意味でも集団的自衛権は世界平和へのステップとしては悪くない。

だから、繰り返しになるが、夢を持つことが悪いわけではない。夢を実現するために、実現可能な多段階の政策目標に分解して、各目標を着実に達成するための実務能力の問題だ、と私は言っているのである。まぁ、一歩進むごとに景色は変わって見えるから、遠い目標はどんどん変化するだろうけど。

ここまで説明すると、SEALDsだかパヨクだかが、「集団的自衛権は戦争法案!」と批判しているのが、実態は真逆であることがわかるはず。日本は日米同盟を基軸に軍事同盟の輪を広げていけば、NATO加盟国同士での戦争の心配がなくなったように、平和の輪が広がる。そういうビジョンなのだよ。






たとえ話でいうと、《東京駅からクルマで大阪に行こう!》という時に、適当な道を探すと一旦北上したり南下したりするんだけど、原理主義派が「大阪は西だ!西以外は絶対認めない!北も南も絶対反対!」と騒いでるような、そういうアホらしさを感じるんだよね。






総理に求めるモノ

2016年01月18日 | 時事・雑文


総理は庶民の仕事を経験しろ、と言ってる人がちらほらいるが、時間のムダ。コンビニ店員、宅配運転手、工場作業員、漁師…それぞれの仕事がわかるようになるまでどれほどの時間がかかるのか。職種の数は。キリがない。どうせ庶民ですら、庶民Aは庶民Bの仕事を知らない。求められる能力が違う。

「経験しろ」とは違うが、問題が生じると「総理が自分でやれ」と言い出す人も一定数いる。集団的自衛権の議論だと「総理が最前線で戦え」の類。菅直人はそのタイプらしいから、自分で原発まで出かけて行ったのだろう。だが、本来トップの仕事は決断することにある。トップが実務に没頭したら崩壊する。

映画「インデペンデンス・デイ」では米国大統領が戦闘機に乗って宇宙人と戦った。だが、あれは映画だ。山本五十六が九七式艦上攻撃機に乗って真珠湾で魚雷投下してたら作戦の指揮命令系統はどうなるのか。平社員が課長に文句言うノリで巨大組織や政府の長に「やって見せろ」と要求をするのはナンセンスすぎる。

そもそも、人の上に立つ人というのは、自分にない才能を持つ者たちをうまく使うことが求められる。総理が自分でパラシュート降下や配管工事ができる必要はない。逆に、自分ができることしか部下にやらせない人物を人の上においてはならない。そのような者は総理どころか、課長職ですら不適格。

民主党政権の失敗の理由のひとつがそれ。彼らは官僚を使いこなせなかった。というより、自分達ですべてやろうとして官僚を退けた。それではインプットは入らないし、アウトプットも出ない。挙句に菅直人は福島原発まで行って混乱させた。有権者もそうだが、特に国会議員ならその程度は理解しろ。


(追記。自ら経験しなければできない、というのは愚か者の主張。)

「愚者は経験に学び、智者は歴史に学ぶ」とはプロイセンの鉄血宰相ビスマルクの言葉だそうです。愚か者は自分の経験した範囲しか知らないが、賢い者は他人の経験からも学ぶ、ということです。人の上に立つ人ほど、自分の経験だけでは対応できない、という諌めでもあります。


排外鎖国党・結党宣言

2016年01月17日 | 政治・社会

数年前に散々やりあったが、WJFがまた何か言ってきたので、昔書いた「排外鎖国党・結党宣言」をこっちにも転載しておく。

多分ヤツが求めてるのはこういう世界観なんだと思う。もっとも、本人はまともに説明したことがないので、私が親切にw書き起こしたものである。




《結党宣言》

1)私たちは日本人による日本人だけのための国家の存続と発展を希求し、ここに「排外鎖国党」を結党する。


《排外鎖国党・綱領》

(国家観)

2)排外鎖国党は外国からの干渉を排除し、独立独歩の日本人だけのための孤高の国家建設を目指す。


(憲法)

3)排外鎖国党は日本人の権利を優先し、外国人の居住と権利の制限を明文化した新たな憲法を制定する。


(保護貿易)

