サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

全てが秋・空きになる予感

2008-09-14 22:33:53 | Weblog
所用があり、新潟方面に出向いた。
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途中の妙高では
国道沿いに空き家、空き店舗、空きテナントが
至る所に点在し、荒れ放題のまま
哀れな姿を曝していた。

上田もそうだが
今、全国至る所で
そうした空き家、空き店舗、空きテナントが
手ずかずのまま放置されている。

繁栄と衰退が
僅かな空間の中で展開されている。

土地の有効活用
その青写真が
およそ絵空事のように
聞こえる。

妙稿を過ぎて
少し行くと、広大な敷地を利用した
「道の駅」に出くわす。

そこはきれいに整備され
妙稿で見た空き家などはない。

店内には
来年の大河ドラマ「天地人」
の先陣を切って
謙信、景虎グッズが
所せましに並べられていた。

来年の観光スポットは新潟か。
そう言えば
昨年の信州は
「風林火山」で大いに
潤ったが、今年はその反動で
あまり冴えないそうな。

さて
肝心な所用。
病院から始まり警察
老人ホーム、介護施設を
目まぐるしく回った。

結果、「分からない」が唯一の
収穫になってしまった。

サムライ業
報酬は頂くが
「人助け」を肝に銘じている。

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サムライと派遣社員

2008-09-11 22:48:14 | Weblog
開業して1年目。
格好の場所に行政書士事務所
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を構えたものの
古参の先生方の仕事量から
見れば、遠く足元にも及ばない。
既存業務の多くは
なかなか参入が難しいのが実情である。
許認可、会社設立、農地転用など
恥ずかしながらホームページ上での
沢山のアクセスがあっても
受任には結びついていない。

最近の傾向は
離婚問題
相続問題
内容証明
告訴・告発
クーリングオフ
等、個人に絡む事件が多いと言える。

「法務」の看板を掲げた事も背景の
一因かも知れないが
いずれにしても、時間とお金が掛る
トラブル増殖を予防法務の
観点から処理にあたっている。

一日の仕事量は
考える時間も含めて5時間あれば
足りると見ている。

8時間労働を基準に考えれば
3時間のロスが生じる。

そんな訳で
前述の通り、盆明けから
仕事の合間隙間にクリーニングの
仕事(お手伝い)をしている。

最近は涼しくもなり、また慣れてきたことも
あって案外、その仕事を楽しみにもしている。

但し、派遣社員の扱いには
変わりはない。
当初いた派遣メンバーは
僅か1ヶ月の間に殆ど
辞めてしまった。
と言うか
いつしか来なくなってしまったのである。

今のサムライ業を始める前
製造業に26年勤め続けた私に
とっては異様な光景に映ったが
派遣仲間から見れば「当たり前」
「よくあること」なのだそうである。

「派遣社員」
失礼な云いかたをすれば
雇用の調整弁であり
同時に流浪の労働者のような
そんな複雑なイメージを描いた。

かつての
終身雇用
年功序列
が本当に悪弊だったのか
未だに理解に苦しむ。

それでも人は
食べるため、生きるために
働かざるを得ないのである。

そして
時折
何の為に生きているのか
真剣に悩むのである。

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ものごとの現象と本質

2008-09-09 22:20:38 | Weblog
前職は大手製造会社の調達マン。
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26年勤続の間に
様々な客先の工場や仕入れ先の
工場を訪ねる機会に
恵まれた。

