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 人生も物も使い切る(樹木希林)2

2018-08-31 18:44:52 | 日記

お昼ごろ買い物に出ると、80過ぎと思えるおばあさんが大きな買い物の荷物を引いて歩いている。この暑いさなかに、そんなに買い物をしなくても と思う。夕方の散歩の途中でも、持ってあげたいような荷物を持ったおばあさんがよたよたと歩いている。やがてわが身かと思うからか、なんとかしてあげたくなる。

樹木希林さんが転んで入院されたとあった。そして、ベッドからのメッセージがあった。「生きづらさ抱える人たちへ」

「 昔からの本を読むと およそ 同じことを言っている
 自殺した魂は 生きていた時の 苦しみどころじゃ ないそうだ
 本当かどうかは わからないけど
 信用している
 私は弱い人間だから
 自分で命を絶つことだけは
 やめようと 生きてきた
 こんな姿になったって
 おもしろいじゃない 」

「たとえ、なにもできなくなってベッドの上でニコニコしているだけの老人でも、それだけで価値がある」という言葉を読んだことがある。生命的な「命」も精神的な「いのち」も、それだけで価値があるという。

夜中に目が覚めると、急に背筋が寒くなるような不安に襲われることがある。生きることの恐さというのか。やがて来る動けなくなる生活への恐れか。「おもしろいじゃない」と言えない自分がいる。今日、85歳のサッカー仲間から葉書が届いた。きれいな字でかわいいおじいちゃんのサッカーの姿も描かれている。「今は暑いので一時休止です。また、9月にはグラウンドでお会いしましょう」と。元気出せよとあちこちで励まされた。

 

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