4)高い関税を課し、外国からの製品や食品などの輸入を制限し、国内産業の育成を図る。

5)食料自給率95%以上を目指し、地球的規模の食料問題の影響を排除する。


(経済)

6)企業は国内資本が過半を超えることを義務づけ、外国資本が過半を超える企業の存在は認めない。また、外国人による市場を通しての株式の売買は認めない。

7)国内で消費するあらゆる食料、消費材、耐久財、生産材の国産化を図り、産業の育成を行う。

8)企業による生産活動は国内での生産を義務づけ、外国での生産活動は認めない。


(社会)

9)外国人による悪影響を排除するため、就労ビザは認めない。短期の観光および商用での一時入国のみを認める。


(国籍)

10)両親ともに先祖3代まで全てが日本人であり、国内で出生した者にのみ日本国籍を付与する。外国籍の者の帰化は認めない。

11)前項により日本国籍を剥奪または付与条件を満たさず、かつ他国の国籍を有さない者に限り永住許可を付与する場合がある。


(外交)

12)独立独歩の国家運営を行い、他国と共同する活動は行わず、他国とのいかなる同盟も締結しない。


(安全保障)

13)他国からの如何なる干渉も排除するために、軍事的優位を確保する。全ての兵器は国産とし、外国製兵器は導入しない。

14)前項を実現するため、兵器産業を育成し、徴兵制を採用する。


以上。



書き下してみたら、なんとなーく北朝鮮っぽい感じになってきた。
安全保障や為替がどうなるかはわからない。

世界最先端の科学技術力を維持できれば孤高の強国として君臨できるかも知れないが、落ちぶれ始めると安全保障(軍事的優位性)が保てなくなって他国からの侵略の危険性が高まる。

賢い人が出現する頻度は母数にも比例するだろうから、70億人の中の日本人1億人では永続的な優位性確保はムリだろう。

科学技術上の優位性が保てない場合、工業製品以外の製品(農水産物、食品、衣類など)の輸出で外貨を稼げれば石油などを買えるが、為替動向次第では困難にもなる。

国を閉ざすことで、国際的には「孤立し、協調性が無い国家」という認識が定着し、外国人との交流も減ることから「よくわからない不気味な国」という印象が広がるだろう。

「不気味で閉鎖的な国」は、米国から見れば武力行使をしてでも市場開放させたくなるだろうし、中国から見れば人民を解放して傘下に収めたい衝動に駆られるのではないかと思う。

外国からの脅威や圧力を排除するには、やはり北朝鮮と同様に核武装して他国を威嚇せざるを得なくなる可能性が高い。

また、国内的には「こんな国、もうイヤ」という不満を排除するために、メディアやネットを規制し、情報統制の必要性に迫られることもあるだろう。

国家的孤立を避けるには、日本列島全域を江戸時代とか平安時代風情に戻して、異国情緒とタイムスリップ感あふれる観光立国を目指す方策もあるかもしれない。

いずれにしても、地球上の文明社会からは独立した異端の道を歩むことを目指すことになるだろう。

場合によっては国民への強要がなければ異端の道は維持できない。強要の手段としては、実力行使でなければ宗教がある。つまり、宗教国家である。国教としては、神道と仏教の両輪だろうか。

しかし、そもそも日本人は性格的には排外指向や人種優越指向ではないと思うし、宗教の強要もイヤだろうから、日本人の元々の指向と国家の指向の乖離により、どこかで爆発(革命とか)が起きるような気もする。



これを読んだあなた、こういう国にしたいですか?