工場の中には
管理目標や実績
スローガンや標語が
掲示されている。

その掲示物が多すぎると
逆に目に止まらない。

4S
整理・整頓・清潔・清掃
5Sには「躾」が入る。

スローガンや
掲示物は
概ね「守られていない」が為に
表示されると私は認識している。

全てが守られている職場、工場には
まったく掲示物がない。

守られているが故に
貼り出す意味がない訳である。

・構内徐行の標識

かつて事故があり
今も続いていると見る。

・フォークリフト運転中は
 ヘルメット着用

かつて労災が起きたと見る。

などと標語やスローガンを
見るたび毎に
その裏を読んでしまう。

私は、仕入先の工場を見せていただく際
必ず、工場の裏側まで
見せて頂いた。

表がきれいにされている事など
当り前である。
だが工場の素顔は裏側にある。

雑草が繁茂した社員通路。
無造作に置かれたコンテナ。
そこかしこに見られるゴミの散乱。
不良品の山。
消えかかった非常用蛍光灯。

製造業での品質の作り込みは
工場の裏側を見れば
そのレベルが凡そわかる。

そんな中で
日立粉末冶金だけは
感心した。
粉末冶金を扱うので
工場内部の印象は
全体的にくすんでいるがチリ一つない。
そして
工場の裏側は
工場の中より
きれいに掃除が
行き届いていた。

いいものをつくることとは
こうゆうことだと感心した。

その後、日立粉末冶金以上の
工場には残念ながら
お目に掛ったことがない。

(私の少ない工場見聞録より)

サムライ業にも
同じ事が言えるかも知れない。

写真は
朝に映えるコスモス

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悩みの種ー相談料ー

2008-09-08 21:49:41 | Weblog
仕事柄
沢山のお客様から相談を受けます。
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相談は
電話であったり
メールであったり
事務所での面談であったり
様々です。
私なりに整理しますと

①電話相談

電話で受ける相談は
結局のところ、無料になってしまいます。(反復電話)
ホームページでは有料としていますが
現実的にはなかなか戴けません。

②メール相談

メールでの相談は
同様にホームページで初回無料と
していますが、反復しても此方もなかなか
頂戴し兼ねているのが実情です。

③面談での相談料

当事務所に
お客様が来られてお話する場合
3つのパターンに分けています。


A 相談の内容が他士業業務の場合

この場合は、受任出来ませんので
他の先生をご紹介します。
同業者の中には「受けられない」と
断って、後のフォローをされない先生も
一部いらっしゃるようですが、それでは
お客様に失礼かと思います。
幸いにも隣が信頼の厚い
司法書士先生の事務所なので
安心してご紹介させて頂いております。
(登記関係、多重債務関係、他)は
全てお願いし
お客様を「タライ回し」にさせることがない様
努めています。

但し、この場合、当事務所への相談料は
戴かない様、心掛けています。

B 相談内容が当事務所のできる業務で
  あり、受任後、お客様の都合で取り消しされた
  場合

こうしたケースに関しては
相談料と、その後の進捗具合に
応じて相談料プラス@を頂戴しています。

C 相談内容が受任に繋がり完結した場合

理想の姿ですので、相談料は
別個に戴かず、完成した書類に
対して報酬を頂戴致します。

(嘆き)

電話で名も告げず、知りたいことだけ
分かると電話を切ってしまう
お客様が時々いらっしゃいます。
こうした時は悲しくなります。

行政書士には守秘義務が課せられています。
これは、行政書士でなくなった以後も続きます。

私もホームページやブログを通して
事例を幾つか紹介していますが
お客様を特定する様な表現はしていません。
また
面白おかしく書く事もしないよう
いつも心掛けています。

それは「誇りある仕事」
だからです。

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「相互扶助論」

2008-09-05 23:20:33 | Weblog
私の事務所に
同業者が訪れることは
殆どない。
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そんな中で、唯一親しくしている
同業者が一人だけいる。
数日前、北信から
わざわざ訪ねて来られた。

平成17年度の行政書士試験の合格者である。
この年の受験者:74,762名
そして合格者:1,961名

合格率2,62%
の難関を勝ち得て昨年、開業した。

彼は今、開業の傍ら
アルバイトに精を出している。
本業が副業化し
福業が本業化する現実。

「石の上にも3年」と言った
食えない論がある。
長い人は3年で済まず、5年、8年とも言われる。

合格率2%台の難関を乗り越え
開業しても、僅か数年のうちで廃業に至る場合もある。

知名度が上がり
信用力が付き
どんな難題もこなせる
までに数年掛るのは当然と言えば
当然である。
但し、現状での数年間は
何ら保障がなく、下剋上並の
切り取り次第の営業活動を余儀なくされる。

