ポリカーボネイトなどのプラスチックにはビスフェノールAという添加物が加えられています。ビスフェノールAは環境ホルモンとして心配されていました。カナダの新生児は、ネズミの実験で発達異常がおこるレベルのビスフェノールAに曝露されているとのレポート(Kalen Lloydら)をうけて、政府は2008年末に向けて法規制の法案化に乗り出しました。規制の対象は新生児向け製品に限定される見込みです。すでに流通業界には商品販売をやめる動きがあります。アメリカFDAも2008.4月に「動物実験の結果より、ビスフェノールAは人の発達に心配な影響となりうる」としています。ビスフェノールAは、ジュース缶、缶ずめ、歯科用のプラスチックなど幅広く使われています。
Lancet 2008 371 p9630 より
Lancet 2008 371 p9630 より