っていうか、現在の日本から上述の国家に移行するのはどう考えてもムリでしょ。



韓国人のDNA変異の謎

2016年01月13日 | 韓国・朝鮮


DNAという分野に詳しくないので、疑問だけを書く。報道によれば、「辛い味を好む韓国人の特異的変異」が見つかったという。

韓国人にだけ存在する6万個のDNA、クラウド利用で発見
http://japanese.joins.com/article/611/143611.html

《こうしてわかった韓国人特有の変異は、病気に関連した遺伝子から身体特性に関するものまで多様だった。代表的なものが辛い味を好む韓国人の特異的変異だ。20人中6人から共通で発見された変異で、唐辛子の辛さの成分のカプサイシンによって活性化するたんぱく質と関連があることが明らかになった。》

ただ、キムチに使う唐辛子は朝鮮出兵の時に加藤清正が持ち込んだとされている。それからまだ423年くらいしか経っていない。25歳で子を産めばまだ17世代程度。ある時期から朝鮮人が唐辛子を食べまくったとしても、たった17世代でDNAが変異するほどの影響を与えた、というのが謎すぎる。

実験例としては、暗室で50年間育て、1400世代を経たショウジョウバエにDNA変異が認められたという報告はある。それにしては、韓国人の変異は早すぎないか。人が1000世代遡ると約2万5千年前。DNA変異の起源はそのくらいまで遡るはずで、記事の説明は誤りではないのか。


DNAの変化って、成人が自分の環境に合わせて卵子や精子のDNAを作り変えてしまうことなのかな。知識がないからその辺がよくわからない。

それらしい解説があったので以下に拝借。


遺伝子診断の理解のために
http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/kranke/outpatient/support/genetic-familial/data/book/

6.遺伝子変異はどのように起こるのか?
遺伝子変異には、親から受け継ぐ先天的なものと生まれた後に起こる後天的なものとがあります。先天的な変異は体を構成するすべての細胞に見られるDNAの変異です。それゆえ先天的な変異は生殖細胞変異とも呼ばれます。それは遺伝子の変異が生殖細胞(germ cells;子供を作るのに必要な精子や卵子)の中に存在し、親から子へ、世代から世代へと受け継がれていくからです。その変異は細胞が分裂するたびに複写され、全細胞が同じ変異を持つことになります。





慰安婦像撤去の攻防

2016年01月12日 | 韓国・朝鮮


日韓慰安婦問題合意で「在韓日本大使館前の慰安婦像撤去」が議論の対象になっている。だが、あの慰安婦像の撤去はおそらく不可能、というのが日韓両国での世論の大勢を占めているように見える。では、勝つのはどっちなのか。韓国の尹(ユン)外交部長官は記者発表で次のように述べた。

日韓両外相共同記者発表
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

《韓国政府は,日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し,公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し,韓国政府としても,可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて,適切に解決されるよう努力する。》

尹外交部長官が述べた「日本政府の懸念」とは、外交関係に関するウィーン条約 第二十二条2「接受国は、侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する。」に対応している。

外交関係に関するウィーン条約(外交関係ウィーン条約)
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/mt/19610418.T1J.html

尹外交部長官のセリフには「撤去」という言葉はないので、「公館の安寧・威厳の維持」が実現できれば、例えば慰安婦像を塀で囲ってしまう、などの裏技も可能だ。だが、それとて韓国内で合意形成を得るには不可能なほどに困難なことだろう。

この「慰安婦像撤去」について一部には、「韓国側が確約しなかったから韓国の勝ち(=日本の負け)」という評価がある。しかし、それはモノゴトの表層しか見ていない。日本にとって「慰安婦像撤去」は歓迎すべきことだが、それで何らかの国益になるわけでもない。韓国人の反日が消えるはずもない。

では、今回の合意における日本の戦略目標はどこにあったのか。合意のこの文言によって韓国政府を黙らせる確約を得たことが第一のポイント。「日本政府は,韓国政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える。」

第二のポイントは、韓国によって各国に広められてしまった慰安婦問題に起因する日本の悪評を払拭すること。これについては、正攻法としては、正確な史実と日本の見解を粘り強く各国に説明することだが、前項の合意には抵触しないので、今後も可能であり、逆に韓国からの再批判だけが封じられた。

そして、正攻法ではないが、日本の悪評払拭となる策謀がある。それは、「韓国はウソつきだ」あるいは「信用できない国」との悪評を世界に知らしめること。むしろ、正攻法よりもこの方が効果は絶大だろう。ウソつきが言いふらす悪口を真に受ける者はいない。ウソつき本人の悪評が増すだけ。

