元気な人は、ブタインフルエンザにかかっておいたほうがよいかもしれない

2009-10-04 00:50:57 | Weblog
ブタインフルエンザは20年ごとに流行しています(1918、1933、1946、1976)。将来、年老いてかかるより、かかれるうちにかかって、免疫をつくろう(参5)。ワクチンで逃げると一生もつ免疫ができないようです。またワクチンには有機水銀(この有機は危険)が添加されているばかりか、卵の成分も微量に残留しているかもしれない。稀だが、副作用に恐ろしいギランバレー症候群(1/10万人- 1/200万人 (参1))があり、手足が動かなくなったり、まれに失明や耳が聞こえなくなることがあります(参2)。ただし多くは完全回復します。
先日、日本初、盲目で医師免許を取得した精神科医師の守田先生の講演を聞きにいきました。守田先生は小学生のときインフルエンザワクチンのあとギランバレー症をおこしたそうです。ギランバレー症の10%はインフルエンザワクチンでおこると報告されているので関係が疑われます(参3)。そのときは軽い運動障害を残してほぼ完全回復しましたが、今度は大学生の時、とり肉の生をグルメでたべて激しい下痢のあとまたギランバレー症をおこし、半年もしない内に視野が6文字ほどのピンホール状となり、数年後、完全に失明したそうです(講演会での話より)。カンピロバクター菌の食中毒もギランバレー症を起こすことが知られています。カゼのあと関節や筋肉が痛くなったことがあるひとは多いと思いますが、ギランバレー症はこれの激しいものと考えるとわかりやすいかと思います。インフルエンザワクチンの他にB肝ワクチンでもおこることがあります(参4)。
ブタインフルエンザは今後、数年間のうち、なんどか流行をくり返すことが予想されます。必要なマスクの数も馬鹿になりませんが、移る人がいなくなるまで流行しつづけることになります。マスクをしている人達は始めの大流行を逃れるので大パニックを緩和してくれるかも知れません。うまく最後まで逃げられるかも知れませんがマスクは完璧ではないので最終的にはかかるでしょう。また万一、ブタインフルエンザが最後の方で突然変異を起こして凶暴化したら損ですね。そう思うとマスクはただでもらわないと割にあわないのではないでしょうか。大パニックの時の救世主となるべく日々是、お国のためにマスクをしているのです。ブタインフルエンザで亡くなるとニュースでさわいでいますが、世界的には薬が効かない危険な結核でなくなる人のほうがずっと多いのです(ブタインフルエンザは1日1人、耐性結核は1日400人。(参6))光を当てて影ができないように、マスメディアはホリスティックな解説をする努力をしてほしいです。

参考
1: Haber et al., Guillain Barre syndrome following influenza vaccination, JAMA 292 (2004), pp. 2478-2481.

2: Pall HS, Williams AC. Subacute polyradiculopathy with optic and auditory nerve involvement Arch Neurol. 1987 Aug;44(8):885-7.

3: Schattner A. Consequence or coincidence? The occurrence, pathogenesis and significance of autoimmune manifestations after viral vaccines. Vaccine. 2005 Jun 10;23(30):3876-86.

4: Souayah et al., Guillain-Barr・syndrome after vaccination in United States: data from the Centers for Disease Control and Prevention/Food and Drug Administration Vaccine Adverse Event Reporting System (1990-2005).J Clin Neuromuscul Dis. 2009 Sep;11(1):1-6.

5: Mermel LA. Swine-origin influenza virus in young age groups. Lancet. 2009 Jun 20;373(9681):2108-9.

6: Migliori GB et al., Defining priorities: swine-origin H1N1 and the MDR-TB epidemic. Lancet. 2009 Jun 20;373(9681):2108.

7: Muller HD, Beckmann A, Schroder JM. Inflammatory infiltrates in the spinal cord of patients with Guillain-Barr・syndrome.
Acta Neuropathol. 2003 Dec;106(6):509-17.

8: ハリソン内化学 14版