『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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日大アメフト事件

2018-05-30 11:57:26 | 日記
 しばらく更新を怠けている間に財務省の廃棄されたと言われていた文書が山のように

出てきたり、愛媛県から 総理と阿部氏の会見情報まで提出され、安倍さんは防戦に

必死だ。これやあれやある中でこの1週間のTVは日大アメフト事件に乗っ取られた。

 事件の詳細は述べるまでもないが、主人公の宮川選手のすがすがしい堂々たる記者

会見の後、嘘くささをまき散らした陳腐な監督とコーチの記者会見。彼らの発言は

国会での佐川や柳瀬というエリートの記憶の限りという条件設定をまねたつもりかも

しれないが、 エリート官僚の頭脳の出来と馴れには及びもつかず、何の準備も戦略もない

(スポーツの監督は戦略に長けてるはずなのに)お粗末さに多くの人が立腹しただろう。

そこで出てきた関東学生連盟の結論と処分は誠に分かりやすいもので胸のつかえが下りた

人も多かろう。日大はその後を追って内部の第三者委員会を立ち上げて解明するそうだが

いまさら誰も期待していまい。

 同時に警察も捜査を着手しているが物的証拠のある刑事事件と違って、人の認識という

心の中をどこまで解剖できるのか。立件されても関東学連の除名処分をもって社会的制裁を

受けているからと言って起訴猶予や起訴されても判決が甘くなることはないだろうか。

学連の処分は当然としてさらに法的にも断罪されることを望む人は被害を受けた選手の親

だけではないだろう。

 この事件で唯一の救いは被害者の親のありようとと宮川選手の勇気だ。前者は市会議員で

あって記者会見など人前でしゃべることは馴れているだろうが「罪を憎んで人を憎まず」と

宮川選手を責めることなくあの会見を高く評価して減刑嘆願をするという。そのかわり

監督とコーチには倫理的責任はもちろん刑事事件として法的責任を追及するという。

 宮川選手はあの若さで記者会見をしかも日本記者クラブという最高の場所で行うことは

彼自身の発想と決断でできることではない。おそらく親の後押しと人脈による弁護士の

選定が成功に導いたのであろう。彼の今後の人生に傷がつかないことを望む。