韓国側は「慰安婦像撤去を努力するが、約束はしてない(意訳)」ので、それで勝ったと思うならそれで良い。日本は、努力の継続をひたすら要求するだけ。損は何もない。だが、韓国側は、その政府努力は韓国内の反対派からの反発を招き、対立が継続する。撤去を強行すれば政府は持たないだろう。

慰安婦像撤去の是非について韓国内で揉め続けるほど、各国には「韓国はウィーン条約すら守れない野蛮な国」という悪評が定着する。逆に、韓国政府が撤去努力を放棄すれば、それは合意破棄になるから、それも韓国の信用失墜となる。この意味で、韓国の方が罠にはまった、と私は思う。

最近の安倍内閣は、対韓国についてはいわゆるネトウヨの想像をも超える策謀を繰り出すように見える。助け合うべき大切な隣国、というような扱いではない。社交儀礼の微笑の裏で思いっきり蹴りを入れている。本気で日本を怒らせた報いを受ければいいと思う。


慰安婦は史上最悪か

2016年01月12日 | 韓国・朝鮮


慰安婦問題で一番わからないのは、占領地での現地女性への強姦などを防ぐために、自国女性(朝鮮も当時は日本の一部)を連れて行った(正確には業者に便宜を図った)ことがいつまでも“人類史上最悪”などという形容詞で語られるのが理解できない。中国やソ連軍などは行った先で強姦し放題。

慰安婦問題へのカウンターでベトナム戦争時の韓国軍のライダイハンを持ち出すケースが多いが、本来これは等価ではない。ライダイハンは侵攻した国での軍による現地女性への組織的な犯罪事件。慰安婦は自国のソープランドを連れて行っただけ。業者と個々の女性の契約関係や経緯は知らない。(ケースバイケースだろう)

ソープランドが鶯谷で営業してると何も問題にならず、日本軍が戦地デリヘル出張サービス(本番あり)を業者に委託すると“史上最悪の~”となるのはなぜなのか。韓国人がそう言うのはまぁいい。奴らはそういう奴らだから。だが、それに迎合してるアメリカ人とかは何なのか。

そもそも「女を捕まえられればそれでいい」という発想なら、日本軍もライダイハンと同様に現地で女性を捕獲していたはず。(それをやってしまったのがスマラン事件だが) わざわざコストや輸送リソースをつぎ込んでまで自国から連れて行く必要がない。批判する者は何が最悪か全然わかってない。

例えば、日中事変当時の中国では、中国軍は(国民党軍でも共産党軍でも同じ)敵地を占領すると3日間くらい略奪と強姦し放題だった。中国軍は兵士にろくに給料を払ってないから、それが事実上の報酬だった。中国は自国内だから問題ないという言い訳は通用しない。当時の朝鮮も(台湾も)日本だった。

1945年のベルリン陥落時は、約10万人のドイツ女性がソ連兵に強姦され、約1万人が自殺した。その10万人の強姦を受けた女性たちの23%が妊娠し、そのうちの31%が中絶し、残りのほとんどがソ連兵の子供を生んだ。これが最悪かどうかはわからないが、事案としては圧倒的に悪質。

現在の各国遠征軍が兵士の性処理をどうしてるのかは知らないが、人間の本能に根ざした部分だから、必ず何らかの処置はしている。長期滞在の宇宙ステーションや、南極基地でもしかるべき対処をしてるだろう。そういった必要性からすれば、日本軍の慰安所も配慮と工夫の結果のシステムだったと思う。


「被害者=正義」という虚構

2016年01月10日 | 文化・道徳


韓国には「被害者=道義的優位性」というおかしな価値観がある。ある事件における被害者と加害者の関係では、たしかに相対的に道義的優位差はあるだろう。しかし、それはその事件限定であり、事件の範囲外にまで道義的優位性を持ち出せるはずがない。だが、韓国人は道義的優位性を乱用する傾向がある。

韓国での道義的優位性の乱用は「甲の横暴」という言葉でも指摘されている。日本で言えば契約書における甲と乙を上下関係とみなし、甲という上位の立場を得ると途端に度が過ぎる横暴な振る舞いをすることを言う。役職上の上下などに限らず、事件における被害者も「甲の横暴」を振りかざす。

