あらすじ
四国中央高校・書道部の部長を務める里子は、書道家である
父に認められるため、真剣に書道に取り組んでいる。しかし
真剣なあまり、他の部員に厳しすぎるのが玉にキズ。そんな
ある日、書道部の顧問を務める池澤先生が、校庭に生徒たち
を集め、大音量の音楽にのせて大きな書をしたためてみせる。
これを見て感激した書道部員の清美は、父が営む文房具店の
閉店セールの呼び込みとして、里子たちを巻き込んだ「書道
パフォーマンス」を計画する。
【出演】
成海璃子
山下リオ
桜庭ななみ
高畑充希
小島藤子
金子ノブアキ
感想 ※ネタバレ注意
書道部の高校生たちが、大きな紙の上で洋楽やJ-POPSにのせて
筆を走らせ、書の腕とパフォーマンスを競い合う…。
小さな町の女子高生たちが、町おこしのために“書道パフォーマンス
甲子園”を始めた実話を描く感動作。
作中の香奈じゃないけど、感動した!!(笑)
いや、本当に感動しました。舞台となる愛媛県四国中央市は、紙の
生産高日本一を誇る「紙の町」。
そんなこの町でも不況に襲われ、昨今の巨大ショッピングセンター
が次々と出店していく中、商店街では閉店が続く。
そんな中、愛媛県立三島高等学校書道部の部員達が、町を盛り上げ
ようと地元のイベントやショッピングセンターなどで書道パフォー
マンスを始め、テレビ局に取り上げられ書道パフォーマンス甲子園
を開催したという実話を基に作られている。
書道と言えば想像するのは、和紙の上を筆で心を沈めて書くような
そんなイメージだけど、この書道パフォーマンスは違う!
巨大和紙に重量のある巨大な筆を持って、全身全霊を使って書く
というもの!しかもJ-POPなどの音楽にあわせて団体で踊る
競技なのです。
女子高生たちが奮闘するとあって、「スウィングガールズ」などの
よくある青春ものだけど、今回は町おこしが含まれているので商店街
の人たちやそこで暮らす女子高生たちのエピソードも織り込まれて
いて、泣けます。
成海璃子が書道の家の子とあって、書道に対してストイックに
向き合っているのだが、そのせいで周りとは対立したりしてしまう
しかし、色んな人の出会いで楽しく書道をするという事に向き
あい書道パフォーマンス甲子園へと繋いでいく。
成海璃子にはこういう役の演技が本当にハマりますね。
元気いっぱいの香奈役を演じた桜庭ななみや、わけあって書道
から離れている美央役の山下リオ。
天然?のメガネ娘の清美役の高畑充希や過去にいじめにあった
経験を持つ内向的な小春役の小島藤子など、それぞれの個性も
それぞれのエピソードも丁寧に織り込まれていて、良かった。
それに3バカトリオ的な男子生徒たちが妙に調和してた(笑)
何度も墨を浴びるなど、冴えない感じで、何事にも興味をしめ
さない池澤先生も女子高生たちを影から見守り、彼女たちを
支えていく。
書道をしていた人の文字って本当にキレイですよね。
字がきれいな人は憧れます。
作中で書かれた「再生」という文字からも、文字が魅せる力を
感じずにはいられません。
文字が伝える魅力も感じられる作品です。
この映画を観れば、元気いっぱいの女子高生たちに、元気を
たくさんもらえるはず。
本物の書道ガールズも登場する甲子園シーンもすごい!
きっと初めて見る人は、そのパフォーマンスに驚かされると思います。
いやー、やっぱり青春映画は良いですね!
心が洗われるような気持ちです。
【評価】
(4.2点/5点満点中)
書道ガールズ!!わたしたちの甲子園 HP