資格を取るまで大変であるのは
論を待たないが
取った後、開業後の数年間
恐ろしいほどの勉強量と事業経営の健全化
に悩まされる。

社会に役立つ仕事。
社会に役立つ人材。
数年後の廃業は
或る意味、見殺し・捨て殺しに
近い環境である。

競争原理が闊歩する中で
「なにを生ぬるい事を言っているのか」と
お叱りを受けるかも知れない。

母体となる組織がある。

個人での対応が物理的に不可能な場合
組織の機能は大いに期待されて然るべきである。

 母体組織での相互扶助として

① 会員に事業経営が軌道に乗るまで低金利融資する

② 会員の健全なる業務遂行を無償で全面援助する

③ 最低賃金ベースでの業務の均等的周旋

行政書士の社会的地位は
既に合格率で裏打ちされています。
但し向上のためには
優秀な人材が
安心して業務遂行できるよう
生活基盤が保障されるよう
組織的な側面支援も欠かせない。

私は斯様に考えます。

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汗の代価 

2008-09-04 21:55:34 | Weblog
私は毎日5時半に起きて
6時半には家を出る。
7時に事務所に着き、早速掃除。
営業や研修で事務所を空ける日も多いが
終日、ただ
ダラダラと椅子に座っていた日もあった。

盆明けから
仕事の合間隙間を縫って
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アルバイトをし始めました。
午後2時から7時まで。
仕事の内容は業務用「クリーニング」です。
室温42度。
初日は
噴き出す汗と棒のようになった足の格闘。
終業後、事務所に戻り
顔を拭くと塩の塊が流れる。

事務所での仕事は「冷汗」?
一方
アルバイト先の汗は「塩汗」?

私が
お客様から頂戴する「報酬」は
まさに
お客様の「汗の結晶」としての
とても大切なお金。

この有難味は
多分
椅子に座ったままでは
認識出来ない
重い仕事なのである。

コスモスは
行政書士の「徽章」です。

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コメント

「いい仕事」

2008-09-01 22:26:51 | Weblog
月のはじめは
何となく気持ちが良い。
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9月の真新しいカレンダーに
ひと月の予定を書き込む。

その日暮らしの貧乏サムライには
たいした予定などないが
それでも気持は新鮮になる。

これが
月の半ばになると乱れてくる。

飛び込みも当然増えてくるのだが
要するに、計画通りに物事が
進展していないことの証でもある。

サムライ業も基本的には「サービス業」だと
思っている。
お客様が満足されて初めて
「なんぼ」の世界。

但し、お客様の抱えている
相談事、悩み事は千差万別で
そこには、凡そマニュアルや定型フォーマット
など存在しない。
あれば、そもそも
お客様自身が自分で処理してしまう筈である。

依頼される
相談される
とは
自分が今まで
培ってきた知識・知恵の全てを振り絞って
格闘することだと思う。
乏しい業務実績の中で
全身全霊を賭して
お客様の望む姿を具現化する。

行政書士業務は
目に見える「モノ」は売れない。
目に見えない「知識・知恵」を
売って初めて「なんぼ」の世界である。

今日9月1日は小生にとって
登録丸1年目でもある。
「石の上にも三年」と言われる
この業界。
苦労はまだまだ尽きないが
それは、自分自身の成長と同時に
「いい仕事」が出来るようになる
試練と云う場の宝庫でもある。

苦労があるから
それがいつしか
「いい仕事」に結びついて行く。

薄っぺらな苦労であれば
いつしか見抜かれ
お客様はどんどん
去っていく。

9月15日は「敬老の日」

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