慰安婦問題について言えば、歴史認識の真実性の問題以外にも、戦後生まれの韓国人ですら日本国と日本人に「甲の横暴」を振りかざすという悪癖がある。政府間の応酬ならまだしも、戦後生まれの一般国民同士の間に、慰安婦問題を理由にした道義的有意差などありはしない。とんでもない勘違いだ。

前置きが長くなったが、実はこの記事の本題は韓国ではない。どうやらドイツにも「被害者=道義的優位性」というおかしな価値観があるらしいので驚いたのだ。ケルンの集団暴行強姦事件である。難民は「絶対善」であるので、その者らが犯した犯行を報じないという愚行を起こしたらしい。

ドイツの「集団性犯罪」被害届は100件超!それでもなぜメディアは沈黙し続けたのか?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47293

《緑の党は、難民申請者は全員がドイツに留まれるようにすべきという意見だ。党の代表オツデミア氏は、今回の事件に対するコメントを求められ、「犯された罪は悪しきものだが、その罪を難民に被せるのも悪しきことだ」と述べた。》

《ただ、これまでのドイツの報道の流れでは、難民は「絶対善」として扱われていた。だから、今回の事件の犯人が難民では、とても都合が悪い。ドイツのメディアはかなりの左派だ。ちなみに、政治記者の支持政党で一番多いのが緑の党だという。》


こういう「被害者=正義」という過剰な祭り上げは「被害者」に不適切な特権を与えかねず、社会の混乱の原因となるからすべきではない。ある事件の被害者といえども、その事件の外ではその他一般の人たちと立場は同じである。おかしなイデオロギーでおかしな価値観を植え付けたのでは社会は壊れる。



傾中統一爆弾

2016年01月08日 | 韓国・朝鮮

米政府の強い働きかけで、日韓両政府が慰安婦問題の解決に合意した。その直後、北朝鮮は水爆と称する地下核実験を強行した。この2事件の報道を追っていくと、朝鮮半島全体がいまだに動乱あるいは戦乱の危険性が極めて高い地域であることが見えてくる。

朴槿恵は「統一はテパク(大当たり)」などと吹聴して半島統一を煽っていた時期がある。その後、北京での軍事パレードに参加して西側諸国を驚かせたりもした。朴槿恵の異様な傾中姿勢は繰り返し報じられているが、傾中の先には中国頼みの半島統一を見据えていたと思われる。

その統一がどのように可能であるかが、北朝鮮の核実験の報道で見えてきた。すなわち、中国は食料と石油の供給を止めれば、いつでも瞬時に北朝鮮を崩壊させることは可能である。だが問題は、北の崩壊後に西側諸国としての韓国が統一し、在韓米軍が中朝国境まで来ることは絶対拒否なのである。

北朝鮮核実験と中国のジレンマ──中国は事前に予感していた
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/post-4345.php

西側と国境を接することを絶対拒否する姿勢はロシアも同じ。例のウクライナ問題も、政変後のウクライナがNATOに加盟する動きを見せたために、これに拒否反応を示した露プーチン政権が起こした事案である。つまり、朝鮮半島が西側陣営として統一されることはロシアの拒否反応も生じさせる。

この力学がわかっていれば、朴槿恵が半島統一を優先目標とするなら奇策がある。それは韓国を丸ごと中国陣営に鞍替えさせて、かつての中国-北朝鮮の盟友関係の位置に韓国を置き換えることである。すると、中国は遠慮なく生意気な金正恩政権を崩壊させることができる。ロシアも異存なしであろう。

もちろん、金正恩もそんなことは見抜いているはず。だからこそ、ますます核開発に邁進し、口先では米政府を脅して存在感を発揮しつつ、暗に中国政府をも核で威圧しようとしている。朴槿恵の傾中が進むほど、金正恩はロシアを頼りつつ、米政府に生存を認めてもらう方向にしか生き残る道がない。

朴槿恵が中国陣営に鞍替えするというのは、在韓米軍を追い出し、人民解放軍に駐屯してもらうことで完成する。金正恩の命運が尽きるのはその瞬間である。おそらく、その瞬間が来れば金正恩は死なば諸共の覚悟で北京に核攻撃をするだろう。それを予期してる中国も北朝鮮に先制攻撃を仕掛けるだろう。

朴槿恵の思惑としては、中国に北朝鮮を絞め殺させて統一し、北が持つ核兵器をそっくり手に入れ、日本のみならず米国をも核で威圧できるようになりたいだろう。だが、中国の思惑は「朝鮮半島の非核化」であることを明言している。韓国の核保有すら許さない。ここに中韓の思惑の不一致がある。

米国政府は、全世界に目配りをしているせいか、日本が韓国を見ているほどには韓国とその周辺の事情を精緻に把握していないフシがある。だが、北京の軍事パレードに朴槿恵が参加したあの異様な光景を見て、さすがにいろいろ悟ったのだろう。それが、今回の日韓慰安婦合意につながってくる。

つまり、米国から見て韓国における権益(米国製兵器が売れるなど)喪失以外にも、軍事対立の最前線が日本海になってしまえば、ミサイル射程の関係から横須賀や横田の米軍基地すら危うくなる。そういった損得勘定を考えた上で、韓国の陣営鞍替えを阻止すべく、慰安婦問題解決が画策されたと考える。



慰安婦の名誉回復

2016年01月05日 | 韓国・朝鮮
慰安婦問題で韓国言論界には頻繁に「慰安婦の名誉回復」という表現が登場する。この場合の「名誉回復」とは何か。名誉とは、「すぐれていると認められて得た尊厳。体面。面目。」などを意味する。そして、「回復」というのだから、現状ではそれらが失われてる状態であることになる。

元公安調査庁・菅沼光弘氏が、次の記事で参考になる解説をしている。

元公安調査庁・菅沼光弘氏に聞く 「任侠と妓生が両国関係の礎を築いた」
http://www.sankei.com/premium/news/160101/prm1601010062-n1.html

「日韓基本条約で解決していた日韓併合の後始末が、いつまでたっても続くのは、韓国では『そうあるべきだ』が歴史だから。慰安婦問題がこじれるのは、韓国は日本より文化的に優れているという思い込みがあるため。つまり、日本のような蛮族に、わが民族の女性が身を任すわけはないという考えです。日韓併合前の釜山では、餓えから日本人に身を売った女性が死刑になったほど。日本人と寝るのは罪だから、『強制された』といって初めて罪が許される。だから、韓国では『強制』でなければなりません。」

従って、「慰安婦の名誉回復」とは、《慰安婦は日本(政府または軍)に慰安婦となることを強制されたのであって、慰安婦本人に選択の余地はなかった、ということを日本政府が認めること。》が必須になる。この点において、事実関係を争うことは韓国側にとって正義にならない。

なぜならば、菅沼氏が説明したロジックだと、親が娘を業者に売った、あるいは娘本人が家出して業者について行った、というような事例では韓国の価値観として「餓えから日本人に身を売った女性が死刑」と同様の重罪になってしまう。すなわち、真実の解明は名誉回復とは真逆になる。

また、「日本のような蛮族に、わが民族の女性が身を任すわけはない」という価値観から、朝鮮戦争時の米兵相手の慰安婦である洋公主の問題がそれほど大きく騒がれない理由も見えてくる。白人である米兵相手なら重罪にならないのだろう。根底に、深刻な人種差別的価値観がある。

結論として、「慰安婦の名誉回復」とは、韓国側がそう信じたい史実に、日本もこれを受け入れて認め、かつ謝罪しろ、という傲慢な要求に他ならない。日本側は、嘘を忌避し、誠に重きを置く文化だから、これではどこまで行っても円満な解決はない。戦いあるのみ。


…書き終わってから気づいたが、ということは慰安婦の真実が明らかになると、韓国にとってはとてつもない屈辱であると同時に、韓国世論は一転して元慰安婦に対して死刑にしろと言わんばかりの大バッシングになる可能性もある。と思った。